日本は昔から農場や牧場、果てはトラック輸送といったシミュレーションゲームと何故か相性が良い国である。実際の世界でも定年後には農業を始めたり、田舎へ移住して農耕生活なども珍しい話ではない民族性もある。
今回紹介するのは、そんなどれにも当てはまらない墓場を運営するシミュレーションゲームである。憧れのセカンドライフは墓場・・・・・・そう墓場での生活を送ってみるのは如何だろうか。
第87回は過去に例のないダーティー墓場シミュ「Graveyard Keeper」を紹介する。
本作品は日本語字幕に対応している。詳しい操作などは後述するが、キーボードとゲームコントローラーどちらにも対応している。自分が操作しやすい方を使うと良いだろう(本記事中ではキーボード操作にて記述している。)
唐突なセカンドライフは墓守生活
ある日主人公は唐突な事故により中世ヨーロッパ的な異世界へと転移してしまう。そこで元の世界へ帰りたいのであれば良き墓守として過ごせと告げられて放り出されてしまう。
途方に暮れながらも、喋る頭蓋骨の"ジュリー”のアドバイスを受けながら、墓守として日々の生活を送るというのが本作品の導入である。
ただし、墓守という単語だけ聞けば教会で墓場の管理だけすれば良いかといえばそうではない。本作品では農業や建築、林業、鉱山業、そして交易といった幅広い範囲の事々を元の世界に帰るために行っていかなければならないのだ。
移動はWASDキーで行い、オブジェクトや人物に対してEを押すことで行動を行える。また本作品ではアイテムは自動取得がされるため、インベントリに空きがあれば自動的に回収される。アイテムはTABキーを押すことで確認が可能だ。
ただ墓場の管理とは一口にいってもやるべき仕事は多いためすべてを説明するのは無理なので、主要な墓守の仕事を大まかに説明しよう。
特定の曜日以外は喋るロバの"ドンキー”が定期的に死体を運んでくる(運ばれてくると鐘が鳴る)。この死体を適切に処理して教会の墓場に埋めることで"埋葬証明書"を得ることができ、証明書を村の酒場で引き取ってもらうことでお金になる。また、死体の肉は"食料”でもあり、話が進めば酒場で売却もできるようになる。
話が進めば教会で説教を行うことで、”寄付”を受けることができ重要な収入源になる。ただし、墓場には”質”という概念が存在しており、届けられる死体が持っているクオリティが低ければ墓場の質が下がってしまうため、埋めない方が良い場合もある。この墓場の質が寄付金に大きく影響するためである。そのため、死体の肉を拝借して死体の質を保ちながら墓場に埋めるということを延々と繰り返していくことになる。
丁度この記事の公開前にあったハロウィンの大型アップデートでゾンビを使役して簡単な雑務を行わせられるようになった。教会から遠い位置の仕事や物資の運搬を任せられるようになったことでかなり遊びやすくなっている。
ダーティーではあるが牧歌的なスローライフでもある
本作品はプレイヤーのできる仕事の範囲が非常に幅広い。時間制限もなければマップも広く。なおかつ必要なことのためにやらなければならない仕事も山のように増えていく。墓場の作業も工程の一つだが、酒を造るために果実を育てたり、死体を処理するために錬金術まで行うなどプレイが進んでくるとメモを取らないと把握できなくなるほど行える作業が増える。
ただ、ダーティーであるとはいえスローライフな牧歌的生活はとにかく時間がかかる。何かを行えばスタミナも時間も延々と消費され、整備するだけでゲーム内時間が一週間近く飛んでいた、というのもザラなのが本作品である。
本作品であなたも憧れのセカンドライフを手に入れてみるのは如何だろうか?現代に帰るという目的を忘れてしまう可能性はあるかもしれないが。
「Graveyard Keeper」の推奨動作環境は?
最低動作環境の要件は、1.5GHz以上のCore i5 CPUと、VRAM1GB以上の専用GPUグラフィックス環境が必須となっている。スペック要件は高くないが、CPU内蔵GPUでは難しいだろう。アクション性が高いゲームではないが、最新でなくともミドルクラスのGPUを搭載した環境であれば安心してプレイできるだろう。
『Graveyard Keeper』
●Lazy Bear Games
●1999円(2018年8月16日リリース) ※価格は記事掲載時点のものです
対応OS Windows
ジャンル ドット絵、サンドボックス、シミュレーション、独立系開発会社、マネージメント
■著者:rate-dat
・Steamのプロフィールページ:Steam コミュニティ :: ratedat
・Twitter:@rate_dat
訂正とお詫び:本文中に一部誤りがございました。お詫びして訂正いたします。(2018年11月20日)
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