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『Aura Sync』で誰でも簡単にライトアップPCが組める! 【基本編】

2017年04月25日 15時00分更新

いよいよ本格的な『ライトアップPC』を組める時代が到来!

 自作PCのパーツを光らせるのはもちろん、各パーツの発光タイミングの同期や発光色の統一も可能なLED制御機能『Aura Sync』。光るPCパーツは近年の自作業界のトレンドと言えるが、周辺機器も含めてPC全体での幅広いLED制御を可能にするAura Syncは、その最先端にあるものと言えるだろう。

 とはいえ実際のところ、そもそも市場に増えている発光機能付きPCパーツの数々に、なんとなくピンと来ていない人も多いのではないだろうか? おそらく現状、発光機能ありのPCパーツ単体を見て、「あ、これいいね」というふうに言える人はそれほど多くないはずだ。むしろ、「要するにただ光るだけなんでしょう?」と感じる人のほうが多数派だという気さえする。個人的には無理からぬことだと思うし、正直な話、筆者も比較的最近まで光るパーツにはそれほど興味を惹かれなかった。

 筆者の意見が変わったのは、冒頭に掲載した画像のような『CPUとSSD以外すべてのパーツが光るライトアップPC』の実物を目の当たりにして以降のことだ。PCケースやマザー、グラボは当然のこと、普段あまり発光しているのを見かけない電源ユニットまでがビカビカ光っており、果てはケース内部にもLEDテープが敷かれていて、それだけ派手にやられると、「光らなくていいと思ってたけど、これはこれでアリだな」という気分になってしまったのである。よくよく考えてみれば当たり前のことだが、組み上げたPCのパーツが一部分だけ漫然と光っていても、大多数の人はあまり感銘を受けないだろう。クリスマスなんかの街頭イルミネーションを思い浮かべると分かりやすいと思うが、ライトアップはそれなりに大がかりに実施して、はじめて意味をなすものなのだ。

光るゲーミングデバイスはすっかり一般的になったが、光るPCパーツが増えてきたのはごく最近。

 発光機能を持つPCパーツはこれまでも散発的に発売されてきたが、ほとんどのパーツを光らせるような製品選びができたり、同じカテゴリー内でも選択肢が増えてきたのはごく最近のこと。今のところ光るパーツにピンと来る人が多くないのは、単にパーツがあまり一般的でなかったため、光るPCを見慣れておらず、自宅PCに光るパーツを組み込むイメージも湧きにくいのが原因だと筆者は見ている。今後対応製品がより一般化し、発光機能を持つパーツが非発光パーツのラインアップを上回るような時代がやってくれば、積極的に発光機能付きのパーツをコーディネートしてPCを組み上げる人は増えてくるはずだ。

Aura Syncを使えば、複数メーカーの対応製品をまとめて1つのユーティリティーで管理可能

 複数のパーツを光らせられる環境が整いつつある以上、必要性が高まってくるのが、パーツごとのLEDを同期し、一括管理できるAura Syncのような機能だ。単に色を合わせるだけではなく発光パターンを合わせたり、音楽に合わせLEDを明滅させたり、複数ユーティリティーが混在する環境では難しい効果を付与できるのが、Aura Syncの大きなメリットと言える。さらに、規格を提唱したASUS以外の複数のメーカーが対応製品をリリースしていることも、PC全体のコンセプトを統一してライトアップしやすい要因となっている。現状、豪華なライトアップPCを組もうと思ったら、基本的には各メーカーのAura Sync対応製品を選択していくのがベターだろう。

 ということでこの記事では、Aura SyncやライトアップPCの入門者向けに、導入に必要なものや、PCを組む際の注意点、基本的な機能などを解説していく。「次の自作は光るPCで!」という人は、参考にしていただければ幸いだ。

Aura Syncに必要なのは対応パーツと『AURA』ユーティリティ

Aura Syncに対応したパーツは、すべてASUSの『AURA』ユーティリティーで制御できる

 Aura Syncの利用にあたり必要なものは基本的に2つある。1つは対応するPCパーツで、もう1つが無償ダウンロードできる『AURA』ユーティリティーだ。複数のパーツを1つのユーティリティーで簡単に同期・制御できるのがAura Syncのキモなので、導入自体はそれほど難しくない。

 国内で購入できる対応パーツは、2017年4月現在、PCケースやメモリー、マザーボード、グラフィックボード、マウス、LEDテープなど多岐に渡る。現状はASUSのマザーボードやグラフィックボードが多いが、In WinやG.SKILL、NZXT、SilverStoneなど有名メーカーが対応製品をリリースしており、海外ではAura Sync対応SSDのような面白い製品も販売されているため、全てのパーツを対応製品で固めた自作PCを組める日もそれほど遠くないかもしれない。なお、ASCII.jpでは対応製品リストを随時更新しているため、そちらもあわせて参照してほしい。

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