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椅子が外れて広大な荷室に!? ルノー「グランカングー」は国産ミニバンとココが違う

2026年08月08日 17時30分更新

ルノー/グランカングー(459万円)

 コアな人気を集めるルノーのMPV(Multi Purpose Vehicle/多目的ミニバン)カングーに、ロングボディーの7人乗り「グランカングー」が仲間入りしました。日本のミニバンとはちょっと違う3列乗用車を、独身の不肖がご紹介します!

ありそうでなかった7人乗り仕様

カングー(5人乗り仕様)

 フランス本国では商用車としても使われているカングー。5人乗りの乗車スペースに大容量の荷室空間というパッケージは、日本にはちょっとないもので、それゆえ「カングーでなければダメなんだ――」という人が続出。日本のカングーオーナーのオフ会「カングージャンボリー」には、毎年大勢の方がいらっしゃるのだとか。

シトロエン/ベルランゴ ロング

 そんなカングーを見る度に、筆者は思っていたのが「この荷室、2人分の座席が置けるんじゃない?」ということ。「7人乗りが出たら、ミニバンユーザーを囲えるんじゃない?」と思うわけです。事実、「シトロエン・ベルランゴ」「プジョー・リフター」「フィアット・ドブロ」といったライバルには、3列ミニバンの「ベルランゴ ロング」や「リフター ロング」「ドブロ マキシ」がラインアップされているのだから。

 ということで「本命は最後にやってくる」ということで、カングーに7人乗りが登場したわけです。

 ボディーサイズは全長4910×全幅1860×全高1810mmと伸長。この5m近い長さは、ライバルたちを約15cmも凌ぐもの。最初見た時「こんなに長いの?」と驚いたのですが、日産セレナの全長が4.8m位ですので、手に負えないほど大きいというわけではありません。何より丸っこくてカワイイというカングーの印象が「精悍で頼もしくなったなぁ」と変わるわけで、なんとなくグランという名が付いた理由がわかったような。

 パワートレインは最高出力131PSの1.3リッター3気筒ターボエンジンと7段DCTの組み合わせ。ルノーといったらE-TECHというフルハイブリッドが用意されているのですが、カングーに用意はなく。「こんな小さな排気量で7人乗って大丈夫?」と心配になったりも。ですがグランカングーは1.6トンと、この手のMPVとしては比較的軽量なので大丈夫なのでしょう。ちなみに燃費はWLTCモードで14.7km/Lとのこと。もちろんハイオク専用車です。

え? シートが着脱できるんですか?
荷室を最大化する驚異のトランスフォームギミック

 まずは観音開きのバックドアを「パカーン」と開けてみましょう。これが使いやすいかどうか、というのは判断に迷うところ。というのも、ミニバンの大きなバックドアより後ろにスペースを必要としませんが、国産ミニバンでは当たり前の装備であるパワーゲート(電動開閉)ではなく、当然ながらリアバンパー下側に足先を出し入れして開閉するハンズフリー仕様でもありません。

 そして、これも当然と言えば当然ですが、ルームミラーを見る度にバックドアの合わせ目が見えます。これが気になる人はホントに気になるのだとか。筆者も最初は気になりました。

 荷室は他社の3列ミニバンを上回る広さ。さすがライバルたちを凌ぐ全長と感心しきり。なのですが、12Vアクセサリーソケットなどの便利アイテムが一切ありません。

 3列目を倒して荷室拡大……と誰もが考えるのですが、これがちょっとクセモノ。背もたれが前に倒れるだけで、フラットな床面は出てきません。「これ使いづらいのでは?」と思いきや、倒したシートをさらに2列目方向に倒すことができます。

 できるのですが、金具が露出しているので荷物に傷がつく可能性は否定できません。さらにこの状態でロックする機構がないため、走行中にシートが倒れる可能性が……。チルトアップは「あくまでできる」という認識でとどめていた方がよいでしょう。

 「なんだ、ダメじゃん!」と思うのは早計で、なんと椅子自体を取り外せるのです。取り方はシートをたたんで前に倒して、シートと車体の結線を取り外して、ガチャンと引き抜くだけとカンタン。ですが、シートが約20kgあるので、腰痛持ちの人や女性がひとりで作業するのは困難かも。

 そして「この椅子、取り外したのはいいけれど、どこに置くのよ?」とも。部屋に入れておくにもデカいですし、底面の金具が露出しているので座椅子として使うと床が傷だらけになりそう。取り外したシートを別目的で使えるようにする「座椅子/ゲーミングチェア化キット」とか出たら面白そう。

 このシートの取り外し、2列目もできるので、運転席と助手席以降は荷室にすることも可能! 椅子の置き場所問題はあれど、一気に使い勝手のよいクルマに見えてきませんか? 筆者は、とてもイイと思いました。

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