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今熱いのは西部開拓時代?ゴールドラッシュで街作り「Depraved」:Steam

2018年10月12日 18時00分更新

 以前紹介した「Hunt showdown」でも舞台となった19世紀のアメリカはフロンティアスピリットに溢れていた。金を求めて各地からさまよう者たち、開拓に明け暮れる者たちによる血で血を洗う、暴力と一攫千金の夢の舞台でもあった。

 この西部開拓時代をテーマとした作品は数多くあり、前述の「Hunt showdown」や「Call of Juarez Gunslinge」のような傑作もある。つい最近であれば「RED DEAD REDEMPTION」も同時代をテーマとしたオープンワールドゲームだ。今回紹介する「Devraved」も西部開拓時代をモチーフにしている。

 第85回はゴールドラッシュを夢見る西部開拓時代をテーマにした街作りシミュレーション「Devraved」を紹介する。

 

 本作品は日本語字幕に対応している。詳しい操作などは後述するが、キーボードとマウスがメインとなる。ただし、日本語字幕には一部誤訳や抜けがまだあるが、アップデートと共に改善はされるだろう。

牧歌的空気に潜む過酷な環境

 ゲームが開始すると植民地ワゴンを操作して開拓地の起点となるタウンハウスの位置を決める。タウンハウスはすべての始まりであり、そこを中心として街が発展していくことになる。食料や、資材などがある程度バランスよくまとまっており、ある程度広い土地であるのが望ましい。

 その理由は、本作品の面白い部分でもあり悩ましい部分の、“決まった範囲にしか施設を建てられない点”にある。この範囲はお金を使いアップグレードすることで広げることは可能だが、広げられる範囲にも限りがあり無限には広げられない。この限られた範囲に建造物を建て、交易を行うことで開拓地を広げていくのが本作品の魅力である。

マップはキーボードの”WASD”か、もしくは画面端にマウスを合わせることで移動できる。ミニマップを直接クリックしても大丈夫だ。

タウンハウスでは範囲を広げるほか、タウンハウスを作ることができる植民地ワゴンも購入できる。また不足・過剰資源の売買も可能だ。

 一番最初は建てられる建造物にも限りがある。本作品は建物を建てる際には資源の他に、建物に紐付いたほかの建物を立てることでアンロックされるシステムとなっている。例えば、開拓者の寝床となる小屋を立てるのには、先に製材所を建てなければならない。

建造する際は”RT”キーで建造位置を回転することができる。行動しやすいように入り口を決めるのがベストだ。

 ある程度街が発展してくるとガンスリンガーが職を求めてやってくる。雇うも雇わないも自由だが彼らは街の警備をしてくれる。後々やってくるであろうアウトローや強盗などは彼らが対処してくれる。雇うにはお金が必要だが、雇ったあとは住民と同じ扱いとなるため税金も払ってくれる。実質タダ働きみたいなものなので見かけたら雇うといいだろう。

 上記画像のように脅してくるが、断ってすぐに襲ってくるわけではない。いる場所は常にわかっているのでリスクはあるが返り討ちにするのも手だ。市民やガンスリンガーは、個別で選択した状態で対象を右クリックすれば攻撃を行うことができる。攻撃以外にも急いで仕事をさせたいときなども同じ操作で可能なので覚えておくといいだろう。

ただし危険なのはアウトローだけではない。野生動物も時には住民に牙をむく。ハンターやガンスリンガーを即座に向かわせよう。

住めば都、ただし条件もある

 街が発展するにつれて、役職毎に従事する人間も枝分かれする。出稼ぎ労働者でもある初期のパイオニアだけでなく根付き出した植民者、経済圏を握りだした商人たち。彼らはそれぞれの仕事も住処も変わっていく。

 上記の画像はそれぞれが求める生活必需品であり、必需品が不足すると不満を持つようになる。不満を持てば市民は暴徒となる。そのため、彼らを根付かせるだけでなく、その物品も滞りなく回すことも必須となるのだ。

 タウンハウスは限られた範囲をしか持たない(少々分かりにくいが画像の青の線が境界線だ)ことから資源の確保にもある程度の限りがある。商人から資源は買えるとはいえ届くまでの時間もお金も有限ではない。そのため、自身の統括する経済圏から資源を循環させる必要性が生まれるゲームデザインになっている。

 特に、鉄や宝飾品はマップの各地に広がっていることに加えて初期からはアクセスできない。ある程度街が発展して初めてアクセスできるようになることに加え、建造範囲の関係上新たな経済圏での採掘が主体となる。何が必要になるのか、今何が必要なのかは常に資源の在庫を見るようにしたい。

新しい交易圏が出来れば新しい交易圏と資源をやりとりすることでさらなる発展を遂げることになる。

まだ西部の荒野のようだが将来性は高い

 執筆時現在もまだ本作品は早期アクセスでの販売となっている。発売初期から筆者はプレイしているが、ゲームの流れはそこまで大きな変更は特にないので記事内容も大きく変わることはないだろう。

 だが、バランスや町の運営などはアップデートの頻度も高いこともありプレイするたびに印象は大きく変わっている。初期の頃は野生動物による災害が壊滅的だったが、執筆時現在では非常にマイルドになったようにも思える。

 早期アクセスではあるがアップデートの頻度の高さと西部開拓時代の街作りをテーマにした作品は本作品以外にはまずないと言って良いだろう。早期アクセス作品の中でもキラリと光る本作品のゴールドラッシュに乗るのは今がその時かもしれない。

「Depraved」の推奨動作環境は?

 最低動作環境のグラフィックの要件が、Geforce GTX770以上で推奨になるとGTX970以上とそれなりに高めであり、ある程度のスペックを持ったグラフィックカードが必要となるだろう。i7-4790/GTX980搭載PCでプレイしたが、解像度1920×1080ドットのフルオプションでも常時FPS60をキープしていた。推奨環境とはいかずとも最低限以上のスペックはあったほうが良いだろう。

名前登録権利をセットで買った場合住民の名前を登録できる。雰囲気にあった名前でなければ通らないので注意しよう。

『Depraved』
●Evil Bite
●2570円(2018年7月21日リリース) ※価格は記事掲載時点のものです
対応OS Windows
ジャンル Early Access、ストラテジー、シミュレーション、街づくり、資源管理、西部劇

■著者:rate-dat
・Steamのプロフィールページ:Steam コミュニティ :: ratedat
・Twitter:@rate_dat

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