週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

スマホのプライバシー保護対策10ヵ条:

ベッキー・ゲス騒動のLINE流出から学ぶ、スマホプライバシーの守り方

通称「クローンiPhone」=機種変更前の古いiPhoneで、“LINEクローン”をリアルタイム監視した可能性

 これがもっとも可能性が高いと考えている。

 単純に言うと「川谷さんが機種変更前の古いiPhoneを自宅に放置していた」というパターンだ。iPhone同士の機種変更で、iTunesに「暗号化バックアップ」を取っていると、各種サービスのアカウント・パスワードごと移行できる。新旧どちらのiPhoneでも同じLINEを利用でき、少しタイムラグはあるものの、ほぼリアルタイムで同じ画面になる。いわゆる「クローンiPhone」「LINEクローン」だ。

 この古いiPhoneが放置されていて、川谷さんに近い人が覗き見してスクリーンショットを撮影したという想定だ。文春画面のLINEバージョンが古い(アイコンが正方形で名前が出ている=2015年2月以前のバージョン)ことも、これで納得できる。

2台のiPhoneで同じLINEが利用できる「LINEクローン」の状態(ノダタケオ氏による)。

iPad版LINEを使って監視する

 筆者が当初の記事で可能性が高いとしたパターン。川谷さんのスマホを第三者が一時的に確保して、iPad版でログイン(第三者がパスワードを知っている必要あり)。スマホ側に届く通知を消す。あとはiPad版でリアルタイムで関することが可能だ。ただし文春画面とは整合性が取れない。改行の位置がスマホサイズのものであり、iPad版には見えないからだ。

アナライザーを使う

 市販のソフトウェアである「iPhoneアナライザー」「Androidアナライザー」を使う方法。ニコ生などで実証が行なわれて話題になった。

 iPhoneアナライザーはリアルタイム監視ができないので現実的ではない。Androidアナライザーなら可能性があるが、本人に隠れてアプリを導入させる必要がある、画面の再構成が必要などの問題点がある(筆者はこの手口を実証していないので想定)。

 そこで、この中では「クローンiPhone」「LINEクローン」を使った可能性が高いと筆者は思っている。

 もっともシンプルな方法であり、矛盾も少ないからだ。そして単純な方法であるだけに、誰でもプライバシー漏えいの原因になる可能性がある。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう