週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

Shadowverse プロデューサー木村氏にインタビュー

Cygamesに「時代が追いついた」 スマホゲームに待つ未来

2016年06月20日 17時00分更新

Shadowverseプロデューサー 木村唯人氏

強力なIPを武器に時代が追いつく

── 本日はよろしくおねがいします。木村さんはリアルでもTCGに熱中しているとお伺いしてます。

木村 唯人氏(以下、木村氏):よろしくおねがいします。ご存知だったんですね。「Magic: The Gathering」(M:tG)では大会に出場もしています。自分が中学生のころに始めて一度は離れてしまったんですが、社内にM:tGの部活動があり、そこで復帰しました。

── 大会に出場するほどやり込んでいるんですね! やはりご自身のTCGへの思い入れから「Shadowverse」をつくられたのでしょうか。

木村氏:たしかに自分でもTCGを遊んでいるというのもありますが、2011年からMobageで配信中のカードRPG「神撃のバハムート」のプロデューサーでもあることが大きいですね。

── Shadowverseに神撃のバハムートのイラストが使われているのもそのためですか。

木村氏:はい。神撃のバハムートのイラストは幅広いユーザーに親しまれていて、作品としてゲームの枠を超え、アニメにもなりました。海外でも神撃のバハムートは非常に好評なんですよ。そのため、認知度の高いイラストを使用して、Shadowverseを世界に広げていこうと思っています。

── 強力なIPのひとつということなんですね。それでは、なぜShadowverseをこのタイミングで開発しようと思ったのでしょうか。

木村氏:ひとつはスマートフォン自体の機能が向上したこと。もうひとつは開発側の技術が向上したためです。言ってしまえば“時代が追いついた”ってやつです(笑)。タイミングとしてもe-sportsが活気づいてきていますし。

ルールはシンプル 駆け引きは奥深く

── Shadowverseといえば「進化」ですよね。この要素を取り入れた経緯を教えて下さい。

木村氏:他社のTCGタイトルと差別化をしたかったというのはあったんですが、それ以上に神撃のバハムート内で進化というシステムがゲームの重要な要素になっていたことが大きいです。モチーフにしてつくっている以上、進化という要素は絶対に必要だろうと思ったので取り入れました。

── 進化の要素含めて、ユーザーからの反響はどうでしたか。

木村氏:「TCG初心者でも楽しめた!」という意見がかなり多かったです。ルールをシンプルにしつつ、進化による駆け引きでTCG初心者から上級者まで遊んでもらえるバランスにできたと思います。また、イラストが綺麗と言ってくれるユーザーもいらっしゃいました。絵柄は日本向けですが、先ほど言ったように神撃のバハムートは海外でも人気のIPです。リリース版では、「ストーリー」要素もかなり盛り込んでいるので、さまざまなユーザーに楽しんでもらえると思います。

対戦中に進化できる回数は限られているので、タイミングが非常に大事。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

この連載の記事