ダイエッターのみなさん、体重を最適値に持って行くための第一歩は、まず計測です。寿司のシャリを残してネットで叩かれる前に、まず己を知りましょう。
そのために便利なのが「スマート体重計」「ワイヤレス体組織計」と呼ばれるもの。体重、体脂肪だけでなく、体内水分、筋密度、骨密度のようなものを推計し、データをワイヤレスでクラウドに飛ばし、スマートフォンでモニターします。つまるところ、自分の中身をスマホで見る鏡です。
なにより楽。私はこのタイプの体重計以外に使う気が起こりません。安い体重計で測ったデータを、ちまちまとアプリに入力する手間を考えたら全然楽なのであり、楽して痩せたいなどという不届き者に好適なわけです。
その同じカテゴリー製品の中で、いちばん新しいのが、Withingsの「Body Cardio」。脈波伝播速度というデータから、循環器系の状態までモニターします。なんだそれ、という方が大多数でしょうし、私もそうです。価格は2万2000円程度。
数千円で買える一般的な体重計に比べるとかなりお高く、1万円前半からスタートの同一カテゴリー製品と比べてもやっぱりお高い。ですが、Body Cardioにはその価格差を超える良さがあります。
では製品のディテールを見ていきましょう。
Wi-FiでもBluetoothでも利用可
Body Cardioの上面はガラス。表面には計測用の微弱電流を流す電極が並んでおり、バックライト付きのディスプレーに計測した体組織データを順に表示します。裏側はアルミで、全体の厚さは18mmと非常に薄いですが、100g単位で180kgまで計測します。
電源は内蔵のリチウムイオンバッテリーで、付属のmicroUSBケーブルで充電。充電のたびに床に置いてあるものを持ち上げ、USBケーブルを接続するのではかないませんが、フルチャージで最長12ヵ月使えるとメーカーは言っています。今回は30日間使ってみましたが、1日5~6回計測した後のバッテリー残量は60%。もし計測が1日1回の頻度なら、メーカーの言うとおり12ヵ月くらいは持つのかもしれません。
Body Cardioの設定とデータのモニターには、インターネット接続の可能なAndroid(4.3.3以降)かiOS端末(iOS 8以降)が必要で、BluetoothでBody Cardioと接続し、Withingsアプリで設定します。
自宅にWi-Fi環境がある場合は、ルーターに接続してクラウドへデータを転送。Wi-Fi環境がない場合は、Bluetooth接続のモバイル端末からクラウドへデータを転送します。
Wi-Fi、Bluetooth、どっちで使ってもいいわけですが、ルーターで接続した場合は、インターネットからデータを拾ってきて、本体のディスプレーに天気予報を表示するというおまけが付きます。
なお、Wi-Fiは802.11 b/g/n対応で、5GHz帯には対応していません。ネットに接続できない場合でも116回分の計測値を保存。最大8人までの登録ユーザーを自動認識してデータの管理ができます。
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