週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

ブレにくい視界と黒の締まりに感動! ASRockのQD-OLEDゲーミングディスプレー「PGO27QSA-W」でゲームがもっと楽しくなる

2026年10月23日 10時00分更新

 240Hzの液晶ディスプレーを使っているのに、振り向いた瞬間に敵を見失う。暗い通路の奥にいるはずの相手が、どうにも見分けにくい。FPSやTPSをそれなりに遊び込んできた人なら、こんなモヤモヤに覚えがあるだろう。

 この原因の一部はディスプレー側にある可能性が高い。多くの液晶ディスプレーでは、画面の裏側にあるバックライトの光を液晶でコントロールして映像を作る。この構造そのものが、素早い視点移動での残像や、暗いシーンでの黒浮きにつながりやすいのだ。

 リフレッシュレートを上げても、構造に由来する部分は残ってしまう。360Hzや540Hzを謳う高速なTNパネルは、FPSなどで敵の動きを鮮明に捉えられる反面、視野角の狭さが気になってくる。速さを取るか、画質を取るか。ゲーミングディスプレー選びは、長いことそんなトレードオフの連続だった。                    

10月30日発売予定のASRock「PGO27QSA-W」。予価は7万2800円

 そこで注目したいのが、今回試すASRock「PGO27QSA-W」だ。液晶とは異なる自発光方式の「QD-OLED(量子ドット有機EL)」パネルを採用し、240Hzのリフレッシュレートと0.03ms(GTG)の応答速度を組み合わせたゲーミングディスプレーだ。

 しかもボディーはホワイト基調ときている。性能と見た目のどちらも妥協したくない、という欲張りな願いにどこまで応えてくれるのか。実際にゲームを体験しながら確かめてみたい。

視点を振っても「ボヤけにくい」か?
0.03ms(GTG)の高速表示を体感する

 FPSで大きなストレスになりやすいのが、「見えているはずのものが見えない」瞬間だ。曲がり角や物陰に敵がいないか確かめる「クリアリング」や、別のエリアへ急いで移動する「ローテーション」では、素早く視点を振る場面が多い。

 そのとき画面全体がわずかに流れて、敵の頭の位置が一瞬つかみにくくなる。高リフレッシュレートの液晶を使っている人でも、応答特性によっては残像が気になることは少なくないだろう。

 液晶ディスプレーは、電圧によって液晶分子の向きを変え、光の通り方を調整して映像を作る。この切り替えには一定の時間が必要で、画素の応答が遅い場合には、動きの速い映像で残像が目立つ原因となる。

 PGO27QSA-Wが採用するQD-OLEDは、青色の有機EL素子と量子ドット技術を組み合わせた自発光方式だ。画素単位で発光を制御でき、応答速度は0.03ms(GTG)と非常に高速だ。GTGは、ある中間色から別の中間色へ切り替わるまでの時間を示す指標となる。

 1秒間に最大240回画面を書き換える240Hz表示と、0.03ms(GTG)の高速な画素応答を組み合わせることで、動きの激しい場面でも残像を抑えた表示が期待できる。

240Hzに設定してゲームを表示したところ。画面左上のリフレッシュレート表示も240Hzを示しており、高リフレッシュレートで動作していることを確認できた

 では、実際のゲームではどう見えるのか。「VALORANT」と「Call of Duty: Black Ops Cold War」をプレイしながら、視点を左右に動かしたときの見え方を確かめてみた。

 まず感じたのは、画面の動きがかなり滑らかなことだ。60Hzと240Hzを比べると違いはわかりやすく、視点を動かした際の画面の流れ方が明らかにスムーズになる。120Hzでも十分滑らかだが、240Hzではさらに動きが滑らかになる印象を受けた。素早く視点を動かすことが多いFPSでは、この見やすさは大きなメリットになりそうだ。

「Call of Duty: Black Ops Cold War」をプレイ。240Hz表示では視点を素早く動かしても画面の動きはかなり滑らか。FPSのように周囲を素早く確認するゲームでは、この見やすさが大きなアドバンテージになりそうだ

 もうひとつ、FPSで気になるのが、敵を見つけてから照準を合わせるまでの反応のしやすさだ。0.03ms(GTG)はあくまで画素の応答速度を示す値で、入力遅延そのものを表すものではない。

 とはいえ、実際に「VALORANT」をプレイしてみると、素早く視点を振ったあともターゲットを捉え直しやすく、画面の動きに違和感はなかった。腕前そのものを底上げしてくれるわけではないが、敵を素早く見つけて反応する場面では、この見やすさが確かなアドバンテージになりそうだ。

黒浮きはどこまで抑えられる?
QD-OLEDの漆黒と鮮やかな発色をチェック

 液晶ディスプレーで夜のシーンや暗い映像を表示すると、本来は黒いはずの部分がうっすらとグレーがかって見えることがある。いわゆる「黒浮き」だ。

 一般的な液晶ディスプレーは、画面の裏側にあるバックライトの光を遮ることで黒を表現する。どれだけ暗く表示しようとしても、バックライトの光を完全に遮るのは難しく、暗い場面では黒がわずかに浮いて見えてしまう。いわば、バックライトを使う液晶方式につきまとう弱点のひとつだ。

 一方、PGO27QSA-Wが採用するQD-OLEDは、画素そのものが発光する自発光方式だ。黒を表示するときは画素の発光を停止できるため、液晶のバックライトに由来する黒浮きが発生しない。ただし、明るい室内などでは外光反射によって黒が浮いて見える場合もある。

 実際に暗い映像を表示してみると、黒い部分はしっかりと黒く沈み、その中にある明るい部分がくっきりと浮かび上がって見えた。公称コントラスト比は150万:1で、暗いシーンほどQD-OLEDらしい明暗差の大きさを実感しやすい。

夜空に上がる花火を表示したところ。背景の黒がしっかりと沈むため、明るい火花がくっきりと浮かび上がって見える

 しかも、魅力は黒の表現だけではない。PGO27QSA-WはDCI-P3を99%カバーし、出荷時に色調整が施されている。色のズレを示すΔEも2未満とされており、実際に色鮮やかな写真を表示してみても、赤やピンク、青といった色の違いがはっきりと感じられる。黒の締まりと鮮やかな発色を両立している印象だ。

色とりどりの花を表示。黒の締まりだけでなく、赤やピンク、青などの鮮やかな発色もPGO27QSA-Wの見どころだ

 こうした黒の表現力と鮮やかな発色は、ゲームの勝ち負けとはまた違った魅力。240Hzの高速表示を生かして競技タイトルを楽しむ一方で、グラフィックに力を入れたAAAタイトルではQD-OLEDならではの映像美を味わえる。速さと画質のどちらかを選ぶのではなく、どちらも1台で楽しめるのがPGO27QSA-Wの強みといえそうだ。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります