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愛知県でスマホに触れずに200km走るとコメダのコーヒーが1杯タダに

auがトヨタ&コメダと“ながらスマホ運転”防止プロジェクトを開始

2016年09月20日 16時30分更新

 auとトヨタ自動車、コメダ珈琲が共同で発表した自動車の「ながらスマホ運転」防止アプリ「Driving BARISTA」は、自動車の運転を開始する前に起動し、起動後はスマホを伏せて置いて利用する。アプリはスマホのジャイロセンサーで本体の傾きを検知し、GPSで走行距離を判定する。スマホを伏せて置くことで運転中に操作できないよう促す仕掛けだ。

 スマホを裏返しに伏せて置いておくと車の走行距離に応じてポイントが貯まり、初回は100ポイント(100km)、次からは200kmごとにコメダのブレンドコーヒーまたはアイスコーヒー1杯がもらえるクーポンが発行される。走行距離が蓄積される対象地域は愛知県で、期間は2016年秋の交通安全週間に合わせた10月6日まで。

 発表会の冒頭に愛知県警警察本部交通事故対策室長の飯田悟警視が登壇し、「愛知県では交通事故数と死亡者数がワースト1。特に高齢者の割合が多い。交通事故を減らすには警察だけの努力では限界がある」とコメント。「スマホは生活必需品だが特に運転中のスマホ操作は片手操作になるだけではく注意散漫になるので非常に危険」と語った。

 次に登壇したのはトヨタ自動車J-ReBORN室副室長の西内律子氏。トヨタの交通事故防止の取り組みについて解説。「このプロジェクトが愛知県全体に広がり、ながらスマホはやめようという考えがひとりでも増えることを期待している」と語った。

 KDDI CSR環境・推進室長の鳥光健太郎氏は「ながらスマホ運転事故防止プロジェクトははこれまでの“ダメ、ぜったい!”から“それなら、やめよう”という方向性で、楽しさをもって危険性を減らしたい」と事故防止プロジェクトの方針を解説。

 続いてコメダ専務取締役の駒場雅志氏が登壇し「我々は15万杯のコーヒーを無償提供することで交通事故減少に貢献する」と語った。

 ゲストには愛知県出身の元スピードスケート選手の岡崎朋美さん、元フィギュアスケート選手の小塚崇彦氏が登場、「Driving BARISTA」のデモを行なった。

 「Driving BARISTA」は、運転中はスマホを触らないという習慣をつけさせるアプリで、スマホを裏返しておくことで運転距離に応じてコーヒーが1滴づつ貯まっていく。途中でスマホを操作するとそれまでの走行距離はゼロになってしまうのが特徴。アプリダウンロード開始日は9月20日からで走行距離蓄積期間は10月6日まで。コーヒー引換期間は10月31日までとなっている。


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