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いったいどんなことをやるの? イベントレポ

缶コーヒー好きが集結 ダイドーのファンイベントが熱かった

2018年09月24日 18時00分更新

イベントの主役のひとつである、新製品「ダイドーブレンド ダイドーブレンドコーヒーギンレイ」。

 ダイドードリンコは「新・ダイドーブレンドコーヒー トライアルイベント」を9月13日、14日に大阪某所で開催しました。ユーザーを対象にした参加費無料のファンイベント。8月27日に発売した新製品「ダイドーブレンド ダイドーブレンドコーヒーギンレイ」と、名称を改めたダイドーの看板商品「ダイドーブレンド ダイドーブレンドコーヒーオリジナル」の理解を深めてもらうことを目的としていました。

ダイドーブレンドにテーマをしぼってファンを募ったイベントは初めて。写真は「ダイドーブレンドコーヒー」の歴代のパッケージ。「ダイドーブレンドコーヒー」は今秋「ダイドーブレンドオリジナル」に名称を変えました。

ダイドーのファンイベント
いったいどんなことをやるの?

大阪某所で開催。参加者は2日間で50人と小規模でした。

 定員は1回25人で、2日間で50人。飲料メーカーがこのような小規模のイベントを開催するのは珍しいです。いったいどのような内容なのでしょう? 記者が当日取材してきました。

缶コーヒーの開発担当者が登壇
ダイドーマニアにはたまらないかも

 会場はとある広めの会議室で、イベント初日は、雨まじりの悪天候の中、20代~60代くらいの男女が集まっていました。てっきり、缶コーヒーがテーマなので男性ばかりかと想像していましたが、女性の参加者も多かったのが意外でした。なお参加者は120名を超す応募から抽選だったそうです。

ダイドードリンコ マーケティング部 小西さん。ダイドーブレンド全体の企画開発を担当する「コーヒー博士」。

 登壇者は、ダイドードリンコの製品開発を担当するマーケティング部の小西さん。小西さんは、コーヒー鑑定士、コーヒーインストラクターの資格を取得しており「コーヒー博士」と呼ばれているそうです。本場ブラジルにも足を運んで研修を受けたとか。

マーケティング部 松島さん。新製品「ダイドーブレンド ダイドーブレンドコーヒーギンレイ」を担当。フレッシュな雰囲気!

 もうひとりは同じくマーケティング部の松島さん。フレッシュな雰囲気の松島さんは新製品「ギンレイ」をメインで担当しています。

 イベントの軸は、製品の開発を担当する2人による缶コーヒーの基礎知識やダイドー製品のプレゼンテーション。参加者にとって、ふだんは会えない開発担当者の話を直接聞くことができ、質問できたのが醍醐味となったようです。

ダイドードリンコ公式サイト内のコンテンツ「3分で分かるダイドードリンコ」の「編集長」も登場(写真中央)。残念ながら「中川記者」は不在でした。

 また、司会はダイドードリンコのオウンドメディア「3分で分かるダイドードリンコ」で「編集長」のコーポレートコミュニケーション部の梅垣さんが勤めました。ダイドーのツウならニヤリとしたでしょう。

開発担当者へバンバンと質問が飛びました

 お勉強的な内容が多いのかと思いきや、登壇者が一方的に話すのではなく参加者の反応を集めながらの進行だったため、フランクな空気でした。登壇者が説明をする合間に「缶コーヒーとレギュラーコーヒーの違いはなんだと思いますか?」といった質問が参加者にふられ適度に緊張をほぐされていました。

コーヒー豆の知識について。

ダイドードリンコのロゴの意味。緑が生豆、赤が果実、茶が焙煎豆を表しているそうです。

 開発担当者への質問タイムでは「缶コーヒーを飲むのに適した温度は?」「他社製品をこっそり飲むことは?」といった、率直な疑問が投げられました。なお、他社製品を飲むかという質問に対しては「こっそりじゃなくて楽しんで飲んでいる」と松島さんが答え笑いを誘いました。

参加者から「他社製品を飲みますか?」という素朴な質問。

松島さんは、小西さんと一緒にお昼を食べに行きがてらコンビニで他社製品を見つけたら買ったりして、楽しみながら飲んでいると回答。

 参加者からの質問がかなりバンバンと出たのがおもしろかったです。例えば仕事だと会議で挙手して質問するのが気恥ずかしいとかあるじゃないですか。そんな感じは一切なく、この機会を逃しちゃいけないと言う感じに積極的に挙手する方が多かったです。日ごろから缶コーヒーが好きな方が集まっていたのが大きいのでしょう。

