●精密ドライバーとしての仕様をチェック
セットに含まれるのは、本体と5種類のビット。ビットはスマホやゲーム機向けということもあって、特殊なものが多いです。具体的には、トルクスプラス(4 IP)、Y型(Y 0.6)、星型(TS 0.8)、十字(1.5)、いじり止め十字(2.5)の5種類が付属していました。
特殊なビットばかりじゃ使えないじゃないか、と言われればその通り。でもご安心を。差し込み部の形状は、4mm丸シャンクとか、800型とか、4mmハイオスなどと呼ばれているもので、普通に汎用品が入手できます。
ドライバー本体へのビットの取り付け方は、結構簡単。まず、先端部を見て切り欠きがある方向を確認。次に先端部の筒を引き上げ、ビットの耳の位置が切り欠きに合うようにビットを差し込みます。最後に、引き上げた筒から手を放せばOKです。
耳の位置がズレていると奥まで入らないので、その場合は軽く回転させて位置を合わせましょう。なお、ビットは磁石で引き込まれるため、位置が合えばカチャッと奥まで入ってくれます。
最大の特徴となる、トルク調整機能をみてみましょう。トルクは銅色の部分を回すことで変更でき、0.35~0.55N・cmの範囲で設定できます。
0.01N・cm単位で20の目盛りが刻んであるので、トルクを細かく調整できます。ただし、銅色に明るいグレーの目印は見づらく、視認性は若干難ありですけどね。
個人的に気に入っているのは、本体端の頭の部分。ここに手のひらや指の付け根を当て、ネジに押しつけつつ指先で回していくというのが基本的な使い方になるのですが、この部分にベアリングが仕込まれ、軽い力でクルクルと回るようになっているのです。
ここまで滑りがいいメリットはとくに思いつきませんが、安物とは違う、丁寧な作りになっていると感じられました。
●締め過ぎる前にDADAっと空回りする!
では、実際にネジを回してみましょう。まずはネジを外すとき(左回り)ですが、この時はトルク調整が利きません。どんな固いネジでも回すことができます。
トルク調整の意味がない……と一瞬思ってしまいますが、考えてみれば当たり前。外すときにはネジ穴を壊す危険がありませんし、そもそも、力加減を考慮する必要がありません。ということで、外すときは普通の、トルク調整のない精密ドライバーと同じです。
真価を発揮するのは、ネジを締める場合。ちょうど手元にあった、ミニキーボードのネジ(おそらくM1.4)で試してみましょう。
締めるとネジが重たくなっていきますが、設定したトルクでは回せないほどの重さになると空回りして力を逃がしてくれます。これにより、ネジの締めすぎを防いでくれるわけです。
この空回り時にダッダッという音がすることから、「DADA」という製品名になったのでしょう。面白いですね。
ちなみに、このセンスがオリジナルかというと、結構微妙。実は、2UULというメーカーから先に、「KAKA」というトルク調整可能な精密ドライバーが登場しています。形状やトルク調整の範囲も似ていますし、ネーミングのセンスもこちらの後追いでしょう。(関連リンク)
なお、KAKAはアリエクで2500円くらいしますが、DADAの方は1500~2000円と、結構安めの設定。また、付属するビットもKAKAが1本なのに対しDADAは5本ですから、さらに割安感があります。後発の強みですね。
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