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子供に還ろう!最強理論検証バトルシミュレーター「Ultimate Epic Battle Simulator」:Steam

2017年08月25日 18時00分更新

 幼少時代、誰もが「あの戦隊ヒーローが最強。」だったり「あの芸能人がめちゃくちゃ強い。」と謎の激論を戦わせたことが多分…いや確実にあるだろう。そんな思い出を揺り動かす今回のゲームの話に移ろう。

 第57回は、子供の頃誰もが一度は議論をするであろう「○○と△△なら~~が強い。」を本当に実践してしまうバトルシミュレーター「Ultimate Epic Battle Simulator」を紹介する。

 

本作品は英語のみとなるが、英語力が必要な部分はない。操作にはキーボードとマウスのみ対応している。

ネタでは終わらない細かな要素

 本作は正直なことを言えば1時間触って満足してしまうようなゲームである。だが、これは決してネガティブな評価ではない。絶対にありえない“第二次大戦時のアメリカ軍”と“古代ローマ軍”の戦いや、“鶏1万匹”の大群に立ち向かう“サンタクロース”といった荒唐無稽な戦闘だけではなく、ファンタジー世界ならではのオークの大群に対抗する騎士たちといったおなじみの戦闘シミュレーションを展開することも可能だ。

設定は項目を選ぶだけで非常に簡単。PCスペックが許せば万の軍勢が八つ巴となるうようなめちゃくちゃな戦闘でも演出可能だ。

戦闘前は必ずポーズ状態で始まる。キーボードのKを押せば戦闘が始まるが、この状態でもWASDでカメラの移動。Shiftを押しながらであればカメラ移動を加速できる。

 会敵が始まれば後はプレイヤーは勝敗の行方を見守るのみだ。今回は中世の騎士1万人とオークの軍勢1万匹の大勝負を実演している。この人数であれば勝敗が決するまでに10分以上かかるが、飲み物を片手に見ているだけでも結構な映画的迫力がある。

キーボードのCを押せば、カメラが自動で見所を捉えてくれる。こういったカメラワークや、後述するAIの細かい点が本作の隠れた魅力でもある。

480

カメラを引けば遙か上空まで、カメラをズームすればこんなに近くで戦闘を眺めることができる。どちらの状態でもフレームレートがほぼ同一なのは評価に値する。

 残念であり仕方が無い部分でもあるのだが、戦闘はかなり大雑把である。ひたすら殴り合いを繰り返して衝突を繰り返している。だが、画面写真では分かりづらいが、戦闘AIは割と優秀で、数が上回ったり軍勢が枝分かれすると、それに応じて裏に回り込んだり一部の軍勢をそちらに差し向けたりと、細かな処理を負荷を感じさせずに行なっている点は非常に素晴らしいポイントだ。

 さて、戦闘を眺めることだけしかできないと言ったが、それは誤解だ。ユニットに右クリックして憑依することでプレイヤーも混じって1ユニットとして参加することができる。ただし、ゲームの特性上、あたり判定や細かい部分は流石に目をつぶる必要があるが、大軍勢に混じって剣を振るうのはプレイヤーのカタルシスを大いに刺激する。

 WASDで移動、左クリックで攻撃を行ない、右クリックで違う対象に憑依できる。死んでもゲームオーバーなどにはならないので、頑張って一騎当千を目指してみるのも違う楽しみがあるだろう。

誰もが子供に還るワクワク感

 正直なことを言えば、本作品はあくまでシミュレーターなのでゲームとして見れば、「面白いかなぁ?」と言う微妙な感想が出てしまう。ただ、荒唐無稽な戦闘や、大軍勢の衝突を色々な設定で試してみたりと細かい部分を試している間はあの「なんとかさいきょうりろん」を語っている子供の顔に戻るのが本作品の最大の魅力だろう。

地上最強の俳優にしてテキサスレンジャーである「チャッ○・ノリス」ならぬ「チャンク・ノリス」がユニットに存在しているのも話題になった。ノリス・ファクトが真実なのかは是非自分の目で確かめよう。

 また、Steamワークショップでモデルの追加が将来的に出来ることも計画されており、様々なユニットが追加されるだろう。今の段階でも相当なユニットの種類があり、紹介するのは難しいが、何が最強か決めるバトルロワイヤルに夢中になることは間違いない。君も童心に還ってみてはどうだろうか?

Ultimate Epic Battle Simulatorの推奨動作環境は?

 本作品はオプションを最高設定にすると、過去紹介した作品の中でも重い部類に入る。記載の動作環境はグラフィックの要求部分が非常に細かく記載されているが、1280×720ドットまでの解像度であればCPU内蔵GPUのIntel HD Graphics 4000でも稼働できると記載がある。ただ、最低要求のCPUが『Core-i5 4590』とあるように実際にはHD4600以上は必要と見るべきだろう。

 だが、本作品は非常に沢山のユニットを描写する関係上CPUとメモリの負荷も相当なもので、ユニットを10万以上出したところ、Core i7-3960XとGeForce GTX 1080(Founder Edition相当)の私の環境でもフレームレートFPSが10fpsを切った。自身のスペックと向き合いながらオプションを調整してほしい。

『Ultimate Epic Battle Simulator』
●Brilliant Game Studios
●1580円(2017年4月12日正式リリース) ※価格は記事掲載時点のものです
対応OS WWindows Vista以上
ジャンル シミュレーション 戦争 サンドボックス 笑える
Copyright Project Moon All Rights Reserved.

■著者:rate-dat
・Steamのプロフィールページ:Steam コミュニティ :: ratedat
・Twitter:@rate_dat

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