2019年04月20日12時00分

世界を制したラリーカー「トヨタ・ヤリスWRC」に乗った!

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強烈なストッピングパワー
振り返しの早さに言葉を失う

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デモ走行をするトヨタ・ヤリスWRC

 全日本ラリー選手権でトヨタのワークスチームの監督を務める豊岡さんのドライブにより、2周回していただいた。計器類を見ると、アイドリングは2000回転以下あたりで推移しているのがわかる。当然ながら車内は結構うるさい。

 そのままスルスルッと走り出すと、思ったより乗り心地がよい、というのが第一印象。コンフォートなセダンやSUVに乗っているのでは? と思えるほど。オンロードのレーシングカーの場合、荒れた路面だと脳天をかち割られるような衝撃を覚えるので、ここはオフロードの車なんだなと実感する。

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カウンターステアをあててドリフトをするトヨタ・ヤリスWRC

 レーシングカーというと、加速のスゴさに体がシートに張り付くというイメージを持たれると思う。もちろんそれはその通りなのだが、マニュアルに「急加速時のムチウチに気をつけてください」と書かれているという「NISSAN GT-R NISMO」より穏やか。幸いにもムチウチにならずに済みそうだ。

 しかし、エンジンのピックアップの早さには驚くものがあり、あっという間に3速まで入っている。そこからコーナーが近づきブレーキングしてシフトダウン、一気に1速に落とすのだが、減速の凄さは今まで体験した同乗走行よりも印象的で4点式のシートベルトが胸に食い込み息がつまりそうなほど。そのままステアリングを切ってコーナーに侵入するのだが、車体のロール量が凄く、横方向のGや車高の高さと相まって「このままひっくり返るのでは?」という恐怖を覚え声も出ない。

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カウンターステアをあててドリフトをするトヨタ・ヤリスWRC

 切り返しの速さ、反応の素早さも特筆すべき点で、フロントに荷重がかかってクイッと曲がる様子は「なんだコレ?」の一言。ジムカーナに乗ったこともあるが、それともちょっと違う。というのも、豊岡さんのドライビングを見ていると、とてもゆったりとした、穏やかな操作なのだ。あまりの操作の早さに目が追いつかないのか、それとも本当にゆったりなのか……。

 これが外で見ていても面白いもので、ヴィッツが猛発進をしたり、テールスライドしたり、素早く切り返しをする姿は失礼ながらユーモラスに思える。

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走行後のリアタイヤ。溝がまったく無くなっている

 今回、グラベル用のタイヤでデモ走行をしたのだが、高価なタイヤが、わずか4周で溝がすべてなくなっていた。それだけのパワーが、わずか1.6リットルのターボエンジンから生み出されていることに驚き。まさに世界最強のヴィッツだ。

日本でフルターマックラリーが
開催されるかもしれない!

 そんなヤリスWRCをはじめとするWRカーによる日本でのラリーが実現するかもしれない。現在、2020年からWRC(世界ラリー選手権)の日本ラウンド「Rally Japan」の開催を目指した招致活動が行なわれているのだ。その準備の一貫として、2019年11月7〜10日、愛知県の豊田市、岡崎市、長久手市、新城市、設楽町で「Central Rally Aichi 2019」(仮)というテストイベントが実施される。

 このイベントでは、2020年の開催で想定しているコースでの走行のほか、運営組織やスタッフの習熟、そして医療査察なども行なわれる。先日、永田町の方からSNSを通じて「WRC日本ラウンド開催決定」との報が流れたが誤りで、6月に予定されているWorld Motor Sport Council(WMSC)での承認が必要となる。

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WRC日本ラウンド招致委員会の事務局を担当する高橋浩司氏

 モータースポーツジャパン2019の会場で、WRC日本ラウンド招致委員会の事務局を担当する高橋浩司氏は「FIAのWRC委員会における組織構成やカレンダーなどの決定プロセスなどについて、我々が期待していた方向性に沿った形で進行しており、ラリー・ジャパンを2020年に開催できることを確信しています」と挨拶。

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WRCプロモーターのオリバー・シースラ代表

 さらに、来日したWRCプロモーターのオリバー・シースラ代表も「WRCは世界各国で数億人が見ていますが、その視聴者数で日本は6位に位置していまして、関心の高さがうかがえます。あとはWMSC(世界モータースポーツ評議会)でのカレンダー承認を待つだけです」と、前向きであることを示した。

 2010年以来となる日本でのWRC開催。しかも、今回は初となる全コース一般道を封鎖してのターマック(舗装路)のラリーを予定している。普段走っている一般道をWRカーが爆走する姿が見られる日を楽しみに待とう!

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その昔活躍したSUBARUインプレッサWRCとトヨタ・ヤリスWRC

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