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iPhone 17 Proもどきの怪しい超小型スマホ「17Pro mini」を深圳で購入するも謎は深い

2026年08月01日 10時00分更新

オレンジのiPhone 17 Proが中国で人気になっている影響で
iPhone 17 Proもどきの小型スマホが存在するので購入した

 iPhone 17 Proをオマージュした偽スマホ「華強北17 Pro」が中国・深圳の電子街「華強北(ファーチャンベイ)」で売られている。というのも、中国でiPhone 17シリーズは人気となっており、特にコズミックオレンジのiPhone 17 Proが好まれているせいのようだ。

iPhone 17 Proもどき

深圳の電子街、華強北の実店舗で購入したiPhone 17 Proもどきの小型スマホ。専用クリアケースが付いてきた

 古くはWiiのニセモノ「威力棒Vii」しかり、中国では昔から海賊版は人気のバロメーターである。ミニサイズのスマホからタブレットまでコズミックオレンジの製品が販売されていて、iPhone 17 proの人気がわかる。

iPhone 17 Proもどき

コズミックオレンジのiPhone 17 Pro風タブレットも深圳の店頭では見ることができる

 そんな偽iPhone 17 Proには「すわ、またか。しかし気になる!」と筆者はまず思った。今はAI特需の影響で、割を食ったスマホはコスト高。洗練されたサプライチェーンを構築する、ファーウェイ、シャオミ、OPPO、vivo、HONORといった大手の中国メーカーですら、値上げを余儀なくされている。そんな中で深圳の草の根メーカーが売ろうと出したスマホ端末が結構安いならば……と考えた。

iPhone 17 Proもどき

今回購入した2機種のiPhone 17 Proもどき。イマドキ珍しいコンパクトスマホでもある

 しかもこのiPhone 17 Proもどきは小型スマホなのである。中国ですら4型クラスの小型スマホは絶滅寸前である。iPhone 17 Proに似ているという以前に、小型スマホであること自体が珍しい。貴重なミニサイズの今の使い心地を知りたい。そんな理由から気になった。

iPhone 17 Proもどき
iPhone 17 Proもどき

ECサイト上の表記。4型という点にも惹かれて購入を決断

 というわけで、中国のタオバオ、JD、ピンドゥオドゥオといったECサイトで比較して購入。ショップの製品紹介では、「Snapdragon 888搭載、RAM 8GB、ROM 256GB」とあった。価格は385元(約9300円)。円安で中華ガジェットの平均単価が高くなっている昨今とはいえ、人柱として買える範囲内の価格ではないだろうか。

実際に届いたのは使いづらいレベルで小さいスマホ
しかも表示されるスペックは正しくないのではないか?

 実際に製品が届くと4型どころか、それよりかなり小さいスマホだった。手持ちの「Rakuten mini」(3.6型)と比べてもさらに小型である。背面には3つのレンズのほか、中国のスマホで必要な「進網許可」シールがあり、そこには正式名称の「全網通 S17Promini」と記されていた。

iPhone 17 Proもどき

ネットで購入した製品が到着。4型のはずだが、どう見てもそんな大きさではなく、とにかく小さい

 電源ボタンを押すと「全網通」というロゴが出てきて起動。ホーム画面にはGoogle製アプリはなく、中国アプリがずらっと並ぶ。動かしてみると残念なもっさりした反応で、これはどう考えてもSnapdragon 888ではない。

iPhone 17 Proもどき

ECサイトで怪しいスマホのスペックは信じるな、ということなのだろう

 背面にはレンズが3つあるように見えた。しかし、実際には32メガの1つだ。システムのデバイス情報ではMTK G85(MediaTek Helio G85)、RAM 8GB、ROM 256GBだった(が、これは怪しい?)。画面解像度は720×1600、カメラは16メガ、バッテリーは2000mAh、OSはAndroid 12とある。購入したのは中国版だったが、システム言語は日本語に変更できた。

どうやら筆者が購入したものとは別に
もう少し快適なモデルがあるのかもしれないので買いに行く

 中国のギークレビュアーが集まるビリビリ動画では、この製品は怪しいとばかりに、何人かの配信者が紹介している。動画を見るともう少し動きキビキビと動き、10年以上前に流行した「Temple Run」などの懐かしいゲームを問題なく動くことをアピールしていた。動画内の端末にも進網許可シールが貼られているが、レビュー動画でこのシールが見える製品に関しては、その多くが同じ型番であった。

 さて筆者が買ってしまったスマホ。昔のような小型スマホが欲しいとは書いたが、これではあまりに小さすぎて納得ができない。もしかすると、もう少しキビキビ動き、程よい大きさの製品が別にあるのではないか? そこで深圳の華強北で確認しにいった。いくつもの巨大ビルを巡ると、iPhone 17 Proもどきの小さい端末から大きな端末まで扱っている店が何店舗も見つかった。

iPhone 17 Proもどき

華強北にはいろんなサイズのコズミックオレンジスマホが並んでいた

 展示している店にさきほどの超小型の華強北17 Pro miniを持って行き、もっといいものを探したいと店員に話を聞いてみた。

 華強北の店員は外国人対応も慣れたもの。「欲しいのは国際版か? 中国版か?」「そうか国際版か。触ってみていいぞ」と言われたので試してみる。最初のiPhone 17 Proもどきより、ひとまわり大きく、iPhone SE3よりは小さく、Rakuten miniと比べると横幅は同じで、縦幅は1cmほど長い。いい感じの小型スマホがあった。次にデバイス情報を見る。なんと「Snapdragon 888 RAM 16GB ROM 512GB」と表示される。そして自分の機種よりキビキビ動くではないか。

iPhone 17 Proもどき

iPhone SE3(左)とRakuten mini(右)を含めたサイズ比較

 ネタにしても面白いし、値段次第で買いだ! と店員に購入相談をした。あらかじめタオバオやピンドゥオドゥオで相場は知っているとスマホを開いてアピール。店員は「ピンドゥオドゥオより安いぞ」と450元と提案。相手も手強い。粘れば粘るだけ安くなるのは昔の中国からよくあることで、400元(約9600円)まで下がった。50元というと円安の今では1200~1300円の差だ。

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