2013年01月30日17時00分

Windows情報局ななふぉ出張所

WP7.8の見どころをエミュレーターで先行紹介

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 最新のWindows Phone 8とは別に、既存のWindows Phone 7.5端末のアップデートとして注目されているのがWindows Phone 7.8です。2013年の早い段階でリリースされることが発表されていたアップデートですが、まもなく端末への配布が始まりそうです。

 それに先駆けて、開発者向けのSDKとして『Windows Phone SDK Update for Windows Phone 7.8』(外部サイト)がリリースされました。

 SDK 7.8には、Windows Phone 7.8のエミュレーターが含まれており、最新OSをいち早く体験できるようになっています。今回はこのエミュレーターを利用して、Windows Phone 7.8の特徴をご紹介したいと思います。

WP7.8の見どころをエミュレーターで紹介
↑Windows Phone 7.8のエミュレーターで最新機能を体験。

■インストールにはSDK 7.1または8の開発環境が必要

 SDK 7.8は、既存の開発環境向けのアップデートとして配布されています。そのため、SDK 7.1または8の開発環境をあらかじめインストールしておく必要があります。

 SDK 7.1に対するアップデートとして提供されるのはもちろんですが、SDK 8の環境にもインストールできます。そのため、すでにWindows 8上にWindows Phone 8の開発環境を構築している場合でも、SDK 7.8をインストールできます。

WP7.8の見どころをエミュレーターで紹介
↑SDK 7.1の環境にインストールした例。Windows Phone 7.8のエミュレーターが増えている。
WP7.8の見どころをエミュレーターで紹介
↑SDK 8の環境にもインストールできる。

■ライブタイルの新機能を確認

 Windows Phone 7.8では、スタート画面のライブタイルがWindows Phone 8相当にアップデートされています。

 エミュレーターを起動してみると、以前と同じく、Internet Explorerだけのスタート画面が表示されます。しかしタイルを長押ししてみると、右下に新しい矢印アイコンが増えていることがわかります。これをタップすることで、アイコンを小さくできます。

WP7.8の見どころをエミュレーターで紹介
↑タイルを長押しすることでサイズが可変できる。

 また、タイルによってはさらに大きな横長のタイルにすることも可能です。標準のメールアプリでは、未読メールの内容をプレビュー表示できます。

WP7.8の見どころをエミュレーターで紹介
↑アプリによっては横長のタイルも設定可能。

 従来のWindows Phone 7.5と比較して、画面いっぱいにタイルが並ぶようになり、スタート画面のカスタマイズのバリエーションが大幅に増えたと言えます。3種類のサイズのタイルを使って、自分ならではのスタート画面を作ってみてはいかがでしょうか。

WP7.8の見どころをエミュレーターで紹介
↑エミュレーターなので限界はあるが、いろいろカスタマイズしてみた。

■アクセントカラーが追加され、Bingの壁紙も

 Windows Phone 7.8では、ほかにもアップデートされたところがあります。たとえばアクセントカラーが追加され、Windows Phone 8と同じ20色になりました。

WP7.8の見どころをエミュレーターで紹介
↑Windows Phone 8と同じ20色から選べる。

 壁紙について、Windows Phone 8ではロック画面にBingの画像を表示することができます。これもWindows Phone 7.8の新機能となっています。

WP7.8の見どころをエミュレーターで紹介
↑Bingのトップページでおなじみの印象的な写真を壁紙に。

 一方、これまでと変わっていないところもあります。Windows Phone 8で地図はNokiaマップとなり、日本の地図がほとんど表示できなくなってしまいましたが、Windows Phone 7.8では以前のBingマップのままです。

WP7.8の見どころをエミュレーターで紹介
↑マップはそのままなので安心してほしい。

■Windows Phone 7.8のアップデートはこれだけ?

 このようにWindows Phone 8の一部の新機能が追加され、ほかにも内部的なパフォーマンス向上やバグ修正があると思われるWindows Phone 7.8ですが、新機能としては少なめという印象を受けます。

 SDK 7.8のリリースに伴い、新たな開発者向けAPIの追加はないことも発表されました。APIの追加がないということは、開発者がWindows Phone 7.8向けにアプリに実装できる新機能がないことを意味しています。新しい開発者向け情報としても、新しいライブタイルのためにアイコンを最適化するTipsが提供されているのみです。

 そのため、Windows Phoneのアプリストアの仕様変更もなさそうです。現在、Windows Phoneストアでは“Windows Phone OS 7.1用”と“Windows Phone OS 8用”という2種類のアプリが存在します。かつては「Windows Phone OS 7.0向け」アプリもありましたが、OS 7.1で置き換えられています。

 もし今回のSDKリリースにより、Windows Phone 7.8向けのアプリを作れるようになってしまうと、ストアのアプリは“7.1用”、“7.8用”、“8.0用”の3種類に増えることになります。しかしSDK 7.8で作れるのはあくまで“7.1用”のアプリなので、“7.8用”というアプリが増えることはありません。

 Windows Phone 7.8のOSバージョンが“7.10.8858”であることからもわかるとおり、7.8とはあくまで“OS 7.1”の最新版となります。

WP7.8の見どころをエミュレーターで紹介
↑Windows Phone 7.8のOSバージョンは7.10.8858。

 Windows Phone 7.8の全体像が明らかになるにつれ、落胆の声も上がっています。Windows Phone 7.5から8へのアップグレードが提供されない以上、7.5ユーザーにとっての唯一の希望が7.8でした。Windows Phone 7.8には8の新機能の“一部”が提供されると発表されていましたが、期待以上に小規模なものとなったようです。

■豆知識:Windows PhoneエミュレーターでPeopleハブを開く方法

 標準のエミュレーターでは、機能が“Internet Explorer”や“設定”のみに制限されているように見えます。ここでは、プログラムを書くことなく、エミュレーターでPeopleハブを開く手順をご紹介します。

WP7.8の見どころをエミュレーターで紹介

(1)エミュレーターを起動
(2)アプリ一覧画面から“検索”ボタンをタップ
(3)“Microsoft”など適当な単語を入れてMarketplaceを検索

WP7.8の見どころをエミュレーターで紹介

(4)Marketplaceのアプリを開き“共有”ボタンをタップ
(5)メッセージの宛て先の右側にある“+”ボタンをタップ
(6)連絡先から適当な人を選んで“送信”(ダミーの連絡先なので実際には送信されません)

WP7.8の見どころをエミュレーターで紹介

(7)メッセージ送信後の画面で、画面左上に表示されている人物名をタップ
(8)“携帯電話に発信”をタップ
(9)“三者間通話”をタップ
(10)“People”ボタンをタップ

WP7.8の見どころをエミュレーターで紹介

 Peopleハブからは、メールアカウントを設定してメールを受信することができます。また、メールの添付ファイルとして画像ファイルやOffice文書を受け取ると、それらを開くこともできます。エミュレーターだけでどこまで遊べるのか、試してみてください。

山口健太さんのオフィシャルサイト
ななふぉ

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