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テスラ「モデルY L」

テスラ「モデルY L」はファミリー向けEVの大本命! 圧倒的走りと3列目のリアル

2026年09月06日 17時15分更新

モデルY Lのオススメポイント1
3列シートを積んでも航続788km

 3列シートのSUVは、車体が大きく重くなるぶん航続距離が伸びにくいのが普通です。モデルY Lはそこを空気抵抗で稼ぎました。Cd値(空気抵抗係数)は0.216で、セダンのモデル3(0.219)を下回ります。結果として、WLTCモード(燃費の世界基準)で788kmという、テスラの日本導入車では最長の航続距離になりました。

 もちろん実際の数字は空調の使い方や走り方、乗車人数で変わりますが、家族を乗せて出かけるときに残量を気にする時間が減るのは確かです。加えて爆速充電で知られるテスラのスーパーチャージャーが使え、購入者は3年間無料になるキャンペーンの対象。長距離移動のハードルも、かなり低くなっています。事実、今回のロケも東京から茨城県潮来の往復で一度も給電していません。

モデルY Lのオススメポイント2
全長5m以内に3列を収めている

 6人以上が乗れるEVのSUVは、全長が5mを超えるものが少なくありません。モデルY Lは4970mmに収まっていて、機械式駐車場や立体駐車場を使う人には現実的なサイズです。全幅は1920mmと広めなので油断はできませんが、全長5m未満というのは日常で効いてきます。

 車内は2列目の間を通って3列目へ移動でき、3列目にも独立したエアコン吹き出し口とUSBポート、カップホルダーが用意されています。荷室は3列目をたためば最大2539L、加えてフロントトランクが117L。3列目はワンタッチの電動折りたたみに対応し、荷物を積むときの手間もかかりません。これが大変便利でした。

 シートの乗り心地を髙橋さんと村山さんに聞いてみると、「車内が非常に広く、シートもふかふかでめっちゃ寝やすかったです」とのこと。さらに「天井がガラスで見晴らしが良く、意外と暑さはあまり感じず、開放感がありました」と、サンルーフも気に入ったようです。

モデルY Lのオススメポイント3
家族向けとは思えない走りと静かさ

 0-100km/h加速は5.0秒。3列シートの6人乗りとしては、かなり速い部類です。とはいえこのクルマでレースをするわけではないので、日常で効いてくるのは速さそのものより、合流や追い越しでの余裕のほうでしょう。静粛性にも手が入っていて、標準のモデルYに対して風切り音を11%、ロードノイズを4%低減しているとか。たしかに、3列目で仕事をしていたスタッフのタイピング音が高速走行中でも聞こえてきました。

 ホイールベースは3040mmとモデルXより長く、高速道路での直進安定性は素直。アダプティブダンパーを標準で備えることもあり、乗り心地は落ち着いた部類でした。足回りは硬すぎず、かといってボヨンボヨンと柔らかいわけではなく、ちょうどいい感じで路面の凹凸をいなしてくれます。

 静粛性についても髙橋さんと村山さんは「車内がとても静かなので、普通なら声を上げないと聞き取りにくいような会話もしっかり聞こえるのがいいですね!」と話しました。また、村山さんは「電気自動車のせいか滑らかで、スーッと走るけどカックンとなるような衝撃が少なくて、長時間乗ってても疲れませんでした」とその乗り心地を評価してくれました。

髙橋さん

村山さん

モデルY Lの気になるところ1
3列目は大人が座れるが、毎日は厳しい

 3列目は足下もそこそこ広いので、身長170cmくらいの大人でも座れる広さがあります。ただしヘッドクリアランスはタイトで、フロアが高いぶん膝が持ち上がった姿勢になります(体育座りみたいな感じ)。短時間なら問題ありませんが、大人が長時間過ごす席と考えると厳しそうです。ただ、今回は身長150cm台の女性スタッフが3列目に乗ったのですが、「何も気にならなかったし、快適だった。仕事もしやすかった」とのことでした。

 もうひとつ気をつけたいのが日差しです。3列目に座ると頭の位置がルーフではなくリアハッチのガラスの下あたりに来るため、晴れた日は熱を感じやすくなります。3列目のシートヒーターも2列目のタッチスクリーンからしか操作できず、座っている本人が調整できません。この点はやや不便でした。日常的に5人以上乗るなら気をつけたいポイントです。

モデルY Lの気になるところ2
3列目を使うときの荷室は要確認

 荷室の最大2539Lという数字は、3列目をたたんだときの容量です。3列目を立てると、シート背面からリフトゲートまでの奥行きが急に狭くなります(目視で数十cmほど)。テスラは6人乗車のままでも28インチと20インチのスーツケースを積めると案内していますが、今回カメマンの機材バッグやスタッフの荷物でかなりキツかったので、難しいかも……。

3列目を立てると荷室はかなり狭くなります

実は二重底になっていますが、あまり大きなものは入れられません

 とはいえ、フロントトランクの117Lをうまく使えばそれなりに荷物は載るでしょう。

フロントトランクはバッグやリュックなどは入りますが、スーツケースは厳しいです

モデルY Lの気になるところ3
グレードは1つだけで価格も安くない

 用意されているグレードはデュアルモーターAWD(四輪駆動)の「Premium」のみで、価格は749万円です。スクリーンでゲームができたり、車内カメラでプリクラのような自撮りができたり(落書きも可能)、スマホと同じようなアプリがインストールできたりと装備は充実していますが、使わない機能も含めた全部入りの価格になります。

 国の補助金は127万円で、東京都をはじめ上乗せのある自治体もあり、条件が合えば最大500万円台まで下がります。ただし補助金には予算枠や申請時期、一定期間の保有義務といった条件があります。納車が年度をまたぐと前提が変わるので、契約前に必ず確認したほうがいいでしょう。

スーパーチャージャーが3年間無料は非常に惹かれます

【まとめ】画面を触るのが好きな人のための家族車

 モデルY Lは、3列シートの実用性とテスラらしい操作の楽しさを1台にまとめたクルマです。3列目は常用向きではありませんし(乗る人の体格によりますが)、6人フル乗車で荷物も、という使い方にも向きません。それでも、普段は4人で乗って、必要なときに6人乗れて、しかも788km走る。この組み合わせを749万円で選べるEVはそう多くないはずです。たとえば7人乗りのフォルクスワーゲン「ID.Buzz」は約900~1000万円です。

車内カメラとタッチスクリーンのアプリで、こんな写真も撮れます

遊び心が満載のクルマです

 ミニバンの広さより走りと静かさを優先したいファミリーや、テスラの先進性に触れてみたいアーリーアダプターにオススメしたいクルマです。

スマホのテスラアプリと連携することで、さまざまな機能が使えますし、スマホがキーの代わりになります

車内の温度を細かく調整できます

防犯に役立つセントリーモードのカメラをスマホアプリで確認できます

 便利で、触って楽しく、しかも最新テクノロジーの塊。この両立はまだ貴重だと思います。

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