IFAのノキアブースには、スタイリッシュなスマートウォッチ「Steel」シリーズの最新モデルが展示されていました。また最新スマートフォン「Nokia 8」は同機のカメラに採用されているカールツァイスのブースで実機の展示を行なっていました。
Snapdragon 835搭載で
カールツァイスのレンズを3つ搭載する「Nokia 8」
「Nokia 8」はNokiaブランドのスマートフォンとしては、ようやく登場したハイスペック機です。HMD Globalが2017年1月に発表した「Nokia 6」と、それ以降に登場した「Nokia 5」「Nokia 3」はSnapdragon 430やMediaTek MT6737を搭載したミッドレンジ、エントリークラスの端末でした。往年のNokiaブランドが復活したとは言え、製品の魅力的にはやや弱い印象だったわけです。
その点、Nokia 8はSoCをSnapdragon 835とし、メモリー4GB、ストレージ64GB、ディスプレーは5.3型WQHD(1440×2560ドット)と高性能モデルとなります。最近の大画面化するスマートフォン製品の中にあって、5.3型は片手でも楽に使いやすい大きさ。本体のサイズは151.5×73.7×7.9mm、重量は160gです。
本体は強度の高い6000番台のアルミを素材に採用しています。防水・防塵対応はIP54で若干物足りないものの、日常レベルでの水回りの使用は問題なさそうです。ディスプレー下部にはオーソドックスに指紋認証センサーを兼ねたホームボタンを備えます。バッテリーは3090mAh。本体仕上げは艶消し系と光沢系の2つ、そして青、カッパー、シルバーと落ち着いた色を用意しています。
本体周りのボタンやコネクター類は一般的な配置。右側面にはボリュームと電源、左側面にはSIMトレイ。上部には3.5mmヘッドフォン端子、下部にはUSB Type-C端子を備えます。なお背面のデュアルカメラ部分はわずかに出っ張ってますが、中央に配置されているので気になるものではありません。
高いスペックと高品質な本体に加え、Nokia 8はカールツァイスレンズのカメラを採用。リアは1300万画素カラー+1300万画素モノクロのデュアル構成で、フロントにも1300万画素カメラを搭載しています。
ノキアはカールツァイスレンズ搭載スマートフォンとして過去にも「Lumia 1020」などを出しており、マニュアルモードなど細かいカメラ設定が可能でした。Nokia 8も同様にマニュアルモードを備えるほか、デュアルカメラを使ってボケを調整したり、モノクロでの写真撮影に対応するなど高度なカメラ機能を体験できます。
またリアとフロントのカメラを同時に使い、画面を二分割して2つの写真を同時に撮影できる「Dual-Sight」機能も搭載。静止画だけではなく動画撮影やライブ配信にも対応。FacebookやYouTubeに二画面の動画を配信できます。風景を左側に写しながら右側で自分が話をする、なんて動画も撮れるわけです。SNS時代に適した機能でしょう。
Nokia 8の価格は599ユーロ(約7万8000円)。9月中に各国で販売が開始されます。大手メーカーのフラッグシップモデルにも対抗できる、高性能かつ高機能なカメラを搭載した製品だけに、Nokiaブランドの復活が期待できそうです。
スタイリッシュな「Steel HR」は今秋発売予定
アナログ時計風の外観ながらも、睡眠状態や活動量を計測できるアクティビティートラッカー機能を内蔵したスマートウォッチ「Steel」「Steel HR」の展示も行なわれていました。どちらの製品も、文字盤の色は白と黒の2色展開。
ベルトはノキアから多数のカラーや素材の異なるものが販売されており、それらを装着した製品が多数展示されていました。ベルト幅は20mmなので、市販の腕時計用ベルトを交換できます。
Steelは日本でもすでに販売中の製品です。サイズは36mmで、文字盤の色は白と黒の2タイプあります。文字盤内には1日の活動目標に対して、到達量を0~100%の間で表示するサブのアナログ計も搭載。ボタン電池で8ヵ月間の連続利用が可能です。50mの防水に対応するので、タッチスクリーンのスマートウォッチのように充電のために毎日外す必要もなく、24時間腕に付けたまま使えます。活動量はノキア純正のアプリで記録、確認できます。
Steel HRは今秋発売予定の新型モデルで、サイズは36mmと40mmの2種類。文字盤の色は36mmが白と黒、40mmは黒のみの展開。基本機能はSteelと同じですが、心拍計が内蔵され腕に付けておくと自動的に計測してくれます。また小型のディスプレーを内蔵し、心拍数やペアリングしたスマートフォンからの通知(着信、SMS、カレンダー)を受けることが可能です。
Steel HRは小型ディスプレーを内蔵したことからボタン電池では動作せず、充電が必要となりました。充電は付属の充電台にセットして行ないます。とはいえ1回の充電で25日の連続利用が可能なので、充電の頻度は数週間に1回で済みます。
Steel HRは旧Withingsブランド時代に一度リリースされたことがありましたが、現在はノキアブランドに変更された製品があらためて販売される予定になっています。販売日は未定で「今秋」との情報だけが公式にアナウンスされています。
ノキアブースでの担当者によると正式な発売日は回答できず「Very Soon」とのことで、この秋の販売は間違いないだろうとのことでした。デザインだけではなくスマートフォンとの通知連携も欲しい人にとって、Steel HDは勧められる製品になりそうです。
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