新製品の要望に対して「検討します」と答えた小西さん。直接製品開発担当者に声を伝えられるとは距離感が近いです。

 参加者から「濃いエスプレッソコーヒーが好きだから出してほしい」という要望があがると小西さんは「新製品は随時企画開発をしているので意見を出してみる」と回答していました。これで来年あたりダイドーから濃いエスプレッソが出たらイベント参加者の声がもとになったものかもしれません。

新製品「ギンレイ」をたっぷり堪能

定番の味の「ダイドーブレンド ダイドーブレンドコーヒーオリジナル」と新製品「ダイドーブレンド ダイドーブレンドコーヒーギンレイ」はそれぞれ異なる特徴が。ブラインドで飲み比べなど、たっぷり味わう機会がありました。

 ハイライトは新製品「ギンレイ」と「オリジナル」の飲み比べ。ブラインドで製品を飲んで「これからも飲んでいきたい」かをA、B、Cの札で出してもらいました。「これからも飲んでいきたい」という札が多く上がり、ほのぼの。

「これからも飲んでいきたい」というBの札がたくさん上がりました。缶コーヒーが好きな人が集まったので当然の結果かもしれません。

笑いの要素があるクイズで締めくくり

 最後にはダイドーブレンド認定のクイズが。

クイズは当日のおさらい的な内容がほとんどでしたが、中には難易度の高いものも。例えば、この中で過去に製品化されたものは?

 ダイドードリンコ好きであれば当然知っている(!)知識を問うというもの。「ダイドーブレンドに共通するこだわりは?」「新製品ギンレイのポイントとなっている豆は?」などが主題されました。といっても当日のプレゼンにも含まれた内容が多く、参加者も大体はサクサク回答していたようですが……。

答えは「エスプレッソイレブン」。

 一番難易度が高かったクイズがこちら。「実際に発売したのはどれ?」という質問で、選択肢は、野球観戦中に飲みたい「侍ナインブラック」、サッカー大国ブラジルにちなんだ「エスプレッソイレブン」、総選挙をする「缶コーヒーフォーティーエイト」という3つ。答えは、「エスプレッソイレブン」だったのですが(開発担当の小西さんはかなりのサッカー好きだそう)、回答が分かれ大いに盛り上がりました。

コアなファンのフォローに徹していました

メーカーとの距離を近く感じられるイベントでした。

 和気あいあい。ダイドードリンコは昨年には「デミタス」シリーズ発売25周年を記念して「大人の自由研究会」と称したダイドードリンコ全般のファンを募るイベントを開催しています。昨年を取材した記者から「メーカーの中の人とユーザーの距離が近くて、大手飲料メーカーのイベントとは思えなかった」という感想を聞いていましたが、今回も同じ印象でした

 全国で飲料を販売するメーカーにとって、ひとりのユーザーが飲料を買っても、買わなくても、売上げ的には微々たるもの。ですが、最近はSNSで個人の発信力が強まってきている背景もあり、メーカー側としてはひとりひとりのユーザーの満足度を高める努力がより一層必要になってきているものと思います。

最後に、「あなたにとって缶コーヒーは」というテーマで参加者から一筆。

「ギアチェンジ」「くつろぎの1杯!」「安らぎ」などなど。みなさん熱い! 缶コーヒーを好きな人にとってメーカーの人と直接会える貴重な機会だったと思います。

 メーカーにとって、ブランドを支持しているコアなファンと接点を持ち、満足度を高めるというのは、小規模なイベントだからこそできることかもしれません。今の時代のコミュニケーションとして、ダイドードリンコならではのアプローチなのでしょう。なににせよ、ユーザーにとっては自分の声を直接メーカーに伝えるチャンスがあるのはメリットに違いありません。今後も同様のイベントが継続されればと。また、今回は大阪会場のみの開催だったので、会場の拡大にも期待です。

ナベコ

寅年生まれ、肉食女子。特技は酒癖が悪いことで、のび太君同様どこでも寝られる。
ビール、日本酒、ワイン、ウイスキー、レモンサワー、ホッピー、アルコール全般が大好き。お酒に合う塩分高めの食事も。
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