こんにちは、アスキーの酒好き代表を自称する、ナベコでございますよ。冬はクリスマスなど「ワイン」を飲む機会が増えますよね。ですが、たくさんあるワインの種類の中でどれを選べばいいかいつも迷う、という人はいないでしょうか。私もそうです。
そこで、『おいしいワインの選び方』という書籍の出版記念イベントがあったので、理系ソムリエの杉山明日香先生によるワイン選びのポイントをきいてきました!
異色の理系のソムリエによるワインのすすめなので、目からウロコがたくさん出ましたよ。
ブドウの品種でワインを選べ!キモは擬人化
気になるのは、どの料理にどのワインが合うのか。例えば、フランス料理には当然ワインは合わせやすいけど、日本料理には? 中華料理には?
著者の杉山明日香先生いわく、ワインの種類は数多いとはいえ、よく使われるブドウ品種はある程度決まっているので、まずは基本的なブドウ品種の個性を知ること。ブドウによって、どんな料理に合うかはさまざま。もちろん中には日本料理や中華料理に合うのだってあります。
代表的なブドウ品種として本書で紹介されているのは以下。
<白ブドウ>
・シャルドネ(シャブリ、ムルソー、アメリカ)
・ソーヴィニヨン・ブラン(ロワール、ニュージーランド)
・リースリング
・ゲヴュルツトラミネル
・甲州
・シュナン・ブラン
・ガルガーネガ
<黒ブドウ>
・ピノ・ノワール
・カベルネ・ソーヴィニョン(ボルドー、チリ)
・メルロ
・カベルネ・フラン
・シラー
・シラーズ
・グロナッシュ
・サンジョヴェーゼ
・ネッビオーロ
・ランブルスコ
・テンプラニーリョ
など。ピノ・ノワールはスパークリング・ロゼ、グロナッシュはロゼも紹介されています。
これらを抑えればワインの基本はばっちりということ。とはいえ、それでも種類が豊富なので混乱してしまいそうですよね。そこで本書では、これらのブドウ品種を擬人化して、イラスト付きで紹介しています。
白ワインの原料である白ブドウは男性、赤ワインやロゼワインの原料である黒ブドウは女性。
例えば、シャブリ地方のシャルドネは、酸が強いので、ボディは細くキリッとした表情の男性。ピノ・ノワールはタンニンが少ないので、胸が小さめく細めのボディの女性で表現。味の性質を表情や体系、服装に置き換えているので、視覚的に印象付けやすいです。
ブドウの擬人化というと、女性らしい印象ですが、実は 『おいしいワインの選び方』の著者である杉山明日香先生は、量子統計力学を研究する理論物理学博士。現在もワイン関連の仕事をする一方、大手予備校で数学を教えるという二方面の顔を持ちます。
そんな異色の理系ソムリエである杉山先生が手掛ける本書では、横軸にワイン、縦軸に料理を配して相性のチャートで解説があったり、理系的な面も発揮されていますよ。
ブドウの擬人化に理系のチャート。今まであまりなかった視点なので、これまでワインの本を読んでもピンとこなかった人にもお勧めです。
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