【メデ耐】13台がリタイアの波乱! ASCII初参戦の「ロードスター耐久」は超過酷な結末に!
2026年10月07日 12時00分更新
10月3~4日にかけて、富士スピードウェイにて開催された「マツダファンフェスタ」。全国からマツダファンが集まる一大イベントです。その中の1コンテンツ「第37回 メディア対抗ロードスター耐久レース」(通称メデ耐)に参加してきました!(【メデ耐参戦】伝説のル・マン優勝車「787B」カラーでASCIIがマツダの伝統レースに殴り込み!)
結果から言うと……
予選:8位
決勝:リタイヤ
完走できませんでした(泣)。とはいえ、ここに至るまでにさまざまなドラマがあったので、それも含めてレースレポートをお届けします。
その前に、チーム体制を以下の表でおさらい。
| メディア対抗ロードスター耐久レース参戦体制 | |
|---|---|
| チーム名 | ASCII & KEEP ON RACING |
| エントラント代表 | スピーディー末岡 |
| 監督 | 鈴木ケンイチ |
| ドライバー | スピーディー末岡 太田哲也 上田純司 西川昇吾 |
| チームスタッフ | 秋元洋輝 塩谷 俊 前田琴未 土屋祐士 |
| 車体デザイン | INARI WORKS |
| ゼッケン | 55 |
| 参戦車両 | ロードスター(ND) |
| 車両名 | ASCII&KoRロードスター |
| タイヤ | ブリヂストン |
予選は限られた周回数の中
西川選手の好アタックで8番手!
3日の予選日。幸い天気も良く、絶好のレース日和です。メデ耐は午前中に車両準備があり、そのときにみんなで協力してステッカー貼り。その後は車検があるため、一切クルマをいじれません。午後になると予選前の練習走行が始まります。ビッグレースだと練習走行だけで1時間以上あるのですが、メデ耐は30分しかありません。最初に太田哲也選手がアクセルペダルの調整で数周走り、残り20分ほどを筆者に全部割り当ててくれたのです! まあ圧倒的経験不足ゆえ、みんな心配したからでしょう。
ラップタイマーが動かない、ピットとの通話が聞こえないといったトラブルが発生するも、練習走行後に解決。いよいよ予選開始です。
このメデ耐において、予選アタックは花形だそうです。なぜかというと、本気アタックができるから。メデ耐は燃費レースなので、決勝ではガソリンを可能な限り消費しないように走らないといけません。ですが、予選はその縛りがなく、アクセル全開が許されるのです。ただし、助っ人と準助っ人は走れないというルールがあります。アスキーチームは上田純司選手が助っ人にあたります。
そんな予選を託したのは西川昇吾選手。以前から「絶対ポール獲るから予選行かせてほしい」と言われており、実際昨年も予選2位だったこと、地元が御殿場なのでホームコースということもあり、ステアリングを託しました。しかし、コースに出るときに一番後ろからになってしまい、10分しかない予選の時間を3分も損してしまいました。
ピットから出た時点で残り7分。アタックできるのは実質2~3周です。最初は10位以下に沈んだものの、ラストラップで渾身のタイム「2'14.986」を出し、8番手に急上昇! アスキーチームは初参戦でシングルグリッドを獲得したのでした。ですが西川選手は「ポール獲るつもりだったので、今年一番悔しい」と凹んでいました。では、決勝で挽回してもらいましょう!
決勝では一時2位を走るも衝撃の結末が!
