『Bean to Bar(ビーン トゥ バー)チョコレート』をご存知でしょうか?結論から言うと、このチョコ、酒に合います。
クラフトビールのように少量生産しているチョコレート
市場に出回っている一般的なチョコレートは、ブレンドされた原料を工場で加工して大量生産する、というものがほとんですが、豆を仕入れて焙煎・粉砕するところから成形までをひとつの工房で手掛ける、少量生産のチョコレートをBean to Barと呼ぶんですって。
工房はアメリカやヨーロッパでは今まさに徐々にできている段階で、国内には数える程度しかないそう。
小規模の工房で少量生産のチョコレート。
酒好きの私は「お、クラフトビールみたいじゃん」と思いました。
滝に打たれるようなカカオの鮮烈な味わい
そんな貴重な『Bean to Bar』を手掛ける専門店、『カカオ研究所』のチョコレートのサンプルが手に入ったので、いただいてみました。
包装からして、まず、ステキ。洋書のような装丁の中が空洞になっていて、小袋のチョコレートが少量ずつ詰められていました。このままクリスマスの贈り物にできそう。
同梱されていたのは、テイスティングシート。コンビニのお菓子のようにポリポリと口に放り込むのではなく、Bean to Barチョコレートは少しずつ感覚を研ぎ澄まして味わうべき。
テイスティグのやり方に従って、セットのベトナムのシングルカカオ(80%カカオ、20%オーガニックシュガー)を食べてみました!
まずは表面の色を観察。ベトナムのシングルカカオは、ミルクを少し混ぜたようなコーヒー色。
次に香り。指で軽く表面をこすって、顔を近づけてみると、ビターな中にも柑橘系をしぼったような、キュッとした酸の香り。
ふだんチョコレートの香りをここまで意識したことがなかったのですが、チョコレートの香りって奥深く胸に入ってきますね。次第にワクワクしてきました。
割ってみて、音をきく。パリッ。柔らかく、小気味いい音、感覚。
口に入れたら、噛まないで舌の上でしばらく溶かす。トロッ。口の中を横にドーンと広がるような、強い酸味。鼻に抜ける香り。なにこれ、複雑で高貴!
最後にもう一度口に含んでゆっくりと味わう。苦み、酸味、ほのかな甘み。……大人な味です。ウイスキーに合わせて食べたいというと、おわかりでしょう。
カカオツリーのオーナーになれるクラウドファンディングプロジェクト
カカオ研究所では、自社サイトで『Bean to Bar』を販売中。例えば25gのカカオバーが650円と、価格はけして安くはありません。が、カカオの本来の旨みを感じる大人のチョコレートです。クリスマスシーズンやバレンタインデーのプレゼントにも、良いかもしれません。男性だったら違いのわかる男に、女性だったら本物を知る女と見てもらえそうです(笑)。
また、カカオ研究所はただいま、カカオツリーのオーナー権を1年限定で付与するサービスを、クラウドファンディングにて実施中。
カカオツリーはベトナムの契約農園に植えられているもの。2016年春より農園内にカカオ研究所が監修する工房にが完成し、農園でとれたカカオをすぐに加工してチョコレートにすることが可能になります。ツリーのオーナーになった人は、2016年秋にできるチョコレート50g×20枚(1kg分)がもらえます。加えて、現地の写真が掲載された生育レポートなどももらえます。
個人がこのように、海外のカカオツリーのオーナーになれるのは日本で初めて。
どこかできいたことあるけど、チョコレートを食べると幸福感が増すんですって。自分がオーナーのカカオツリーがあると思うと、幸せに満ちた日々が過ごせるかも。
なにより、ウイスキーに合うチョコレート欲しい、たくさん。なんて人にはいい。そう思いました。
編注:記事内の商品は、カカオ研究所本店のみで販売されています。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります