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MWC上海2016で発見した新興メーカースマホの数々

格安スマホやプロジェクター内蔵機が日本上陸予定? 新興メーカースマホ最前線

2016年07月08日 14時00分更新

すでに技適もとっているNuu Mobileは日本上陸まで秒読み段階?

日本での発売が確実か?NUU「X4」

5型のミドルレンジ、コンパクトで片手持ちもオーケー

 香港のSun Cupid Technology傘下のNuu Mobileは「NUU」ブランドでアメリカなどでスマートフォンを販売中。ミドルレンジの「X4」は5型HD解像度ディスプレーに1300万画素カメラ搭載のミドルレンジモデル。SoCはMT6753、メモリー2GB、ストレージ16GB。

 アメリカでは169ドル(約1万7000円)と手ごろな価格で販売されています。ブース説明員によると日本への展開も検討中とのこと。実際にこのモデルは4月に技術基準適合証明の認証を通っており、日本で発売される可能性が高いようです。ただし、展示品は日本語ロケールは搭載しているものの、技適マークの表示はまだありませんでした。本体サイズは71.9(W)x9.3(D)×143.9(H)ミリ。背面側のエッジ側がカーブしているため片手持ちも十分できます。

本命はスペックアップした「X5」

 このX4のスペックを引き上げた「X5」はこの夏発売予定のモデル。基本性能はほぼ同じですがメモリーは3GBに、ディスプレーは5.5型フルHD解像度へと高まっています。サイズは77.9(W)×9.2(D)×154ミリ。こちらのモデルの日本投入も期待したいところ。

RugGearは大人なタフネススマホを近日グローバル発売

タフネススマホ専業RugGearの「RG740」

 防水防滴やMILスペック対応のタフネススマホ専業メーカーであるRugGear。最新モデル「RG740」はIP68の防水防じん対応。充電はマグネット式コネクターを備え、ワンタッチ。高品質なマイクとスピーカーを搭載しており、工事現場などでの通話も苦になりません。Snapdragon 410、メモリー2GB、ストレージ16GB、ディスプレーは4.7型HD解像度。1300万画素カメラを搭載。価格は400ドル以下で近日発売予定。

タウンユースにも対応する高級な仕上がり

 この手のタフネススマホはゴツイ仕上げでいかにもアウトドア用、というデザインの製品がほとんどですが、RG740の背面は皮風の仕上げで高級感があります。スーツのポケットから出してもおかしくない、そんなデザインですね。

ノキアっぽいNOAINはVoLTE対応ガラホで勝負!

ノキアっぽいロゴの「NOAIN」はガラホなどを展示

 こちらの中国メーカー、名前は「NOAIN」なにやらロゴの書体など、かなりノキアっぽいですよね。まあ、これは狙って付けた名前、確信犯でしょう。でも、怪しいメーカーと思いきや、中国国内ではそこそこ知られています。ミドルレンジの機種が多いのですが、ストレートタイプのフィーチャーフォンを何機種か展示。実はガラホをいくつか出しているんです。

どう見てもケータイ、しかしVoLTE対応でAndroidのガラホ「X13」

 「Noain 13」は2.4型ディスプレーの10キー搭載端末。OSはAndroid 5.1で、TD-LTEのVoLTEにも対応しています。価格は400元(約6500円)以下で、中国移動向けに発売予定とのこと。見た目は完全に普通の携帯電話で、UIもAndroid標準ではなく簡単メニューになっています。

 すべてのAndroidアプリが動くというわけではなさそうですが、これにSNSアプリを入れて使うのもアリかもしれません。なお、本体上部には懐中電灯になるライト、背面にはSOSボタンも備えます。

ZTEもガラホを用意! 日本でも流行りそう

実は増えてる中国のガラホ、ZTEからも発売

 中国では農村部を中心にまだまだフィーチャーフォン需要が高く、それらのユーザーを4Gに取り込もうとガラホが各社から登場しています。

 こちらはZTEの「S158」で、3.2型320×480ドット解像度ディスプレーを搭載。UIは独自で通話とWeChatのアイコンが大きく配置されているのが特徴。この2つがよく使われるということなのでしょう。こちらも通信方式はTD-LTEのみ対応、VoLTEで通話が可能です。

このサイズなら日本投入もあり?

 同じプラスチック製のボディーでもNOAXINの製品よりもこちらのほうが質感は高くなっています。10キー回りのデザインを変えればこのまま日本で出すのも悪くないかもしれません。価格は500元(約8000円)前後になるとのこと。

Apple SIMより簡単なローミング用端末

Snail Mobileのローミングスマホなど、新しいアイディア商品も

 最後に紹介するのは中国でMVNOを展開しているSnail Mobileの開発中の製品。同社のSIMを入れて、安い通信料金で国内利用できるだけではなく、海外で使えるのも特徴。

 メニューから渡航先を選べば、安いローミング料金で現地で通信できるようになるとのこと。Apple SIMと似たような仕組みですが、キャリアを選ぶのではなく国や地域を選ぶだけで安価な料金が提示されるようになるとのことです。

 海外利用を使いやすくするという機能強化はMVNOキャリアの製品らしいと言えるかもしれません。早ければ年明けには発売できるようです。

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