週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

CESでJVCは個人の聴覚特性に合わせた頭外定位ヘッドホンシステム、完全ワイヤレスイヤホンなどを出展

2020年01月10日 19時50分更新

新しい頭外定位ヘッドホンシステム“EXOFIELD THEATER”を発表したJVCケンウッドブース

 CES 2020のJVCケンウッドのブースでは、新しい頭外定位ヘッドホンシステム“EXOFIELD THEATER”を始め、完全ワイヤレスイヤホン、車載システムなどが出展されていた。

“EXOFIELD THEATER”「XP-EXT1」のシステム

 JVCが新たに出展していたのは“EXOFIELD THEATER”「XP-EXT1」。個人の聴覚特性を測定することで、ヘッドホンでありながらスピーカーで音楽を聴いているような体験ができるシステムだ。

 システムとしては特性を測定するマイクを内蔵した「XP-EXT1」専用のヘッドホンと、2.4GHz帯で無圧縮・低遅延で伝送するトランスミッターのパッケージ。

測定用マイクを内蔵した専用ヘッドホン

入力と“EXOFIELD”の処理を行なうトランスミッター

 映画やゲームなどのマルチチャンネルサラウンド音声を、頭外定位による自然な音の広がりで聴くためのシステム。音声信号の入力は3系統あるHDMI端子か光デジタルで行ない、Dolby Atmos、DTS:Xの立体音響に対応する。

 機能的や目的としてはサラウンドヘッドホンに近いが、空間の広がりをバーチャルサラウンド技術で作り出すのではなく、個人特性の再現に基づくリスニングルームの再現で行なうため、“EXOFIELD THEATER”という独自の名称が付けられている。

実際に“EXOFIELD THEATER”を体験

 最初のセットアップではスマホのアプリを併用。「XP-EXT1」のトランスミッターとヘッドホンを計測時専用のケーブルで接続し、トランスミッターとスマホをBluetoothでペアリング。専用のスマホアプリでテスト音声を流して個人特性を計測する。計測用のアプリは、サウンドモード切り替えなどのリモコンとしても利用可能。

 実際にブースで体験してみると、頭外定位のシステムとして、スピーカーで音を聴いているように自然に音空間が広がる。ステレオ音源を使っても頭外定位が可能。米国では1000ドルで今春発売予定とのことだ。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

この特集の記事