スマートフォンやタブレットの普及で、世の中はひとり1画面の時代がやってきている。動画配信を使えば、家庭で家族がTVを見ていても、お父さんがタブレットで好きな動画をひとりで見る、といったこともできるようになった。
大画面の映像視聴なら、「MOVERIO BT-300」におまかせ!
しかし、ここで気になるのが、スマートフォンやタブレットでは画面が小さく、映像に没頭できないという弱点だ。そうしたときに威力を発揮するのが、エプソンのAR型スマートグラス「MOVERIO」(モベリオ)シリーズ最新製品、「MOVERIO BT-300」だ。眼前に大画面が表示され、メガネ型のデバイスで集中して映像を見ることができる。
「MOVERIO BT-300」はAR(拡張現実)を実現するデバイスで、シースルーのメガネ型ディスプレイを採用している点が特長だ。大画面映像に集中しつつ、周辺の状況も見られるというわけだ。映像を見ながら両手が空くので、ほかの作業もできる。子供がテレビを楽しんでいる間に家事をしつつ、好きな映像を楽しむといった使い方もできるだろう。見ている映像が周囲からは分からないので、コッソリと映像を楽しみつつ、家族が来てもすぐに把握できるというメリットもある。
周囲が明るい状況でも、外光の透過を抑える「シェード」(製品付属)を装着すると、コントラストが上がり、映像本来の鮮やかな色合いで視聴できるようになる。
今回は、そうした映像視聴に便利な「MOVERIO BT-300」向けアプリをご紹介したい。
テレビがなくてもDVDコンテンツを視聴できる「Myパーソナル映画館」
テレビ以上に、実は占領されて困るのがDVDプレイヤーだろう。動画配信はスマートフォンで見ることができても、DVDメディアに保存された映画や写真などのコンテンツは、DVDドライブが必要になる。最近は光学ドライブのないノートPCが家庭内でも主流になってきているので、そうなると「テレビの下に置いたレコーダー」でしかDVDコンテンツが見ることができない、という状況も起こりえる。家族がテレビを使っていると、DVDコンテンツを視聴できないというお父さんは意外と多いはずだ。
そういったときに役立つのが、アイ・オー・データ機器のDVD視聴+音楽CD取り込みドライブ「DVDミレル」(DVRP-W8AI)だ。DVDミレルは、無線LANを内蔵した薄型DVDドライブで、スマートフォンやタブレットでDVDコンテンツを視聴することができる。
DVDミレルは、無線LANでモバイル端末と接続し、DVDコンテンツを視聴できるという製品だ。これを使うことで、「MOVERIO BT-300」でもDVDコンテンツを視聴することが可能になる。しかも、無線LANのおかげで「MOVERIO BT-300」と離れた場所に置いた状態で使えるのがありがたい。電源は付属ACアダプターに加え、USB変換ケーブルも付属するので、スマートフォンなどの充電に使うUSB充電器を使ってもいいし、モバイルバッテリーを使えば外出先でも電源を確保できる。
基本的にはDVDミレルが無線LANのアクセスポイント(AP)として動作するので、以下のように、「MOVERIO BT-300」の無線LANの設定からDVDミレルのAPに接続すればいい。
DVDコンテンツの再生は、専用アプリ「DVDミレル for MOVERIO」(税込3000円)が「MOVERIO Apps Market」からダウンロードできるので、これを利用する。再生や一時停止といった基本機能以外にも、字幕変更やチャプタージャンプなど、映像視聴に便利な機能が搭載されており、まごつくことはないだろう。
DVDミレルを使えば、テレビもレコーダーも使えないといった状態でもDVDビデオをゆっくりと楽しむことができる。手元の飲み物を取りたいなんて場合も、シースルーのため視界がクリアなので迷うこともなく、映像に集中したままでいいのだ。
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