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性能はCherry Trail並み? 結構使えるキーボードPC【超お役立ち】

2016年04月04日 11時00分更新

週刊アスキー連動【超お役立ち】特集

3月18日発売の「週刊アスキー」特別編集ムックは2016春の超お役立ち特大号!! ASCII.jpでは誌面連動特集として、誌面に載せきれなかった大量のお役立ち知識を掲載します。編集部秘蔵のお役立ちフォルダーが火を吹きますぜ。

 最近はテレビや液晶ディスプレーのHDMI入力に挿すだけで、PCとして使えるスティック型のPCなど、省スペースで使えるPCが増えてきています。また、Windows 10 mobile搭載スマホのなかには、液晶ディスプレーに画面出力し、PCライクに使える“Continuum”機能が使えるものもあります。

 しかし、そうした製品で快適に文字入力を行なうには、当然別途キーボードが必要になります。そこで私は発表と同時に話題となったキーボードPC『WP004-WH』を購入しました。

 本機は一見普通のキーボードに見えますが、CPUにBay Trail世代のAtom Z3735Fを採用。2GBメモリー、32GB eMMCを備え、Winodws 10(32ビット)を搭載し、液晶ディスプレーやテレビにケーブルで接続するだけで、PCとして使えます。

 本体はキーボードと一体型なので、当たり前ですが別途キーボードを用意する必要がなく、快適に文字入力が行なえます。サイズは幅287mmとテンキーがないぶんやや小型ですが、キーピッチは約1.9mmと一般的。

 狭いですがタッチパッドもあるため、マウスカーソルの操作も簡易的には可能です。キーの組み合わせで、マウスの右クリック、左クリックも行なえます。ふだんはBluetoothマウスと併用したいですが、外出先のホテルのテレビに接続して、ちょっと使うくらいには、本体のみで十分使えるでしょう。

 無線LAN通信はIEEE802.11b/g/nと、2.4GHz帯のみなのがやや不満ですが、100BASE-Tとはいえ有線LANがあるため、有線で接続しておけばネットも快適に楽しめます。試しに、Chromeのリモート デスクトップで別のPCに接続してみたところ、無線LANでは操作が重かったですが、有線LANではほぼ問題なく使えました。

 インターフェースはHDMI以外にD-Sub15ピン出力も備え、古めのプロジェクターへの出力も可能。USB2.0が2つに、マイクロSDカードスロットも備え、周辺機器の接続や保存容量の確保も行なえる仕様です。

 個人的にはPCがスリープした際に“Sleep”のLEDが光るところが気に入りました。スティックPCなどはスリープから再起動する際、画面の出力が遅いと、フリーズしているのかどうかが分かりづらかったのですが、そうした不満がないのが地味に良いですね。

 さらに小型なスティックPCよりもサイズに余裕があるためか、『GeekBench 3』のマルチコアスコアーが、同じCPUを搭載したスティックPCの1.6倍と、Cherry Trail世代のスティックPCに迫る性能だったのもグッド。

 価格が税別1万9800円と手頃なのも魅力的。ケーブルとAC電源を外すだけと、簡単に片づけられるので、ふだんあまりPCを使わない人や、メインPCが壊れた際のサブPCとして購入してみるのも良いでしょう。

週アスにもこういうお役立ち製品情報が満載ですよ

ジサトラ ハッチ

 週刊アスキーの自作PC担当“ジサトラ”のメンバー。昔主に無線LANルーターのマニュアルを制作していた経歴から、ネットワーク関連系全般を取り扱う。PC、スマホのみならずコンシューマー、アーケードとなんでもプレイするゲーマーでもある。最近はVRにハマっていて、VRのアダルトコンテンツを追うことで“VRアダルティスト”を自称する。


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