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「支援と言うのはおこがましい」スタートアップとともに成長するスターティア

2016年03月07日 06時30分更新

スターティア自身がある意味スタートアップだ

「当社のCVCは他の一般的なCVCと比べてかなり特殊だと言えるでしょう」と平岡氏は話す。

 その理由のひとつが、スターティア自身が東証一部上場企業とはいえ、売上規模や時価総額の点で、CVCを手がける他の大手企業と比べると決して規模が大きいとは言えないからである。また、金融系ベンチャーキャピタル等の社外のプロと組んだり、ファンドと組んだりするCVCが多いなか、自己資金による直接投資にこだわっている点も特徴と言える。

「スターティアは20年前に代表の本郷が回線や電話機の販売業から起業し、毎年のように新規事業にチャレンジして今の業態になりました。ある意味スターティア自身がまだスタートアップでありベンチャーなのです。そのため、“スタートアップ支援”などと言うのはおこがましいかもしれませんね。ただし、だからこそ、スタートアップと同じ目線で投資ができるのだと自負しています」と、平岡氏は力説する。

 そして平岡氏が“特殊”だとするもうひとつの大きな理由は、スターティアのCVCでは、事業シナジーを前提とせずに、あくまでもキャピタルゲインを追求している点である。

 なぜそのような方針を貫いているかについては、平岡氏自身のこれまでのビジネス経歴とも大きく関わってくるので、次回に掘り下げることにしよう。

スターティア コーポレートベンチャーキャピタル事業推進室の平岡万葉人室長

■関連サイト
スターティア コーポレートベンチャーキャピタル

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