週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

iPhone People+週アスPLUS 連動企画

iPhoneゲーム開発者インタビュー 第8回 Yasuhiko Nakashima

2011年01月30日 07時00分更新

※このテキストは2010年10月に発売されたiPhone People誌面企画のために御回答いただいたメールインタビューの全文です。御回答の内容等は当時のものです。
※アプリの価格はAppStoreでお確かめください。
 

 『Doodle Jump』という大ヒットタイトルがある。上へ上へと跳び上がるキャラクターを、本体を左右に振ってうまく足場から足場へとジャンプさせ、下に落とさないようにするというシンプルなゲームなのだが、数え切れないほどのフォロワータイトルが登場している。『SAMURAI MAN』も、そんな中の1本ではあるのだが、このタイトル、テイストがかなり違う。そして、こんなゲームを、僕たちは確かに知っていた。

 

●SELF SELECTION

SAMURAI MAN
SAMURAI MAN
App Storeはこちら→SAMURAI MAN
(C)nuunuu

 
【1】このアプリを着想されたきっかけをお聞かせください。

 アメリカで売りたいというのがあったので、アメリカで売れているゲームアプリから「Doodle Jumpなどのジャンプゲームにしようと考えました。それだけだとただのパクリゲームになってしまうので、シューティングの弾幕とアクション性を追加して、ゲームをデザインしています。あとは、ストーリーを持たせたいというのがあったので、アメコミっぽいキャラクターを考えて作りました。アメリカで忍者とか侍が流行ってると聞いたので、直球勝負でSAMURAI MANだ! っと、名前先攻で発想しています。

【2】このアプリを、ユーザーがどんな感じで遊ばれることをイメージされていますか?

 暇つぶしです。特に頭も使わずにできるので、空いた時間にちょこちょこと遊べます。アチーブメントを達成することで、SAMURAI MANの漫画が読めるようになるのでモチベーションも維持できるように考えています。

【3】同ジャンルのアプリと比較して、「ここが違う」というポイントがあればお聞かせください。仮に「このアプリに同ジャンルのものはない」という場合は、その独自なところや、「なかったら作った」というような理由をお聞かせください。

 ここが違う、という点は漫画があるところです。たぶんiPhoneアプリで、クリアすると漫画が読めるというのはないと思います。アメコミ風キャラとしてSAMURAI MANを考えたので、そのままアメコミを作っちゃいました。

【4】アプリに関する今後のアップデート予定をお聞かせください。

 バグが少しあるようなので、そこの修正をします。あとゲームが難しすぎてクリアできないので、この状況が続けばゲーム内に手を入れるかもしれません。ちなみに私の最高は80kmなので、開発者の私もクリアしたことはありません。

 

●iPhone一般に関する質問

【1】以降、一般的な質問です。まず、iPhoneアプリを作ってみようと思われたきっかけをお聞かせください。

 自分の開発したものを持ち運べるということに興味を持ちました。なんか変な理由ですが、自分が開発したものって愛着があってそばに置いておきたいという気持ちになるので携帯アプリというのは最高じゃないかと。あとは、まぁ一攫千金ですかね。

【2】他のプラットフォームとは違う、iPhoneアプリ開発の魅力をお聞かせください。逆に魅力ではなく、苦労される点もあれば、お聞かせください。

 私はandroidもけっこう触っているのですが、動作速度がiPhoneアプリの方が速いですね。エンドユーザーの感覚だと、アプリの高級感に直結してくる部分なので、iPhoneアプリのほうが有料アプリに手が出やすいと思います。

 あとは課金の仕組みがよいですね。androidと比べると買いやすいです。これからWindows Phone 7が来るので、iPhoneの規約もどんどん緩和されて今後もおもしろくなりそうというのも魅力ですね。

【3】現状のiPhone市場について感じられていることをお聞かせください。

 個人も企業もマネタイズする方法を模索している段階で、儲かってるのは一部ですね。低価格化に歯止めがかからず、牛丼の値下げ競争みたいになっています。iAdやGameCenterの登場で、また状況が変わりそうですね。

【4】現状のiPhoneユーザーについて、どのような層をイメージされていますか? また、それにあわせたタイトルをリリースしようとお考えですか?

 アメリカのライトゲーマーを対象としています。普段ゲームやる人は、ゲーム専用のハードでボリュームのあるものを選ぶと思うので。次はiAdを載せて、無料アプリとして簡単なゲームをリリースしたいと考えています。

【5】iPhone市場の今後は、どのようになるとお考えですか?

 現状は、androidがものすごく不甲斐ないので携帯のアプリプラットフォームといえばiOSとなっていますが、これからはWindow Phone 7、androidとともに、いくつかあるモバイルプラットフォームの一つという感じになると思います。シェア争いの行方次第ではどうなるかわからないですね。

【6】最後に、読者のみなさんへ、メッセージをお願いいたします。

 これからも、ユーザーの方に楽しんで頂けるアプリを作っていくので『SAMURAI MAN』ともども、よろしくお願いします!

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう