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鹿島建設、土木工事現場に適用した四足歩行ロボットを導入

2020年02月21日 16時20分更新

 ソフトバンクとソフトバンクロボティクスは2月20日、鹿島建設が、土木工事現場への適用性を高めたBoston Dynamics製の四足歩行型ロボット「Spot(スポット)」を、2019年12月に導入したと発表した。

 鹿島建設は2018年11月、ソフトバンクとソフトバンクロボティクスの協力のもと、横浜環状南線 釜利谷ジャンクション Cランプトンネル工事において、土木工事現場におけるSpot適用の実証実験を実施。

トンネル内巡視状況

 実証実験では、360度カメラを搭載したSpotを制御室から遠隔操作し、切羽(掘削箇所)の写真撮影や、ポンプメーターなどの計器点検のほか、あらかじめ設定したルートに沿って自律歩行できる特性を活かした坑内巡視も行ない、現場での適用性を確認するとともに課題を抽出したのこと。

Spot搭載カメラによる切羽写真(30m離隔)

 その後、ソフトバンクロボティクスとBoston Dynamicsにおいて、Spotの悪路歩行性能やインターフェースプログラムの改良を施し、土木現場への適用性を高めたという。

 今後は、坑内測量業務や安全管理のための巡視などの実証実験を、トンネル工事において実施予定とのこと。また、四足歩行が可能な特性を活かして、急傾斜地すべり地帯での調査・測量などの危険作業をふくめ、適用先の拡大を検討するという。

 鹿島建設は、Spotをはじめとするロボット技術の導入を積極的に推進し、建設業界における生産性や安全性のさらなる向上を図るとともに、業務の効率化を目指すとしている。

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