黒船BYDを完全迎撃!? 航続距離310kmで212万円からのスズキ「e SKY」はガチで“買い”か
2026年10月10日 17時00分更新
スズキは、同社初となる軽EV「e SKY」を11月16日から発売すると発表した。価格は212~279万円。国内EVとしては最安で、BYDの軽EV「ラッコ」よりも安価に設定されている。
一充電走行距離310km! 軽EVクラストップの電費を実現
e SKYは、軽自動車規格の5ドア電気自動車。「Easy to Switch」を商品コンセプトに、ガソリン車から違和感なく乗り換えられる使いやすさと、優れた静粛性・加速性能を両立した。新型プラットフォーム「HEARTECT-e」と回生協調ブレーキを採用し、徹底的な軽量化と効率化を突き詰めることで、バッテリー容量26kWhながら、軽EVクラストップとなる交流電力量消費率97Wh/kmを達成。
一充電走行距離は310kmを実現した。これは日産「サクラ」(180km)、ホンダ「N-ONE e:」(295km)を上回り、BYD「ラッコ」の最上位グレード(320km)に迫る数値といえる。
212万円からの3グレード展開
カラーは11パターン
グレードはA、G、Xの3種類を用意。驚きは212万円から279万円という価格だ。これは国内EVとして最安であるばかりか、最廉価グレードに至ってはBYD「ラッコ」の同グレードより約2万円安く設定されている。ちなみに、Aグレードはビジネスユース向けのベーシック仕様(受注生産)で、リヤドアガラスが固定式(開閉機能なし)であるほか、充電ケーブルは別売りとなる。
Gグレード(239万円)は、スタンダードモデルとなる。充電ケーブルのほか、シートヒーターなども装備する。ただし、ディスプレイオーディオはオプション(20万円)だ。
最上位グレードのX(279万円)は、ディスプレイオーディオのほか、UVカットガラスなどの快適装備、ワンペダル機能やパーキングセンサーを備える。
カラーバリエーションは、軽自動車らしく11パターンと豊富。定番色のほか、ビビッドなカラーリングも用意し、幅広いニーズに対応できるだろう。
全国のディーラーで充電環境と販売体制を整備
スズキは自動車の電動化に向けて、全国各地のディーラーへの充電器の設置を推し進めているとアピール。通常充電器はほぼすべてのディーラーに設置したほか、年内に250基の急速充電器の設置を目指している。また、販売員に対するEV教育プログラムも実施し、顧客の不安解消に力を入れていると強調した。
鈴木社長曰く「スズキだからこそたどり着いた1つの答え」
発表会見で鈴木俊宏代表取締役社長は「スズキが軽自動車を作り続けた歴史は、お客様と歩んできた歴史でもあります。スズキだからこそたどり着いた1つの答えがe SKYです」とあいさつ。
「各チームの総力を挙げて作り上げた、コーポレートスローガンである“By Your Side”を体現した1台です。スズキらしい商品とサービスを通じて、日本全国のお客様のEVライフを支えていきます。スズキはこれからも、新しい移動の選択肢をお客様に提供してまいります。新型e SKYにご期待ください」と、電動化への並々ならぬ決意を見せた。
今年上陸したBYDの「ラッコ」に加え、e SKYの登場により、軽EVの価格競争が始まったといってよいだろう。e SKYが目標とする月間販売台数1000台に到達するか、注目したい。
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