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30度の暑さも5度の寒さもこれ1着!? ワークマンの「XShelter」を実際に着て試してみた

●実は大きく4つの種類があるXShelterの生地

 XShelterとまとめていますが、実は少しずつ機能や特徴が異なる4つの生地があります。それが、断熱α(アルファ)、断熱β(ベータ)、快適断熱Σ(シグマ)、断熱Ω(オメガ)の4つです。

 このうちα、β、Ωは、そのままでは衣類用の布としては使えません。あくまで、表地と裏地の間に入れる断熱層として使われるものです。これに対しΣは、そのまま使える断熱効果のある布となっているのが大きな違いです。

 それぞれの特徴を簡単に説明しておきましょう。まず、薄くて軽く、透湿性に優れているのがα。あまり伸びないため、手触りは若干ごわつき感があります。激しく動かすことがない、防水の上着やコートなどに向いているでしょう。

αのサンプル生地。最も薄くて軽いというのが特徴です

 βの特徴は、断熱率の高さとストレッチ性に優れていること。布というより、キメの細かい薄手のスポンジのような、柔らかな手触りです。ほとんど伸びなかったαと違いよく伸びるので、柔らかな布地の服にピッタリです。

βのサンプル生地。手触りが柔らかく、よく伸びます

 Ωはαとβを貼り合わせたかのような素材で、より高い断熱性と透湿性が特徴です。中綿なしでも-15度環境に耐えられる断熱性能をもち、真冬でもモコモコと着ぶくれすることなく過ごせるようになります。

Ωのサンプル生地。表はα、裏はβに近い手触りに感じました

 Ωの実力を試せるコーナーとして、ちょっとどころではない過酷な体験ができる場所があったので紹介しましょう。試したのは、お湯を沸かしているヤカンに触れるのと、氷をつかむというもの。

 ヤカンはお湯が沸騰するような温度のハズなのに、Ωの手袋越しでは暖かいと感じる程度。一応普通の布地の手袋でも試させてもらいましたが、熱くて軽く触れるのが限界でした。「火傷するので触れるのは一瞬だけにしてください」と言われた意味が痛いほどわかる結果です。

 続いて試したのが、氷を触るというテスト。Ωの手袋だとなんか固いものを触ってる、くらいにしか感じないのが、普通の手袋だと普通に冷たく、明らかに違いがありました。

遮断性能の高さがΩの最大の特徴

Ωの手袋でヤカンに触れるテスト。暖かい、と感じる程度でした。普通の手袋で触れると火傷するかと思いました

氷に触れるテストでは、なんか固いなと感じる程度。普通の手袋をしたほうが冷たくてしょうがなかったです

 今回の発表会でメインとなっていたのが、Σ。UVはもちろん遠赤外線も通さない「断光」、暑さも寒さ通しにくい「断熱」、そして、余分な湿度は排出しながら保湿性も確保した「断湿」という、3つの特徴を備えています。なにより、こういった機能が1枚の薄い布で実現されているというのが驚きです。

Σの25もの特徴的な機能。暑さにも寒さにも、光にも水にも強い素材です

シグマのサンプル生地。3種類の機能糸で作られているとのこと

 Σの方も、実力を試せるコーナーがありました。ここでは遮光性と断熱性、透湿性について、目で見てわかりやすい実験が行なわれていました。

 遮光性は、ソーラーパネルに繋がったモーターが回るかどうかというもの。ただ光を当てるだけだと軽快に回転していたモーターが、Σ越しではピタっと止まりました。

 断熱性は、ホットプレートの上に置いた布の上に、氷を置いて溶ける様子をみるというもの。同じくらいの大きさの氷を置いたところ、普通の布だとみるみる溶けていくのに対し、Σに置いた氷はゆっくりとしか溶けていかないのが印象的でした。

 透湿性は、水蒸気を下から送り込み、どのくらい抜け出るかで比較していました。こちらもΣのほうが水蒸気が通り抜けており、白く水蒸気が見えていました。

Σの布越しだと光が通らず、モーターが止まりました

左がΣで、右が普通の布。明らかに氷の溶け方が違います

水蒸気が通り抜けるため、服の中が蒸れにくいというのも特徴

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