週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

Surface初の一体型デスクトップは大画面がキモチいいのだ

Surface Studio 試用レポート 画面を倒してペンで書く新世代の一体型PCなのである

2017年06月29日 12時00分更新

ベンチマークテスト
CPUもGPUもBookの2倍速い

 おなじみのベンチ結果だが、CPUの速度をみるCineBenchのCPU値はSurfaceBookのCore i7-6600Uの約2倍の707と出た.2コアと4コアなのでアタリマエなのである.最新第7世代=KebyLakeの4コアCPUのCore i7-7700HQでは740を越えてる値が出ているので、頃合いを見計らって7に上げてほしいものである.

 おなじみ3Dグラフィックの速度をみる3DMarkのFireStrikeでは8300と出た.SurfaceBookPerformanceBaseの約2倍の値で、そのあたりを目指して設計されているのかもしれない.とはいえ、最新のGTX1060を搭載したノートとほぼ同じ値である.こちらも,熱問題があるかもしれないが、早めに1080を載せてほしいものだ.

 ちなみに、排気は本体(土台部)右側の底面近くからで、3Dベンチマークを走らせていると、けっこう派手に排出され、机が若干熱くなる.ノートアキテクチャーだが、バッテリーの心配がないので、フル回転するのだ.

箱には裏表にStudioの写真がプリントされていて、買ったあとも捨てがたいです.本体の取り出しにはちょっとコツがいりますので、サイトの動画をみてから開けたほうがいいです.

 ドライブのベンチマークもいつもどおりCrystalDiskmarkで測定.SSDとHDDを搭載しているStudioは、シーケンシャルのリードはマルチで2162、通常で1472と高い値が出た.書き込みは658と634と、最新NVMeのSSDに比べると半分くらいの速度だったが、使用していてHDD的な遅さを感じることはなかった.

リッチな巨大液晶と
GTXで3Dゲームもおっけー

 巨大タブレットとしてはピボットがほしいと思っていたが、縦のドット数も十分にあるので、縦位置の誌面を見開きで楽に読めるので、回転しなくてもオッケーなのだった.

 あとはお値段.別の原稿でも書いたが、今回発表となった全ラインアップの「ドル円換算率」を計算したら、一番割高なのが新SurfaceProのm3モデルで799ドルが日本では10万5800円で1ドル132円である.逆にお買い得なのが同じくProのi5-8GB-256GBモデルで1299ドルが14万6800円で1ドル113円である.

 Studioはどうかというと、126~128円で3機種とも変わらない.もし113円換算になってくれれば、38万・44万・53万の3モデルが34万・40万・47万円になる.だいぶ印象が変わると思うので、円高に期待したい.

 ちなみに27型の5KディスプレイはDellのUP2715Kが約19万円、LGの27MD5KAは18万円でござる.これらのディスプレイもiMacもペンは使えない.Studioモードでスタイラスで大画面に絵が描けるというのは、ほかにはない大きなアドバンスなのだ.

 デスクトップ一体型としては、ノート用のCPU/GPUではなく、デスクトップ用のバリバリものを搭載してほしいというホンネもある.土台部分が2倍くらいの体積になってもいいので、「SurfaceStudioPro」も出してほしいものである.

 とはいえ、4コアCPU+GTX980Mの威力があるので、本気で絵やイラストにとりくむために買うのは正解.さらに、単純にデザインに惚れて買うもよし、さらに、大画面でゲームしたい、大画面でエクセルをいじりたい、大画面でWEBのデザインをしたいというキミやボクにもうってつけなのである.とにかく実物をみて触って欲しくなってみてくださいね~~

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります