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全米トップ企業の99%が導入 ウェブアンケート“SurveyMonkey”のCEOが来日

2013年09月18日 20時30分更新

 無料でカンタンにウェブアンケートを作成できるサービス“SurveyMonkey”(サーベイモンキー)のデイブ・ゴールドバーグCEOが来日し、記者発表会を行なった。SurveyMonkeyは全世界で1500万ユーザーを擁し、米国Fortune500社の99%が導入するウェブサービス。日本にも2011年6月に上陸しており、ANAやクックパッド、東京大学など6万8000以上の企業で使われており、2年半の間に456%で成長している。

 評価や複数選択肢などの項目で質問をカンタンに作成でき、アンケートページも会社のロゴを入れるなど自由にカスタマイズが可能。また回答の分析や管理、グラフなどのレポートの作成も行なえる。また、リアルタイムチャートなど高度な分析機能ももっている。利用は基本無料だが、質問数や回答数などの制限なし、高度な分析機能を使いたい場合は有料プランに申し込む必要がある。

SurveyMonkey

 今回、新サービス“質問バンク”のPRのために来日したデイブ・ゴールドバーグ氏は、米Yahoo!への事業売却などを手掛けてきた起業家で、Vikiやワシントンポストの取締役をつとめる。また、Facebookのシェリル・サンドバーグCOOを妻にもつ。

SurveyMonkey

 サービスについて、「データを集めて分析し、正しい判断のために役に立てる。サービスは柔軟性が高い。マーケティングだけじゃなく、従業員の意識調査などにも使える」とし、利用シーンは顧客へのアンケート以外にも、社内での利用、学校での利用など使用シーンは多岐に及んでいる。

 サービスが成長した要因には、「きちんとしたアンケートは専門的な知識が必要。有効性はあるが、高価でひんぱんには使えない。大きな企業じゃないと実施できないものだった。それがカンタンにすばやくアンケートができるようになった。作成、配布、分析、様々なツールを用意している。正確な分析ができ、正しい決断ができるようになる」と、多機能で無料な“フリーミアムモデル”と個人ツールとして出発しながら、企業でも使われるようになったEvernoteやDropboxのようなトレンドのひとつと説明した。

SurveyMonkey

 新機能で、質問のテンプレートやライブラリー、質問の自動作成などが可能になる“質問バンク”については「よいアンケート調査をするには正しい質問をつくることが必要だが、専門的知識が必要で時間もかかる。追加した質問バンクは、あるシチュエーション、膨大な質問をデータベース化して提供する。また、質問をつくる以外にも正しいアンケートをするには統計的知識も必要。母集団は何人に調査すればいいかなど、高度な専門的知識が必要だったがダッシュボードから簡単に設定ができる。“高度だがカンタン”が大きな特徴」と答えた。

 また国内の展開は「日本はもっとも重要な市場と認識。特に将来、拡大に力を入れていきたい」と、多くの企業に使われているとは言え、まだまだ国内では認知の低いサービスだが、今後半年の間にも色々と動きがあると話していた。

SurveyMonkey

 会見にはSurveyMonkeyを導入するミクシィの人事部長も兼務する松岡剛志最高技術責任者も参加。ユーザーや社員に対してのアンケートは元々自社のエンジニアが作成し構築していたが、「アンケートは有効なものをつくるのが難しい。集計、分析をして、仮説をたてるのは大変」とサービスの利用を開始。「コア事業に集中し、それ以外は外部のサービスを使い運用コストを減らしていきたい」としていた。

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