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ただのスマホゲームと侮るなかれ

スマホゲーム「モンスト」初単独オーケストラが予想以上に良かった

2017年05月03日 17時00分更新

 どうも。ゲーム担当の人 ちゅーやんです。「幽☆遊☆白書」とのコラボイベント第2段が始まったばかりのiOSAndroid向けアプリ「モンスターストライク」(モンスト)は4月27日、すみだトリニティーホールにてオーケストラ公演「MONSTER STRIKE SYMPHONY ~Prelude~」を開催しました。

 これまでも私自身、いくつかのゲーム音楽オーケストラを取材しておりますが、1本のスマホゲームだけの公演は初めて。ただ、モンストはメインテーマはもちろん、爆絶や激究極など非常にカッチョイイBGMが揃っております。そんなモンストが単独でオーケストラすると聞き、「ゲーム音楽好きなら行くしかない」と思い立ってしまったので取材させていただきました。

若い層をゲーム音楽の世界に取り込むきっかけに

 公演のセットリストは以下。指揮者は中田延亮氏、演者は新日本フィルハーモニー交響楽団です。

<1部>
激究極 ~荒原の蹄音~
モンストスタジアム ~戦線の絆~
封印の玉楼 ~礼賛と審判~
超絶 ~罪過の協奏曲~
<2部>
The Session 鍵盤男子 with スペシャルバンド
<3部>
第1楽章 ~モンスターストライクテーゼ~
第2楽章 ~獣の魂を求めて~
第3楽章 ~暁闇のみぎわ~
第4楽章 ~異境の霊獣~
第5楽章 ~魔王の降臨~
第6楽章 ~爆絶~

 曲名だけだと「どこで流れる曲?」と判断つきづらいモノもありますが、モンスト+モンストスタジアムで流れる曲のほとんどを演奏したと捉えていただければ問題ないかと。公演は2時間(トークや休憩時間含む)ほどでした。

 私が本公演でシビれたのは、激究極と爆絶のBGMのふたつ。どちらもモンスト内のBGMではかなり人気ですが、やっぱり生のオーケストラは格別です。YouTube内モンスターストライク公式チャンネルで公演の模様が配信されていますが、画面越しに聴く(見る)のと、生で聴くのでは言うまでもなく感動具合が異なります。

 絶賛大人気サービス中のスマホゲームということで、このオーケストラ来場者の年齢層がかなり若かったのが印象的。20代がメインだったのではないでしょうかね。てっきり来場するのは30代~が大半だと思っていました。女性もかなり多かったですし、この公演のために東京に来られた方もいるようでした。ゲーム音楽のオーケストラは、最近でも全国各地で公演しているので、モンストの影響でもっともっと波及していってほしいところです。

良かったけど物足りなさも感じる

 全体としてみればモンストオーケストラは素晴らしかったものの、同じ楽曲を違う演奏で繰り返したりする箇所が多いかなと感じました。まぁスマホゲーム1本だけなので楽曲がそもそも多くないんですけどね。

 あと、第2部の「The Session 鍵盤男子 with スペシャルバンド」は、今回開催した大ホールで演奏をするよりも、ライブハウスなどで演者と観客の距離が近いほうがパフォーマンスをもっと楽しめたはず。聴いても見ても楽しい演者さんだっただけに残念でした。

 ただ、作曲家の桑原理一郎さんが登壇してモンスト楽曲制作秘話を語ったりと、モンストオーケストラならではの企画は非常に満足する内容だったかと思います。XFLAG総監督の木村さんは相変わらずだなぁと思いましたが(笑)。最後に桑原さん自ら指揮したのはなかなか貴重だったのでは?

 今回オーケストラとして大ホールで公演したくらいですし、今後もモンストのリアルイベントなどで演奏があったりするのではないでしょうか。このオーケストラに行く前は「さすがにモンストだけのオーケストラは厳しいでしょ」と思っていましたが、行く価値はあったと思います。

 モンストだけでなく、メーカーの垣根を超えていろんなスマホゲームのオーケストラ公演とかやってほしいものです。

 余談ですが、モンストと幽☆遊☆白書のコラボで、蔵馬一点狙いをしたところ雷禅さんが2人も出てくれました。そのかわり、私の財布から約1万5000円が消えていました。結局蔵馬さんも来てくれませんでした。前回のコラボで幽助と飛影はゲットできているのがせめてもの救い。

雷禅は進化も神化もどっちも便利そうですが、進化のほうが汎用性があるので便利そうかなと

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