週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

スター・ウォーズにモンスト、ラブライブ…青森ねぶた祭はアツかった!

2015年08月04日 21時30分更新

 夏といえばお祭りですね!京都の祇園祭や大阪天神祭、東京神田祭、博多どんたなどなど、いずれも日本人なら一度は見てみたいお祭りが数多く開催されています。今回は、8月2日から7日まで青森県青森市で行なわれている『青森ねぶた祭』を取材してきました。

青森ねぶた祭2015

青森のねぶた祭は、民族学的定説によると、七夕の灯篭流しの変形と言われているそうですが、その起源は定かではないんだそうです。

 パンフレットより抜粋ですが、

  1、奈良時代に中国から入った七夕祭りと、古来から北国青森にある習俗と精霊送り、人形、虫送りなどの行事と一緒になり、紙と竹、蝋燭が普及されると灯籠といなり、それが変形して扇ねぶた・人形ねぶたとなったのではないだろうか。
2、古くは、夜に何かシンボル的なものを外から松明などで照らす時代を経て、紙を透かして光り輝く灯籠の魅力、行灯の合理性を知った人たちの知恵の産物こそ、ねぶた祭であろう。

 ……けっきょくよくわかりませんが、色んなものがミックスして出来上がったようです。

  さて、ねぶた祭というと、紙でできて中に光源が入った大きなみこし?のようなもの(=ねぶた)が主役で、街中を練り歩くというイメージでした。

 観覧してみると、複数の団体が参加しており、ひとつの団体は、小型・大型ねぶただけでなく、お祭り囃子を奏でる笛や太鼓、手振り鉦(テブリガネ)というシャンシャンと音がする小型のシンバルのような形状の楽器パート。そして跳人(はねと)という、”ラッセーラー”と声を出しながら、威勢よく飛び跳ねる集団で構成されていることがわかります。

青森ねぶた祭2015
↑跳人
青森ねぶた祭2015
↑太鼓
青森ねぶた祭2015
↑笛やテブリガネ

 今回取材した団体は、今年創立100周年を迎える青森山田学園。最近だとスポーツ分野で傑出した人材を送り出しているイメージがありますよね。テニスの錦織圭選手、卓球の福原愛選手などなど。

 そんな青森山田学園も1971年から出陣していたようです。そして、今回出陣したねぶたがコチラ。

青森ねぶた祭2015

 ねぶたのテーマは”阿修羅と帝釈天”。阿修羅は”太陽の神”や”火の神”といわれ正義を司る神、三面六臂(三つの顔に六本の腕)の姿をしています。力を司る神の帝釈天と戦い続ける阿修羅ですが、のちに釈迦の教えによって仏教を守護する”天龍八部衆”に加わったそうです。争いのない平和な世界を願う、そんなメッセージが込められているねぶたです。ちなみにこちらの大型ねぶたは、青森ねぶた制作の第一人者、北村隆さんによる作品です。

  大型ねぶたともなると、前方だけでなく後ろ側も重要。細部までつくりこまれていますね。

青森ねぶた祭2015

 大人が約20人がかりで動かしており、片道2車線、計4車線いっぱいに使って、前に後ろに傾けたりくるくると回ってみせたりと、ダイナミックな動きで迫力満点。

青森ねぶた祭2015

 そのほかにも、少人数で引ける小型のねぶたも複数台出陣していました。モンスターストライク(モンスト)で初期に選ぶモンスターでお馴染みの、レッドリドラ、グリーンリドラ、ブルーリドラも再現性バッチリ。

青森ねぶた祭2015
青森ねぶた祭2015
青森ねぶた祭2015

 青森ねぶた祭が開催されるのは青森駅付近。いつもは車が走っている大通りの歩行者道路が観覧席になります。該当もねぶた仕様に。
 

青森ねぶた祭2015
青森ねぶた祭2015

 駅を出るとモンストのハッピを着た女の子がうちわを配っていたり、駅前広場でモンストの射的ゲームブースを構えていました。

青森ねぶた祭2015
青森ねぶた祭2015
青森ねぶた祭2015

 景品は『モンスターストライク リアルディスクバトル』のスターターパックなど。子供を中心にチャレンジする人を頻繁に見かけました。「あ、モンストだ!」という子供の声も聞こえ、人気の高さが伺えます。

  モンストのほかにも、伝統的なねぶた以外のチャレンジングなねぶたが。色々あっったようで出陣が中止になってしまった”スターウォーズねぶた”。パルパティーン最高議長とダースベイダー、ダースモールの3名が揃った”シスねぶた”。

青森ねぶた祭2015

 ”ジェダイねぶた”はヨーダにオビ=ワン・ケノービ、ルーク・スカイウォーカーとおなじみのメンバーです。(これまた残念ですが、暗くなって明かりが灯ってから撮影しようと思ったのですが、片付けられちゃってました……)

青森ねぶた祭2015

 ほかにも、今回は『ラブライブ!』のねぶたが登場し、青森にラブライバーが集結するといったニュースもありましたね。(残念ながら観覧した日は次のお祭りの場所へ移動中で、出陣していませんでした。)

 初めてのねぶた祭を観覧して、改めて伝統的なものがもつパワーの凄さを感じました。さらに現代的な要素をうまく取り込んで、これからも受け継がれていくんだな、と感じたお祭りでした。

■関連サイト
青森ねぶた祭りオフィシャルサイト
青森山田学園
モンスターストライク

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう