生産者と密な物流事業会社が居酒屋を運営
原価の太っ腹メニューの提供がなぜ可能なのでしょう。
ヒガシノマグロの運営は、全国の食品生産者を支援する「生産者直売のれん会」が手掛けます。事業としては物流にあたりますが、単に物を運ぶのではなく、各地の生産者のつくった食品の価値が最大限に生かされる場所に卸すといった取組みをしています。
のれん会ではこれまでに、東北復興支援を目的とした「希望の環」のプロジェクトとして、「まんパク」といったフードイベントで東北の食の提供などをしてきました。例えば、石巻名物ということで、「牛タンつくね串」や「ガーリックチーズオイスター」などを販売。とても盛況だったそうですよ。
ただし、イベントでの食の提供はどうしても限定的なので、東北地方の生産者直送の食を毎日提供できる常設店をつくりたい、そんな思いがヒガシノマグロのきっかけだったということ。
一番の目的は、「単純に東北のおいしいものを食べたもらいたい」というもの。
なので、ヒガシノマグロでは東日本大震災の被災地だけではなく、青森や秋田も含む東北全体の食を扱っています。
「東北はこれまで全国から支援してもらったというのもあるので、復興の支援をお願いするというより、東北のおいしいものを食べてもらうことで恩返ししたい気持ちが強い」と、店長の宗形悠希さんは語っていました。
牡蠣の爆弾! 東北の生産者しか知らないメチャウマの食べ方
太っ腹メニューを真っ先に紹介しましたが、ほかにもマグロ、金華サバ、牛タン、ホヤ、いぶりがっこ、あわびだけなど、東北の食材を使った居酒屋メニューが盛りだくさん。
また、単に東北の食材を使っているというだけではなくて、東北の生産者だからこそ知っているおいしい食べ方のメニューを用意しています。。
こちらは牡蠣3個をひとまとめにして衣を着けて揚げた牡蠣爆弾フライ。
牡蠣フライというと普通はひとつひとつに衣を着けますよね。贅沢に複数個を一緒に揚げるのは、東北地方の牡蠣漁師だけが知っている秘密の食べ方なんですって。
衣を割ると中にやや小ぶりな牡蠣が3個。牡蠣フライの常識が覆されて「わ~!」となりました。
ひとつずつ揚げるより衣の割合が少なくなるぶん、牡蠣そのもののおいしさがわかります。食べごたえもたっぷり!
おいしい食事にはおいしいお酒が合いますよね。ヒガシノマグロにはもちろん東北の地酒も揃っています。日本酒は10種類程度が常時あって、週ごとに一部銘柄を替えていくということ。
飲み会で利用する場合、予算想定額は3500円~4000円程度ということ。フードメニューは1000円以下のものがほとんどなので、社会人が仕事終わりの一杯を飲みに気取らずに行けそうです。
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