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4K動画撮影の新時代に突入「Xperia Z2」:Xperiaヒストリー

2016年03月05日 09時00分更新

 今回は、正統進化した新定番モデル「Xperia Z2」の進化した中身について見ていきます。

 まず、ディスプレーは「Xperia Z」や「Xperia Z1」と較べて、サイズが5.2型と少し大型化しただけではなく、IPS方式の液晶パネルを採用したり、“Live Color LED”バックライトを採用したりと、クオリティー的なテコ入れもされています。ディスプレーの明るさも室内では差がわかりませんが、屋外で使う際には「Xperia Z2」は一段明るかったり、色合いもより濃くしっかりしており鮮やかです。

 そして斜めの角度からディスプレーを見た場合、「Xperia Z」や「Xperia Z1」では傾けるごとにだんだんと画面が白飛びしていくのに対して、「Xperia Z2」はかなり角度を変えて見ても色の変化が少ない、というのもIPSパネルのおかげです。

 機能面も進化しており、「Xperia Z2」と「Xperia Z2 Tablet」の2台(Android 4.4以降)をそろえてワンタッチするだけで、スマホからタブレットへの「スクリーンミラーリング」ができたりします。……こんな少しの画面サイズの差でミラーリングする意味は? などの疑問をもつと、せっかくミラーリングした意味がなくなるのであえて突っ込まない方向で。

そして、なんと言っても「Xperia Z2」の大きい進化ポイントのひとつと言えるのが、4K(3840×2160ドット)動画撮影機能です。4K動画を撮れる機器はまだまだ限られているというのに、スマートフォンでそれができてしまう「Xperia Z2」ってスゴい!

 カメラ自体は「Xperia Z1」と同じ、約2070万画素の積層型裏面照射型CMOSセンサーです。「Xperia Z2」のCPUがSnapdragon 801(2.3GHz、クアッドコア)、メモリーが3GBとスペックが上がったからこそ4K動画撮影が可能になったのだと思いますが、 フルHD(1920×1080ドット)の動画を処理するのとではエライ違いなので、当然ですが相当負荷がかかります。実際に4K動画を撮影したり再生したりすると本体がかなり発熱するので、無理は禁物です。

 実際に屋外に駐車してある軽自動車(Rapin)を「Xperia Z2」で撮影した4K動画をYoutubeにアップしてみました(カンタンにカット編集だけしています)。音声に関してはそこそこ拾ってくれますが、ある一定より小さいとまるで聞こえなくなるので、きちんと音声を収録しようとすると、別途マイクを装着したほうが良さそうな感じです。

 今度は、屋外で手持ちスナップ状態で街歩きしながら「Xperia Z2」で撮影しました。少し色が薄いというかのっぺりとした印象もありますが、さすが4K、解像感はしっかりとあります。

 4K動画撮影時に設定でいじれるのは、明るさとホワイトバランスくらいです。

 ズーム機能に関しては「一応はズームは使えますよ」というだけで、さすがにデジタルズームになるので画質は落ちてしまいます。しかも、ズーム速度が一定のスピードのみで、しかもかなり早いので実用には向いてないかもしれません。

 音量ボタンはズーム以外にも音量、シャッターに割り振ることもできたり、シャッターボタンで録画の開始・停止が使えるというのは使い勝手の良いところですね。

 「Xperia Z2」はMHL3.0出力に対応しており、MHL3.0対応の4Kテレビに接続して、そのまま撮った4K動画を再生できます。現実問題として自宅のテレビが4Kじゃない、ということもあったりしますが、「Xperia Z2」では4K動画を再生中に画面をピンチアウトすると、ハイビジョンのクオリティーを保ったまま動画を拡大することができます。

 実際にフルHD解像度のテレビにMHLケーブルで接続して「Xperia Z2」で撮影した4K動画を再生、さらにズームしてみると動画のようなことができます。フルHD解像度で動画撮影した場合、そこから拡大すると画像が荒くなってしまいますが、4K動画であれば、そこから4倍拡大しても、まだフルHDの解像度を保っているということになります。

 しかも、拡大した部分は指で上下左右に動かして、好きなところをピックアップして視聴できるので、動画を見ながらいつでもズームして自在に操れるのが相当なおもしろ要素です。

 発熱するだけでなく、そもそもストレージをどんどん消費してしまうため長時間撮影はできないのですが、2014年に登場したスマホで4K動画撮影が可能というのは正直スゴいことだぞ! と当時は感動したものです。しかも、「Xperia Z2」はオーディオ機能の充実ぶりもすさまじかったのです。これは次回に触れたいと思います。


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