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世界初のコミュニティー型ベンチャーキャピタル

世界中のハードウェア系スタートアップを支援する「Hardware Club」連携強化へ

2017年06月20日 17時00分更新

 コミュニティー型ベンチャーキャピタルの「Hardware Club」は6月19日、同社のファンド「Hardware Club Fund I」の初回クロージングを完了し、2500万ユーロ(約31億円)の出資コミットメントを取得したと発表した。

 Hardware Clubは、同社が誇るプライベート起業家ネットワークを活用し、世界中の優れたハードウェアスタートアップを支援すべく、2015年に正式に活動を開始している。

 現在、世界30ヵ国から260のスタートアップ企業が参加。参加企業は、製造業や流通業など、120におよぶ独自の提携先企業との連携など、同社が持つ豊かなリソースからサポートを受けることが可能だ。

 フランス・パリに本社を置いており、サンフランシスコ、東京にも拠点を置いている。なお東京オフィスでは、日本におけるIoT・ハードウェアコミュニティーおよびオープンイノベーションのさらなる活性化と、特にハードウェアに優れた日本のスタートアップ企業や保険・不動産・自動車・ハードウェアメーカーなどさまざまな企業との連携強化も目指していくという。

 Hardware Clubのジェネラル・パートナーであるJerry Yang(ジェリー・ヤン)は、今回のファンドクロージングにあたり、日本での活動予定や日本に対する強い期待を以下のように述べている。

 「Hardware Clubにとって日本は、特にオープンイノベーションの推進を考える際に、とても重要になる国です。たとえば、保険会社や不動産会社などは、我々のコミュニティーに所属するフルスタックAI技術、すなわち、センサー、クラウド、ソフトウェア、マシーンラーニングなどを包括したソリューションを提供できるようなスタートアップと連携することで、驚くほど彼らの業績が伸ばせるということがわかっています。日本の大企業および投資機関は、Hardware Clubが厳選した優れたスタートアップと協業することで、新規事業の開拓や利益拡大を達成することができると確信しています」

左から、ジェネラル・パートナーのジェリー・ヤン、共同創業者のアレクシス・ウースーとバーバラ・ベルヴィジ

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