実は3業態+αがある塚田農場の楽しみ方
冒頭で説明したように塚田農場は、宮崎日南、鹿児島霧島、北海道シントク(新得)の3業態があります。3業態とも鶏料理がメインなのは変わらないのですが、それぞれの業態で出されている鶏はもちろん産地が違います。なお、関西方面には宮崎日向業態もあります。こちらは鶏の流通の関係で日向からの出荷となっているのが由来とのこと。そのほか「じとっこ組合」という宮崎日南業態とほぼ同じメニューを食べられる店舗もあります。こちらは直営ではなくフランチャイズですが、もちろん鶏の産地は宮崎です。大事なことなので何度も言いますが、山内農場はまったく関係ありません。
丸鶏を捌く店舗がある鹿児島業態
店舗数でいえば、圧倒的に宮崎業態が多いのですが、ほかの2業態は宮崎業態にはない特徴があります。まず鹿児島業態ですが全国に41店舗あり、こちらの鶏は黒さつま鶏。一部の店舗は、丸鶏のまま仕入れて店舗で捌いており、かなり新鮮な鶏を堪能できます。鹿児島霧島バージョンでは、鶏たたき系のメニューは制覇しておきたいところです。
あと現在では、新橋レンガ通り店や新小岩店などでしか食べられない「ごて焼き」(2200円)もオススメです。こちらは「黒さつま鶏」のメスの骨つき肉を炭火で焼いたメニュー。部位ごとに違う味を楽しめます。数量限定なので、必ず食べたいなら店舗に行く前に連絡しておくといいでしょう。
バラエティーに富んだメニューが多い北海道業態
北海道業態は、全国に13店舗しかない塚田農場としてはレアなところ。こちらは北海道を押し出しているだけあって、じゃがいも(インカのめざめ)やアスパラガスなど北海道らしい野菜を使ったメニューが特徴です。また、鮭やホタテのメニューもあり、バラエティーに富んでいるメニューが多い印象です。あとお通しの野菜を氷を敷き詰めたタライに入れて持ってきてくれます。このタライには5〜6種類の新鮮野菜が入っており、好きなものを3種類まで選べます(キャベツは量が多いので2種類ぶんとしてカウント)。
ちなみに北海道シントクバージョンでも、一部店舗のみで食べられるメニューが存在します。ワタクシが確認した限りでは、八重洲北口店と池袋メトロポリタン店などで現在、シントク地鶏のジンギスカンが楽しめますよ。
宮崎業態には特殊店舗が多数
さて、全国で96店舗ある宮崎業態ですが、こちらも実は特定の店舗だけで食べられるメニューがあります。新宿や赤羽の店舗では宮崎県延岡市で採れた牡蠣のメニューがありました。数量限定すぎて、ワタクシはまだ一度も食べられていませんが。
仕入れ状況によりますが、銀座中央通り店(旧・銀座八丁目店)は、宮崎業態では珍しく、一部の鹿児島業態と同様に丸鶏を店舗で捌く店です。ジューシーさとやわらかさが強化された、ASCII的に表現するとオーバークロックな「じとっこ炭火焼き」が食べられますよ。近場の方はぜひとも、そして這ってでも9月30日までに一度行っておいたほうがいいです。理由は行けばわかりますんで。
あと今年の営業は10月ごろに終わってしまいますが、宮崎(日向)業態の京都三条大橋店も特殊です。こちらはビル屋上に「空床」というビアガーテンが併設されておりまして、鴨川や大文字焼きでおなじみの大文字山などを眺めながら食事やお酒を楽しめます。1人呑みでも恥ずかしくないです。
とかく浴衣女子と接客が注目されがちな塚田農場ですが、このようにさまざまな業態、さまざまな特別メニューがたくさんあります。全役職の皆さん、ホームの店舗だけでなく、アウェー覚悟で他店に行くのも楽しいですよ。
上記を踏まえて、塚田農場ビギナーをホーム以外の店舗に連れて行くなら郊外店がオススメです。あくまで個人的な見解ですが、なぜオススメかというと、郊外店は家族連れからシニア層まで幅広い客層を抱えることもあり、スタッフの接客レベルが総じてかなり高い印象です。郊外にある人気店舗は土日でも殺人的な忙しさなんですが、スタッフ個人の視野が広く、スタッフ同士の連携プレーもスムーズで、気持ちよくオーダーできます。満席状態の一般的な居酒屋でありがちな、オーダーを取りに来ない、オーダーしたドリンクやフードが来ないということも少ないです。
あと、個人的に目安にしているのは店舗のオープン日。郊外店かつオープンから3〜4年以上経過している店舗は、オススメ店舗が多いです。オープン日などはグルメサイトに掲載されているので参考にしてください。
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