4日の決勝日。雨も降らず、ほっと一安心です。実は昨年のメデ耐は大雨だったのです。したがって、晴れている状態のデータ(燃費、タイヤともに)が全チームにないという完全イコールコンディション。新参者の我々にもチャンスがありそうです。また、昨年の1~6位のチームには1~2分ほどのピットストップハンデもあるので、もしかしたら……という下心を隠してグリッドへ。
決勝レースでは、媒体社員が最初に走り、助っ人は最後と決められています。また、運転はひとり2回まで、そして4回のピットインが義務づけられています。5人編成なら1人1回走ればいいのですが、うちは4人編成。そこでアスキーチームの作戦はこんな感じに。
1、末岡 25分
2、太田 20分
3、西川 75分
4、太田 20分
5、上田 40分
ド素人の筆者がなんとか25分頑張り、太田選手がショート2回、西川選手が若手の体力で75分のロング、そしてアンカーの上田選手にタスキを託すというもの。筆者が8番手からどれだけ順位を落とさずに帰ってこられるかが問題です。
ついにレーススタートです。筆者はスタートドライバーをやったこともなければ、ローリングスタート(隊列を整えて走りながらスタート)も初めてです。最初のフォーメーションラップの時点で極度の緊張状態でした。シグナルがグリーンになって決勝開始! コースの中盤まではなんとか順位を維持できていましたが、前は離れていくし、後ろは接近してくるしで、コース後半では早くも抜かれてしまいました。
その後、1周につき1~2台のペースで抜かれていき、25分経ってピットに戻ってきたときには18位まで落ちていました。10台も抜かれたあげく、1位のチームに周回遅れにされてしまう始末。経験値不足すぎです。その代わり、燃費は一番良かったようです(笑)。
しかし、ここからは安心です。太田選手がガンガン抜いて、ひと桁順位まで戻してくれました。そのあと西川選手にバトンタッチ。燃費走行をしつつ、速いペースを維持して淡々と走り順位を上げていきます。気がつけば2位を走っているじゃないですか! これにはピットも騒然。場内のカメラにも映りまくっていました。
2回目の太田選手も危なげなく走ります。途中、何度かバトルがありましたが、そこは百戦錬磨のテクニックでかわします。再びいくつか順位を上げてピットイン。最終走者の上田選手に交代。燃料も計算上は走りきれる予定でした。
コースに出ていった上田選手から「なんかおかしい、戻る」との連絡が。燃料警告灯がついているとのことですが、この警告灯がついてから60kmくらいは走れる計算だったのです。ピットで調べた結果、ほぼガソリンが残ってないようでした。仕方ないので、ピットでチェッカー前まで停止して、最後にエンジンをかけてチェッカーを受けるという作戦に切り替えるも、エンジンがかからない! こうなると打つ手ナシ。ガレージにクルマを入れてしまいました。
ガス欠はアスキーチームだけでなく、22台中13台がガス欠リタイヤという、長いメデ耐の歴史の中でも類を見ない結果になったのでした。これには、富士スピードウェイにおけるロードスターの燃費データがないうえに、タイヤも昨年と違う、燃料は新しいエタノール混合ガソリンで燃費がわからない、事故などがなかったので周回数が70周に達した、といったことが関係しているそうです。
結局ピットに戻ってこられたのはアスキーチーム含めて2台だけだったので、上田選手の判断はさすがとしか言いようがありません。
こうしてアスキーチームの初陣はガス欠リタイヤという、リザルトに残らない結果となったのでした……。
多くの実りがあったメディア対抗レース
今回のメデ耐参戦は、アスキーとしての新しい挑戦でした。新造チームがいきなりポンと出て優勝できるほど甘い世界ではなく、いろいろな課題も見つかりました。しかし、自動車業界のみなさんに仲間に入れていただいた、そんな実感がありました。
マツダの方たちにもレース後に「初参戦なのに目立ってましたね!」と声をかけていただき、他媒体の方々にも「また来年待ってる」とも言ってもらえました。結果は残念でしたが、当初の目的であった「自動車業界に爪痕を残す」はミッションコンプリートだと言えるでしょう。
レースはひとりではできないということを改めて実感しましたし、ドライバー以外のスタッフ、塩谷さん、前田さん、秋元さん、土屋さん、そして今回のレース運営に関わっていただいた、すべての皆様のご助力なくして、レース出場はかないませんでした。
そして、今回筆者の想いに共感してくださり、ご協賛いただいたFCNTさま、Fastlaneさま、SB OAI Japanさまには感謝しても足りません。もちろん、応援していただいた読者の方々も!
もし興味があれば下のアーカイブをご覧ください。そして、来年も参加できるなら、今度こそ完走を!
10月4日(日) メディア対抗アーカイブ
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