2016年01月20日14時00分

格安Windows 10 Mobile機「KATANA 01」を丸裸にしてみた【後編・マニア向け】:週間リスキー

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安さのヒミツ2:設計・製造専門の会社を使う

 最近では自社で製造部門を持たない「ファブレス」というスタイルの会社が多い。あのAppleでさえ、iPhoneの製造は他の会社に委託している。このKATANA 01もそうだ。基板を確認すると台湾ダイナミック エレクトロニクス社の中国工場で生産されているようだ。この会社はスマホの基板製造ノウハウが豊富で、世界中のメーカーのメインボードを設計・製造している。こういう会社を使うことで設計期間を大幅に短縮できる上、製造コストも安価にできる。

KATANA 01 分解
カバーを外すとメインボードがある。パッと見たところ、特殊な部品はあまり使われておらず、大半は汎用部品で構成されている。各部品の配置も余裕があり、ゆったりと設計されている。メインカメラの右側にカプトンテープ(オレンジ色のテープ)で覆われている部品はタッチパネルコントローラ。なんとタッチパネルから伸びるケーブルの途中にチップが実装されている構造だ。これはタッチパネル構成が変わった場合でも柔軟に対応できる様に考慮されていると思われる
KATANA 01 分解
KATANA 01 分解
本体下部の部分。表面に銅箔のようなものが見えるが、実はコレ、アンテナなのだ。MID (Molded Interconnect Device)というもので、成形部品に対して立体的にアンテナエレメントを配置したものだ。省スペースを有効に活かした設計手法だ。裏側にはアンテナに繋がる端子が成形されている

安さのヒミツ3:汎用部品で構成

 汎用部品は、色々なメーカーで多く使われる標準的なもの。多く使われるということはそのぶん安価で品質や性能面でも安定している。その代わり機能面で制限があったり、部品のサイズが大きいなどのことがある。最終製品の企画段階でしっかり検討されていれば問題ない。

 KATANA 01ではエントリーレベルのお手本とも言えるシンプルな構成であり、スマホの基本的な構造のお手本とも言える内容だ。

KATANA 01 分解
カメラやセンサー類は他社でもよく使われている汎用品を採用している。途中でより安価で高性能な部品に切り替えられるよう、部品のサイズや形状に依存しない構造になっていた
KATANA 01 分解
メインボード上のシールドをはがすと心臓部が見える。内容はチップメーカーが推奨する組合せで構成されたシンプルなもの。特殊な部品はあまり使われていない。中央にはSnapdragon 210(MSM8909)がどーんと鎮座。隣にはサムスンのeMMCチップ。写真上側には電源を管理するPM8909。このチップはQuickCharge対応だけど有効化はされていないようだ。電波系ではRFトランシーバーチップWTR4905とクアルコムのお手本的なもの。これら構成は最近の低価格スマホにも多くみられるものだ

 今回FREETELの製品を分解してみて感じたのは、デザインや機能面で斬新さはないが、製品としての完成度や安定度は非常に高い水準にあるということ。これならば普段使いならば安心してすすめられる。

 世の中のすべての製品に当てはまるものではないが、安いから適当。安いから性能が低いという「安い=悪い」が必ずしも当てはまらない好例だ。生産管理もしっかりしているのだろう。内部の仕上げもキッチリとされていて好印象だった。

 上位モデルのKATANA 02も発売となり、こちらも魅力的な1万9800円(税別)という価格。KATANA 01の仕上がりから推測するに、こちらも安心して選べるモデルだと思う。

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