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時計と宝飾品の祭典がスイスで23日から開催

世界一影響力がある時計の見本市「バーゼルワールド2017」開始!

2017年03月23日 08時00分更新

 3月23日から3月30日まで、スイス・バーゼルで時計と宝飾品の見本市「バーゼルワールド2017」が、開催されている。1917年に開催された「スイスの見本市」がそもそもの発端で、当初は時計だけではなくチーズやチョコレート、刃物なども出品されていたそうだ。

当時の宣伝用ポスター

当時の出展内容

 その後、時計と宝飾品に特化した見本市になる過程で、スイス国内に限定されていた出展者がヨーロッパへ、さらに全世界へと制限がなくなり、いまのような世界最大規模の時計と宝飾品の見本市になり100年目を迎えることになった。

会場は日本でいうところの幕張メッセや東京ビッグサイトのようなもの。会場付近は「バーゼルワールド」の飾り付けでいっぱい

トラムのラッピングも、会期中は時計にまつわるものが多い。このトラムはマイケル・コースのスマートウォッチデザイン

メインの建物内はまるでワンダーランド!

 世界最大規模の見本市だけあって、影響力も世界最大級! 各社のブースの作り込みは、実際に街に存在するブティックよりもゴージャスで、目立つ! なにしろ会場の天井がとても高く、1階に「3階分の高さの建物」が作られている。

メイン会場を入ると、左にドーンとロレックス

メイン会場の入って右は、ドーンとタグ・ホイヤー

 そもそもが「スイスの見本市」から開始した、バーゼルワールドの歴史をみると納得するだろうが「スイス押し」のブース構成。影響力がある出展者が目立つところに配置されている。そのため、知ったかぶりをするならばメイン会場の1階をぐるりとまわると、スイスを中心とした時計業界の勢力関係がわかる。もちろん、各社の「推し」は華やかな演出とともに、展示されている。

タグ・ホイヤーのブースでは、YouTubeライブで記者会見が世界同時配信された、スマートウォッチ「コネクテッド モジュラー45」が展示されていた

コネクテッド モジュラー45が、多くの人々に現物が公開されるのはバーゼルワールドが初

 1960年代後半の通称「クオーツ・ショック」でスイスの3大産業のひとつである時計産業にザラキーマをかけた日本メーカーは、いまだに冷遇対象なのかメインの入口から遠いところに配置されている。

セイコーは2ブース体勢。GSとクレドールなどとを分けている

当初、カシオ計算機はメイン会場の外に設営された通称「テント」で出展していたが、いまでは2ブース分を使った長い展示ブース

柱に液晶ディスプレーが埋め込まれ、映像が映し出されていた。桜、紅葉、刀など、日本日本+匠のイメージ

OCEANUS

Post from RICOH THETA. - Spherical Image - RICOH THETA

カシオとセイコーのブース付近

シチズンのブースは、有機的な繭のようなデザイン

シチズンは傘下のブランドなどを、複数のブースで紹介

Post from RICOH THETA. - Spherical Image - RICOH THETA

シチズンブース付近

趣向を凝らしたブースのデザインは観ているだけで楽しい

 腕時計はサイズがとても小さいので、遠くからでも理解できるように演出されたブースは、ブランド色が濃厚ににじみ出ている。また、テクノロジーの進化がブースデザインに顕著に現れ、外観を大型液晶ディスプレーで覆ったり、音と映像を組み合わせることでまるで水がブースの壁を流れ落ちているように錯覚させる演出もあった。主にファッション系の出展者のブースは、ギラギラしていて華やかだ。

バーゼルワールドで多くの来場者が写真を撮るブライトリング。今年はクラゲ(本物!)が漂っていた

レイモンドウィルにボウイが!

まるで美術館のようなデザイン

エルメスは木を組んだデザイン

まるでカリブのリゾート

これが水が流れる!と錯覚してしまうブーズ。近づくと水が流れる音まで聞こえる凝り方

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