「ブロック崩し」「平安京エイリアン」など
GAME ONの展示筐体を5月11日から入れ替え
ビデオゲームは、いまを生きる我々と一緒に誕生して育ち、我々を育ててくれた特別なエンターテインメントだ。昨年夏に公開されたハリウッド映画「ピクセル」では、米国のゲーマーがIWATANI教授に対して「私の人生を豊かにしてくれてありがとう」とお礼をいうシーンがある。ゲームというのは、プレイしたその人の経験の中でも大きな位置を占めるものであることも、あらためて知らされるシーンだ。
お台場の日本科学未来館で開催中の「GAME ON」では、5月11日から新たに5機種を入れ替えさせてもらった。最初に商業的にヒットしたゲーム筐体「PONG」(1972年)と、「スペースインベーダー」(1978年)の間を埋める重要な作品として「ブロック崩し」(1976年=BREAKOUT)。東京大学のTSGが開発して当時話題となった「平安京エイリアン」(1979年)や新橋のゲームセンターで酔っ払ったあとプレイしていたお父さんには絶対泣いてしまうであろう「サーカス」(1977年=アクロバットTV)、「QiX」(1981年)などを選んだ。
そんな初期のビデオゲームの時代から、家庭用ゲームの時代を経て、いまはスマホが大きな位置を占めている。タッチして操作するようになっただけではない、ソーシャルとの関係、位置情報やクラウドとの連携が重要な意味をもちつつある。そこにいま「VR」(仮想現実)や「NUI」(モーションなど自然な操作)、「AI」(人工知能)などがやってきて、ゲームに劇的な変化がはじまろうとしている。
ゲームの未来はどうなる?
業界を変えたキーマン2人が初めて対談!
それではゲームはどっちに向かって行くのだろうか? 1980年に、それまで女性が遊ぶことなんか滅多になかったテレビゲームの世界を「パックマン」でガラリと変えてしまった岩谷徹氏。そして、ただ戦うだけだったシューティングゲームに物語としての厚みと、現在のゲームシステムを構成する要素をそろえたともいえる1983年の「ゼビウス」の作者である遠藤雅伸氏。おふた方を迎えて、これからのゲームについて語っていただくイベントが、5月27日(金)に開催される。
「パックマン」と「ゼビウス」というおふたりの代表作は、どちらも文字どおり世界的なヒットとなり時代を画したのはご存知のとおりだ。そして、その後もユーザーとの信頼や親密性においてナムコというブランド確立に貢献しただけではない。おふたりは、ゲームに関して明確な論考を私たちに示してくれた、ゲームの送り手側の数少ない語り手でもある。
今年4月に刊行した「ゲームってなんでおもしろい?」(角川アスキー総研編、KADOKAWA発売)では、岩谷氏は「ゲームを食べる(体に入れる)」未来について、遠藤氏は「VR」や「ボードゲーム」など新旧のゲームの本質について語ってくれた。
「GAME ON」は、5月27日(金)に通常17時までのところ20時まで延長してオープン。20時から「ナイトGAME ON第三夜・岩谷徹×遠藤雅伸/ゲームとゲームの未来を語る」として、お二人のトークは開催される。今回、こうした場でははじめての対話となるゲームの未来を、GAME ON会場のパックマンやゼビウスを堪能したぜひ聴きに来ていただきたい。
開催概要
ナイト「GAME ON」第三夜
「岩谷徹×遠藤雅伸 /ゲームとゲームの未来を語る」
日時:5月27日(金)20:00~21:30(受付:19:30~)
会場:日本科学未来館1F コミュニケーションロビー
出演:岩谷徹(東京工芸大学芸術学部ゲーム学科 教授、日本デジタルゲーム学会 会長)、遠藤雅伸(東京工芸大学芸術学部ゲーム学科教授、日本デジタルゲーム学会副会長)
定員: 50名
参加費: 無料(20:00までの企画展は有料)
主催: 角川アスキー総合研究所、フジテレビジョン、日本科学未来館
参加方法: 直接会場へお越しください。
詳しくはコチラ
http://www.miraikan.jst.go.jp/event/1604141719828.html
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