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クロノ・トリガー、MOTHER、FF、そしてモンストの名曲の数々

ゲーム音楽好きはJAGMO ゲーム音楽オーケストラに絶対行くべき理由

2015年10月30日 19時00分更新

左から深澤恵梨香氏、吉田誠氏、泉志谷忠和氏

 今回は特別に指揮者/クラリネッティストの吉田誠氏、編曲家の深澤恵梨香氏、そして今回のオーケストラのプロデューサーの泉志谷忠和氏にインタビューをさせていただいた。
 24日の昼公演終了後で夜公演を控える中、お忙しいところではあったが快くインタビューを引き受けていただいた。この場を借りて改めてお礼させていただく。ありがとうございました。

ゲームは日本の文化のひとつ

── 公演と公演の合間のお時間をいただき、ありがとうございます。前回同様に今回のオーケストラ、ものすごく感動しました。思わず泣きそうになりました(笑)。

泉志谷忠和氏:ありがとうございます。今回の楽曲で特に何に感動したんですか?

── 「ザナルカンドにて」ですね。やはりFF10(FINAL FANTASY X)はグッとくるシーンが多かったので…。それでは、今回の曲目で好きな楽曲を教えて下さい。

泉志谷忠和氏&深澤恵梨香氏:全部です!

全員:笑

吉田誠氏:私の場合、ゲームに特別詳しい訳ではないのですが、クロノ・トリガーは毎回原曲が素晴らしいと思いながら指揮しています。

── 今回も多くのゲームタイトルの曲目を演奏していますが、どういった基準で選定しているのでしょうか。

泉志谷忠和氏:現在の20~30代の方が、子供の頃に遊んでいた思い出のゲームから選んでいます。まさに私達がその世代なので、実際に遊んでいた懐かしいゲームから選曲することになります。奏者も、ほとんどが20~30代、お客様も同世代の方が多いですね。前提としているのは20代から30代の方が遊んでいた思い出のゲームから選んでいます。

── なるほど。道理で私が好きなゲームタイトルが多いというワケですね。ところで、前回は「チェインクロニクル」、今回は「モンスターストライク」と、スマホゲームからも曲目がリストアップされましたが、今後、開催するオーケストラでもスマホゲームを取り上げる可能性も…?

泉志谷忠和氏:そうですね。ゲームは昔から人気だった日本の文化のひとつですよね。そういう意味では現代のスマホゲームもその文化のひとつと考えています。チェンクロやモンスト同様に今後も取り上げていく機会はあると思います。

「Other World」は挑戦した曲目

── ゲーム音楽をオーケストラにするというのは曲ごとにジャンルも多種多様で難しいと思いますが、オーケストラで演奏することで意識されていることはありますでしょうか。

泉志谷忠和氏:公演制作のプロセスは、選曲、編曲、演奏です。今回は音楽祭というコンセプトでしたので、多彩な楽曲を選曲しています。

吉田誠氏:指揮するにあたって、深澤が演奏しやすいように編曲してくれるのが大きいです。

深澤恵梨香氏:泉志谷から提案された楽曲だとFF10の「Other World」は試行錯誤しました。

泉志谷忠和氏:「Other World」はかなり挑戦的な曲でした。デスボイスがあり、メタル調の曲なのでオーケストラでどう表現できるのか楽しみでした。

吉田誠氏:指揮をして楽しかったのは同じくFF10の「Brass de Chocobo」。ビッグバンドな曲は原曲を知らなくても楽しめます。

── ゲーム音楽をオーケストラで指揮するにあたって、何か特別に意識していることはありますか。

吉田誠氏:オーケストラではさまざまなジャンルの曲を扱います。特にゲーム音楽に関しては、ロックな曲からクラシックな曲までさまざまです。細かいところはオーケストラに合うように編曲者が作業してくれていますが、私は演奏する各曲のテイストをより活かせるよう心がけ、指揮しています。

オーケストラを聴くだけでゲームの場面を思い出す

── そもそも、なぜゲーム音楽でオーケストラを行なおうを思ったのでしょうか。

泉志谷忠和氏:学生の頃、あるゲーム音楽コンサートに行き、素晴らしいコンサートで、とてつもなく感動したのがきっかけで今に至ります。今は、それよりも良いコンサートをつくりたい、という気持ちで公演制作に取り組んでいます。RPGを取り上げることが多いので、1曲1曲をバラバラに演奏するのではなく、1つの物語を活かすよう、組曲形式をとることを心がけています。今回の「クロノ・トリガー」は、オープニングから「世界の変革の時」まで、冒険が思い出せるような構成にしています。

── クロノ・トリガーはファンが多い作品ですが、「王国裁判」を選んだのは意外です。

泉志谷忠和氏:「王国裁判」はコミカルなメロディーですが、実はゲームの場面では主人公の生死がかかった大変印象的なシーンです。“生き残れるか”というシリアスな展開をオーケストラで再現したく、緊張感を高めに高め、主人公の精神状態を体現するよう編曲家に依頼しました。ほかの楽曲についてもそれぞれのゲーム場面に合うように編曲してもらってます。

── 私の好きな言葉に「良いゲームには必ず良いゲーム音楽がある」というものがあります。オーケストラを聴いているだけでゲームのプレイ画面が何度も脳裏に浮かびました。

泉志谷忠和氏:その通りだと思います。実は以前、プロジェクターで映像を入れたことがありました。しかし、自分で見ていても、違和感を感じてしまい、今ではやめてしまいました。楽曲のイメージは人によって異なり、それが良いところでもあります。良き音楽を聴くこと、そこから頭の中に生まれるイメージ、発想を大切にする、というスタンスで公演をつくっています。。

深澤恵梨香氏:このオーケストラを聴きに来る人はゲーム音楽が好きな人はもちろんですが、ゲーム自体が好きな人ばかりだと思います。そんな人達のために何か「グッと」くるように編曲しています。

── ゲーム音楽を通してオーケストラに行くという人が増えそうですね。

泉志谷忠和氏:是非、興味があれば、JAGMOに出演している演奏家のコンサートにも足を運んでみてください。JAGMOのコンサートもより楽しめると思います。

── 本日の公演、本当に感動しました。お忙しいところインタビューさせていただきありがとうございます。


 さて、ゲーム音楽の記事にも関わらず、文字ばかりとなってしまったが、JAGMOによるゲーム音楽のオーケストラは本当に素晴らしい。今後も開催するようであれば、必ず行こうと思っている。

 JAGMO広報部のTwitterによると、次回は来春開催するようだ。先の話になるが、開催するときは前もって告知の記事を掲載しようと思う。
ぜひともゲーム音楽好きにはこのオーケストラに行ってもらいたい。オーケストラに関わる人のゲーム音楽に対する熱い思いが伝わるはずだ。

 余談ではあるが、筆者がオーケストラを聴いていて泣かなかった理由はその後にインタビューがあったためだ。インタビューが無かったら目からウォタガが唱えられていたことだろう。

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