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「お酒を飲んでベロベロになっていいか?」もきいてみた

「坊主バー」のお坊さんにきいた恋愛論が深かった

2016年08月16日 17時00分更新

お盆は何かが“いる”かもしれません

――時期はお盆。お坊さんが言うところのお盆の正しい過ごし方を教えてください

藤岡さん:もともとのお盆というのは盂蘭盆(うらぼん)といわれ、インドの古い言葉でウランバナという語の当て字です、意味は逆さ吊りの苦しみという意味があります。

店内にはお寺にあるような装飾品が飾られている。おみくじが結ばれてあるが、店内のメニューに「おみくじ」もある。1回100円。

――逆さ吊りですか。こわい

藤岡さん:目蓮というお釈迦様のお弟子さんがいたのですが、この人は神通力に優れていて、亡くなった母親がどうしているかを見たところ、餓鬼道という地獄に落ち、逆さに吊るされていたことがわかりました。そこで、お釈迦様にどうすれば助けられるかを聞いたところ、出家者が籠って修行をする安居(あんご)の時期がおわる時に、出家者やあらゆる方に施しをしなさいと言われ、そうすることで母親は救われたのです。その時期が旧暦7月15日前後にあたります。それが中国を渡って民間信仰などと混ざることで、ご先祖様が戻ってくるので供養しようという風に変わってきました。

――難しい話でしたが、確かに元々のお盆と違う。

藤岡さん:ご先祖様が戻ってくるという話でいうと、私は個人的に心霊的なものをあまり信じていません。

――信じていない、というのは意外です。

藤岡さん:ですが……。その話と覆ってきますが、お盆の時期は不思議なことがありますね。例えば亡くなった祖父が夢でこの坊主バーで飲んでいるというのを見ました。自分は途中までおじいさんだということに気がつかなくて、気がついた時は「また来るぞ」と店を出ていくところでした。あまりにも生々しかったので飛び起きて玄関を確認しに行ったほどでした。他にも、外出先で子供の声がきこえたりとか、この時期には何かいるような気がします。

――背筋が寒くなってきました。

藤岡さん:怖がることはないです。見守ってくれている存在なのでしょうから。お盆にご先祖様がかえってくるという習わしは、それはそれでよいことです。お墓参りや、そうでなくても寺社仏閣にお参りにいくといいでしょう。そうすることで日々の日常のリセットになります。大切なのは、そこに“いる”、“何か意味がある”と思うことです。


 “好き”と“愛”が違うときいてハッとした記者であった。お盆は8月16日が送り火を焚く日と言われているが、今週休みを取っている人も多いだろう。自分自身を見つめ直すためにも何かに向かって手を合せてみるのは良さそうだ。

 四谷の坊主バーのメニューは生ビール700円、カクテル500円から。精進料理なども用意している。チャージ料金は500円。取材の時にいた女性のお客さんにオススメをきいたら「生麩のゴマ油炒め」を教えてくれた。絶品であるそう。

お坊さんに話をきいてもらうのは良い経験になるはず。

お経が書きつけられているのかと思ったらこちらはメニューだった。びっくり。


「坊主バー」
住所:東京都新宿区荒木町6 AGビル2F
営業時間:19時~25時
定休日:日・月祝日

■関連サイト

Image from Amazon.co.jp
四谷の坊主バーが「大切な人を亡くしたあなたへ お坊さんの話49」という書籍を今年6月に発売。今回お話をしてくれた藤岡善信さんが編集を務めている

ナベコ

寅年生まれ、腹ぺこ肉食女子。特技は酒癖が悪いことで、のび太君同様どこでも寝られる。30歳になるまでにストリップを見に行きたい。Facebookやってます!

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