午後ティーは初恋の味。妄想でいうのではなく、中学の時の友人が「ファーストキスの味は直前に先輩が飲んでいた午後ティー」という発言をしたため、当時の記憶にセンセーショナルな印象として焼きついています。
さてそんな午後の紅茶、午後ティーはキリンビバレッジの飲料なのですが、意外なところでも販売されています。飲料業界のちょっとしたミステリーをお届け。
キリン×ダイドー 自動販売機のミステリー
キリンビバレッジとダイドードリンコが自動販売機において製品の相互販売で提携しているとご存知でしたか?
それぞれ主力製品2品ずつお互いの自販機で販売する取り組みで、キリンビバレッジは「キリン 午後の紅茶」をメインに、ダイドードリンコは「ダイドーブレンド」を対象商品に据えています。相互販売は2016年4月スタートしており、2017年春夏期からは「キリン 午後の紅茶 ミルクティー」「キリン メッツ コーラ」「ダイドーブレンド コクと香りのブレンドBLACK世界一のバリスタ監修」「ダイドーブレンド 香るブレンド微糖 世界一のバリスタ監修」が双方の自販機に対応します。
「午後ティーがなんでダイドーの自販機に?」と、これまで目にして疑問に思っていた人もいたかもしれません。私もかつてお酒を飲んだ帰りに見ず知らずの人がダイドードリンコの自販機で温かい午後ティーを買ってくれたことがあったので不思議に思っていました。
最近は、自動販売機に異なるメーカーの飲料が並ぶことは珍しいことではなく、例えば、キリンビバレッジとヤクルトが自動販売機事業を協業しているほか、伊藤園と大塚製薬、アサヒ飲料と大塚製薬などでも相互販売の提携をしています。
アイドルグループの人気上位のメンバーが他のグループのライブにゲスト参加するようなものでしょうか。そう考えると、ゲストに押し出される形で出演が減ってしまう人気下位のメンバーが気になってしまいます。まあでも、記者が都内の自販機をいくつか見てみたところ、キリンビバレッジとダイドードリンコの場合でいうと相互販売は100%ではなく、2、3機に1台程度の頻度でした。ニッチな飲料が相互販売の影響でなくなるという心配はそうしなくても良さそうでしたよ。
機種の条件や環境のニーズに最適化されて、自販機ごとに飲料の傾向がちょっとずつ違うというのもおもしろみのひとつ。街中の自販機をのぞいてみると、とある自販機に思わぬ飲料が売っているのを見つけたり、意外な発見があるかもしれません。
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