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DDR4はまだまだ現役! Socket AM4で狙うコストを抑えたゲーミングPC自作のススメ

2026年09月04日 16時00分更新

機能面は負けるが10年続いた抜群の安心感

 今最もコストを抑えて組めるDDR4メモリーが使えるうえ、Socket AM5版Ryzenに迫るゲーミングパフォーマンスを発揮するCPUもラインアップするSocket AM4プラットフォーム。解像度1920×1080ドットや2560×1440ドットでゲームを楽しめるゲーミングPCを組む、あるいは既存PCをグレードアップするのにおすすめと言える。

 ただ、マイナス面もある。それがマザーボード(チップセット)の機能面だ。マザーボードは、2020年前後に発売されたモデルが多く、どうしても規格が当時の基準になってしまう。現行プラットフォームでは当たり前となっているPCI Express 5.0対応のビデオカード向けx16拡張スロットとM.2拡張スロットは、非搭載となっている。そのほかにも10Gbps USBポートや無線LAN、有線ネットワークなどのインターフェース関連も、ひと世代前になるモデルが多い。

 このような機能面でのマイナス点はあるが、Socket AM4は、10年使い続けられているプラットフォームだけあって、その熟成度は完璧で、動作に不安要素は一切ない。そのうえ、コスト面も優秀で、マザーボードは1万円台前半から選べるようになっている。

 Socket AM4プラットフォームは、このように良し悪しはあるが、コストを抑えながら、”ゲーミングPC自作を組みたい”、”既存PCをグレードアップしたい”という人に、強く推せるのだ。

最新設計のAM4マザーボードを投入するASRock

 各社、Socket AM4マザーボードの生産、販売を継続中だが、ASRockは新設計となる「B550 Rock WiFi」と「B550M Pro-A」を2026年に投入している。USB Type-Cポートや高速ネットワーク規格のWi-Fi 6E、2.5ギガビットLANポートなど、できる範囲で最新インターフェースを採用している。それでいて価格は「B550 Rock WiFi」が1万6000円前後、エントリーの「B550M Pro-A」は、1万500円前後となっている。

無線LAN、Bluetooth、USB Type-Cポートなど、機能面重視なら、若干コストはアップするがASRock「B550 Rock WiFi」が狙い目だ

必要最低限のインターフェースを備えている「B550M Pro-A」。コストを抑えたコンパクトゲーミングPC自作におすすめだ

 ASRockはマザーボードだけでなく、価格と性能のバランス良好な最新ビデオカードのAMD Radeon RX 9000シリーズや、手ごろな価格帯となる電源ユニットの「PRO」シリーズをラインアップしている。

 今回はエントリー向けMicroATXマザーボードの「B550M Pro-A」をベースに、ゲーミングPCのレシピを考えてみた。予算は既存環境からの流用も考え、CPU、マザーボード、メモリー、ビデオカードといった主幹パーツのみで15万円程度だ。Socket AM5プラットフォームとの価格差は大きく、マザーボードとメモリーだけでも、3万円弱になる。

Socket AM4ベースのゲーミングPC
CPU AMD「Ryzen 7 5700X」
(Socket AM4、8コア/16スレッド、 最大4.6GHz)
3万4000円前後
マザーボード ASRock「B550M Pro-A」
(AMD B550、MicroATX)
1万500円前後
メモリー DDR4-3200 16GB×2 32GB 3万6000円前後
ビデオカード ASRock「Radeon RX 9060 XT Challenger 8GB OC」
(AMD Radeon RX 9060 XT 16GB DDR6)
6万7000円前後
総額   14万7500円前後

エントリーAM4マザー ASRock「B550M Pro-A」

 価格を抑えた「B550M Pro-A」は、8フェーズの電源回路設計に、6層基板、アルミニウム電源回路ヒートシンク、8ピン 12V CPU電源コネクターを搭載と、安定動作に不安なしの設計となっている。

ASRockのエントリー向けSocket AM4マザーボード「B550M Pro-A」。手ごろな価格で必要十分な機能を備える

リアインターフェース。USBは計8ポートで、内1ポートはUSB Type-Cになっている

電源回路はアルミニウムヒートシンクでしっかりと冷却できる

CPU 12Vコネクターは、8ピン×1仕様を採用。Ryzen 7 5800X3Dを余裕で運用できる

DDR4メモリースロットは4スロットを装備。組み合わせるメモリー次第だが、既存環境から流用しての4本挿しも狙える

 GPUクーラーが大型化し、重量が増しているビデオカードを支えるPCIe拡張スロットには、「強化スチールスロット(PCIe 4.0バージョン)」を採用しているのも、最新設計のマザーボードならではだ。

追加のアンカーポイントや強化されたラッチ機構などを備えている「強化スチールスロット(PCIe 4.0バージョン)」

拡張スロットはPCIe ×1形状 3.0×1動作を2基、PCIe ×16形状 3.0×4動作を1基備えている。キャプチャーカードや最新規格の無線や有線LANなどの増設もできる

 M.2拡張スロットは、主流のPCIe 4.0×4対応スロットのほかに、PCIe3.0×2動作となるスロットを備える。そのほかにも、ケースフロント向けのUSB3.2 Gen1 Type-Cヘッダーが搭載されているのもポイント。最近のPCケースは、フロントType-Cポートを装備しているので、AM4環境でこれを活かせるのはかなり好印象だ。

PCIe 4.0×4対応のM.2スロット。7000MB/秒クラスを発揮するSSDを組み合わせる場合は、M.2ヒートシンク(1000円前後)を追加しよう

2基目のM.2拡張スロットは、PCIe3.0×2動作となっている

SATAコネクターは4基搭載している。HDDや2.5インチSSDを活用できる

PCケースフロント向けのUSBヘッダーピンが充実。USB3.2 Gen1 Type-Aヘッダー×2に加え、USB3.2 Gen1 Type-Cヘッダーを備えている

 十分な機能を備えた「B550M Pro-A」だが、無線LANとBluetoothが搭載されていない点には注意したい。そのぶん価格が抑えられているわけだ。有線LANで十分、または最新無線LAN規格にWi-Fi 7を使いたい場合には、むしろ非搭載なのはプラスに働く。

 無線LANは、USBや拡張カードで簡単に追加できるが、1世代前のWi-Fi 6Eで4000円前後~と追加コストが必要になる。最新規格の無線LANにこだわりがなければ、Wi-Fi 6Eを標準で搭載した「B550M Pro-A WiFi 6E」(Amazon専売)か、Wi-Fi 6Eと2.5ギガビットLANを備える「B550 Rock WiFi」を選んだほうがコスパは良くなる。

無線LAN拡張用のM.2 Key Eタイプのスロットを活用するのも良い手だ。ただ、AMD環境で動作するWi-Fi 7対応のM.2カードは限られる

PCIe拡張スロットに余裕があるので、PCIeカードタイプの無線LANカードもおすすめ。取り付けが非常に楽なのがポイントだ

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