3タイプでもちろんGTX内蔵
すべてSSD+HDD構成
6月15日から発売されているStudioは3タイプで、日米ともに同じスペックだ.
Core i5+8GBMEM+64GBSSD+1TBHDD
Core i7+16GBMEM+128GBSSD+1TBHDD
Core i7+32GBMEM+128GBSSD+2TBHDD
構成の変更はできず、この中から選ぶことになる.ちなみに最上位モデルはVRAMが4GBだが、下の2機種は2GBという違いもある.
今回試用したStudioは最上位モデルで、CPUはCore i7-6820HQで、4コアで2.7GHz駆動だった.このCPUはモバイル用ではあるが、TDPは45Wの最上位グループである.GPUは泣く子も黙るGTX980M.こちらもモバイル用だが、1つ前のMaxwell世代の最上位モデルだ.
SSDは東芝のTHNSN5128GPU7で、NVMe対応の「XG3」シリーズを搭載.HDDはST2000LM003という2.5インチサイズで回転数は5400RPMである.
外部インターフェイスはすべて背面
SDカードスロットはどうやって使うのか?
土台の部分は250×220×32.2ミリで、AC直結なので、いわゆる電源もここに内蔵している.そのためHDDもモバイル用を使うことになったのだが、SSDとRAIDを組んで高速化を図っている.
背面のインターフェースはUSB3.0×4に、SDカードリーダー、ミニDisplayPort、ヘッドホンジャック、有線LANポートとなる.電源ケーブルは左右にボタンがついていて、ロックとなっており、不用意に抜けないしくみになっている.
インターフェイス類はすべてこの土台部分の背面に並んでいる.ディスプレー側には電源スイッチとボリュームしかない.そのため、USBメモリーやSDカードの抜き差しは手さぐりということになる.せっかく内蔵しているのに少しもったいないのだ.
さて、一体型PCというと、日本の富士通やNECの製品が長いおつきあいなので、テレパソであるわけだが、もちろんStudioはWindowsマシンなので、TVチューナーをつないだり、ブルーレイドライブをつないで、テレパソ化することは可能である.GPUもりっぱなGTX980Mを搭載しているから、心配ないのだ.
市販の4Kディスプレイの解像度は3840×2160だから約830万ドット.Studioは4500×3000ドットだから1350万ドットだ.約1.6倍の情報量を表示できることになる.5KのiMacはなぜか16対9という画面比率で、5120×2880ドットで1475万ドットである.27型でさらに横長形状なので、計算してみると、横幅はほぼ同じで、縦の長さがiMacのほうが約60ミリ短いことになる.面積でいうとStudioのほうがiMac27より15%広い.
液晶上部にあるカメラは500万画素で1080PのHD映像を撮影可能で、顔認証のためのWindowsHelloセンサーももちろん搭載しており、席に座っただけでPCの認証が終わるあの気持ちよさはもちろん搭載なのだ.
本体に付属するのはペンとキーボード、マウスで、すべてグレーで統一されている.一度Studioを初期化したが、これらの周辺機器の認証は、起動後に各機器の認証ボタンを長押しするだけで、簡単に再登録できた.
キーボードのタッチはなかなかいいが、マウスのほうはちょっと安っぽいので、こだわる人は、より高価な製品を投入したくなるだろう.ペンは新旧モデルともに1024階調となるのがちょっと残念だ.せっかくリッチなStudioモードを持つのだから、アップデートなどで、新ペンの4096段階に対応してほしいのである.
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