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精密ネジもトルク管理したい! 締め付けを調整できる精密ドライバー「DADA」を試す

●適正トルクがどのくらいなのか、わからない問題

 使い方は問題ないのですが、困ったのが使う用途の方。製品には0.35~0.55N・cmとありますが、これがどのくらいのネジを締めるのに適したトルクなのか、わからないことです。

 参考になるものはないかと探してみたところ、レノボのノートPC向けサービスマニュアルに、M2ネジを締めるトルクとして0.181N・mというのがありました。これは18.1N・cmですから、最大0.55N・cmのDADAではM2を回すのにまったく届きません。

 さらに参考になるものとして、東日製作所のサイトで公開されている技術資料「2.ねじ締付け」がありました。これによると、M1の標準締め付けトルクは1.95N・cm。M2どころかM1でも、トルクが足りていないことになります。では、スマホはこれより小さいネジばかりなのかというと……多いのはネジ径が1~1.6mmくらいのようなので、やはりトルクは足りません。(関連リンク

 ただし、実際にDADAでネジを回してみると、結構しっかり締まります。先のM1.4が使われているミニキーボードを0.55N・cm設定で回すとカッチリ締まりますし、眼鏡のツルを留めているM1.2のネジだと、むしろ固く締まり過ぎに感じるくらいです。

●あれ? パッケージを見ると単位が違う

 「もしかして、0.35~0.55N・cmという数値が怪しい?」と疑いながらパッケージを確認したところ、単位が「N・cm」ではなく、「KGF・CM」になっていることに気づきました。もしパッケージが正しいとすると、3.43~5.39N・cmが調整可能範囲となります。

パッケージを見ると「KGF・CM」とありました

 東日製作所のサイトにある技術資料「2.ねじ締付け」で再度確認してみると、標準締め付けトルクはM1.2が3.7N・cmで、M1.4が5.8N・cm。ちょうどこのあたりがスマホで使われているネジの径に近いですし、単位がkgf・cmの間違いじゃないか説が感覚的にもしっくりきます。

●電動精密ドライバーでトルクを簡易チェック

 ここでふと、以前紹介した電動精密ドライバー「S40」に、現在のトルクを表示する機能があることを思い出しました。そこで、S40とDADAを直結。この機能を使ってトルクを測ってみたところ、数値は結構バラけるとはいえ、0.35N・cm設定では4~5N・cm前後、0.55N・cm設定では7~8N・cm前後という値になっていました。

S40は、回転中のトルクを表示できます。0.05N・mなので、5N・cmですね

 S40のトルク表示が正確かは不明ですが、多少は誤差があるにせよ、桁が違うほどの差はなさそう。となるとやはり、kgf・cm説の方が有力な気がします。

 真相はわかりませんが、少なくとも、M2以下の小さなネジ用としては、かなり実用的な力加減で締められると感じました。こういった極小ネジを扱うときは、DADAを使って締め過ぎを防ぎたいですね。

●お気に入りポイント●

・特殊を含むビット5種付属

・ベアリング入りでよく回る

・トルク調整対応なのにお安め

この記事を書いた人──宮里圭介

 PC系全般を扱うフリーランスライター。リムーバブルメディアの収集に凝っている。工作が好きだが、最近あまり時間が取れないのが悩み。

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