LINEは10月5日、スマートスピーカー「Clova WAVE(クローバ ウェーブ)」を発売した。価格は税込1万4000円で、Clova公式サイトとアマゾン、楽天で購入できる。また、キャンペーン商品として本体と月額960円の定額音楽サービス「LINE MUSIC」12ヵ月間がセットになった「Clova WAVE+LINE MUSICセット」を1月31日まで税込1万2800円で公式サイトとアマゾンで販売する。
発表会にはLINE取締役CSMOの舛田 淳氏が登壇。舛田氏は「今はポストスマートフォンの時代。すべてのものがインターネットにつながり、すべてのことがAIで処理される時代だ」とコメント。さらに「これによりインターフェースの変化が起こる。現在はタイピングを含めてタッチ操作のGUI時代だが、これからは音声操作(Voice User Interface)の時代になる」と語った。
Clova WAVEは音声入力による情報検索やLINEの送信などが行なえるほか、テレビや照明のIRリモコンとしても利用できる。スピーカーは20Wのウーファーと1.5W×2のツイーターを搭載。数週間後にはradiko.jpのオンラインラジオ再生にも対応する。
Clova WAVEのリモコン機能はIR(赤外線)対応機器の操作だが、舛田氏は「赤外線リモコンを採用する機器が多い日本市場に合わせて実装した」と語る。
情報通知機能はLINEニュースのニュースダイジェスト機能や天気、占いなど。これに加えて時計・アラーム、タイマー、メモ、カレンダー、スケジュール機能も搭載する。これらの情報をまとめてユーザーに伝える“ブリーフィング”機能を実装する予定。
また、Clova WAVEとは音声による連続会話が可能。会話機能の搭載の理由は「会話したいというユーザーのニーズが非常に高かった。Clova WAVEを家族の一員として話しかけてくれる方が多い」(舛田氏)。
会話内容はユーザーの言葉を学習してバリエーションが増えていき、会話を終了するには「Clova、さようなら」と話しかける。
大きな特徴として挙げられたのは、Clova WAVE専用のLINEアカウント「LINE家族アカウント」が作成できること。家族の共用スペースに設置されるClova WAVEに、個人のLINEアカウントを設定するとプライベートな内容の会話が読み上げられてしまうが、家族で共用するLINE家族アカウントを使うことで、この問題を解決できる。これは個人用LINEアカウントを使わないということではなく、舛田氏によると「安心して使ってもらえるように」という配慮とのこと。
舛田氏は「Clova WAVEは先行販売からさまざまな機能を追加しており、成長するスピーカーだ。機能がどんどん増えていくので、買ったときと1年後では製品の価値がまったく異なるものになると考えている」と語る。さらにスマートスピーカーの市場規模に関しては「AIスマートデバイスは今後スマホの供給台数を超えると考えている」「さまざまなデバイスやセンサーが増えていくし、これをコントロールする機器が必要。これが当たり前の存在になり、プラットフォームになる。プラットフォームになるとパートナーとのビジネスになる」コメントした。
「Clova WAVE」の主なスペック | |
---|---|
サイズ | 86.25×137.84×201.05mm |
重量 | 998g |
CPU | Snapdragon212 |
メモリー | 1GB |
ストレージ | 8GB(eMMC) |
無線LAN | 802.11b/g/n |
Bluetooth | 4.1 |
スピーカー | ウーファー:20W ツイーター:1.5W×2 |
対応OS | Android 4.4以上 iOS 9以上 |
価格 | 税込1万4000円(本体のみ) 税込1万2800円(本体+LIME MUSICセット) |
週刊アスキーの最新情報を購読しよう