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スマホが勝手に仕事する時代キタ!? ロンドンで発表された「エージェンティックAI」の激ヤバな未来

2026年07月30日 09時00分更新

軽さとAIが融合した「新時代のスタンダード・フォルダブル」
Galaxy Z Fold8

 今回の新製品の中で最も注目を集めたGalaxy Z Fold8は、コンテンツ利用に最適な「新しいフォルダブル体験」を提供するデバイスである。Galaxy Z Fold8 Ultra同様にディスプレーは「Flex Titanium」構造を採用、重量は201gで「世界最軽量のFold型デバイス」を実現した。

 折りたためばFlipモデルのようにポケットにも収まる「持ち運びやすい」実用性は、これまでのFold型折りたたみスマートフォンの常識を覆す。

4:3型ディスプレー搭載のGalaxy Z Fold8

 開けば4:3のアスペクト比を持つ画面が広がり、SNSや動画視聴などで圧倒的な没入感を与える。一方で本体を90度回転させれば3:4の比率となり、まるでデジタルライブラリのように自然な読書体験が可能だ。あらゆるコンテンツ表示時に没入感を与えてくれる体験は、これまでのどの折りたたみスマートフォンでも味わえないものである。

3:4の縦コンテンツも楽しめる

 4800mAhのシリコンカーボンバッテリーを搭載し、26時間以上のビデオ再生が可能なスタミナを確保。カメラは薄さを追求して望遠レンズを排したものの、メインの広角と超広角にはどちらも5000万画素の高画質センサーを搭載し、日常を緻密に記録できる。新たに搭載された機能「My FanCam」は動画内の特定の人物だけのソロ動画を切り出せるなど、編集の楽しさも与えてくれる。

 AIエージェンティック機能「Now brief」は、通知やカレンダーから文脈を理解し、適切な情報を先回りして提案することで、ユーザーが「自分にとって大切な時間」に集中できるようサポートしてくれる。

カメラ性能もうまくまとめている

世界最薄ボディにAIを凝縮した「手のひらのコンパニオン」
Galaxy Z Flip8

 縦折り型のGalaxy Z Flip8は、開いた状態で6.1mm、重量180gという「世界最薄・最軽量級」の洗練されたモデルへと進化した。外画面「Flex Window」では、新しい「One UI 9」により、閉じたままでもアプリをフルスクリーンで操作可能だ。ここでも「Now brief」が機能し、朝の準備中に交通状況を知らせるなど、デバイスを開く手間さえ省くインテリジェントな体験を提供する。

外画面が進化したGalaxy Z Flip8

 カメラは5000万画素センサーと「Pro Visual Engine」を搭載。Flexモードを活用し、本体を横に持つことで「ビンテージビデオカメラ」のように安定したスタイルで撮影を楽しめるのも魅力だ。携帯性を究極まで追求しながら、AIコンパニオンとしての実用性を高めた1台になっている。

手のひらに乗るAIコンパニオンになった

ウェアラブルデバイスはアイウェアの実機が登場

 ウェアラブルデバイスはスマートウォッチ「Galaxy Watch9」と「Galaxy Watch Ultra2」を発表。また6月のGoogle I/Oで発表されたインテリジェントアイウェアの実機も披露された。

 「Galaxy Watch9」は日々の健康管理を「受動的」から「能動的」なものへと変えるデバイスだ。睡眠中に5つのバイオメトリクスを追跡して個人の基準値を構築し、心拍数などの変動から体調管理のアドバイスを提示する。

 新機能の「ハートヘルススコア」は、活動量に基づき将来的な心疾患リスクを可視化し、習慣改善を促す。また持久力や体組成など5つの指標で評価する「フィットネスインデックス」が、その日の状態に最適なワークアウトを提案する。

 さらに、FDA認可を受けた睡眠時無呼吸症候群の検知機能も搭載された。データに基づいた賢い習慣づくりを支える健康の守護神といえる。

ヘルスケア機能を強化したGalaxy Watch9

 「Galaxy Watch Ultra2」は冒険者のためと呼べる最高峰のウォッチだ。強固なチタン素材とIP69K・10ATMの防水防塵性能を備え、世界初となる5000ニトの超高輝度ディスプレーが直射日光下や水中でも圧倒的な視認性を確保する。

 ダイビング機能は国際基準EN13319に準拠し、減圧計算も行なう本格的なダイビングコンピューターとして活用可能だ。発汗量を推定して水分補給を促すガイドなど、プロレベルのサポートを腕元に集約。35%大型化したバッテリーにより最大60時間駆動を実現している。

さらにタフなモデルになったGalaxy Watch Ultra2

 インテリジェントアイウェアはようやく実機が公開された。ただし、現時点では動作のしないモックアップで、今回の展示は「デザイン紹介」という扱いだ。アイウェアメーカーのGentle Monster、Warby Parkerとデザイン面で提携することで、技術とファッションをみごとに融合させている。

 今回紹介されたモデルは、ディスプレー機能は非搭載タイプとなる。Gemini搭載で情報検索やコーヒーの注文などに対応、単体で9時間駆動するバッテリーを備え、専用ケースで7回以上の充電が可能とのこと。この秋にフルコレクションが登場する予定である。

インテリジェントアイウェアはブランドとコラボした

サムスンが描く「AI OS」と開放性のビジョン

 新製品発表の後に登壇したサムスン電子のWon-Joon Choi氏は、同社が最も大切にしている理念は「オープン(開放性)」であり、それはユーザーを特定のブランドやシステムに縛るのではなく、あらゆる境界を越えて自由に繋がれる環境を提供することだと語った。

 テクノロジーは人に適応すべきであり、デバイスがユーザーの自由を制限してはならないという信念に基づき、氏はAndroidとiOSの垣根を越えてファイルを共有できるようになった「Quick Share」の拡張や、他社スマホからQRコードひとつで簡単に移行できる「Smart Switch」の利便性を紹介した。

自由につながる環境が重要と語るWon-Joon Choi氏

 さらに、AIは単なる付加機能に留まらず、エコシステム全体を駆動する基盤層になると明言。OSの枠を越えてアプリをシステムレベルで連携させる「AI OS」の構築を通じ、ユーザーが意図を伝えるだけでAIが背後で煩雑な手順をすべて代行する、真にストレスのない未来を提示した。

 また、AIがユーザーに代わって自律的に行動する「エージェンティックAI」の実現に向けて、Googleとの強固な連携についても言及した。これは、AIがバックグラウンドで文脈を深く理解し、タスクを実行する新しい操作体験だ。

スマートフォンのOSは「AI OS」に進化する

 その上でAIの能力が高まるほど、最終判断を下すのはユーザー自身であるという「管理権限」の重要性が増すと指摘し、Androidによって事前検証されたエージェントだけが自動化を実行でき、常にユーザーの明示的な許可を必要とする安全な仕組みを構築していると説明。

 自社開発した独自のセキュリティプラットフォーム「Knox」による暗号化で、個人データを保護しつつ利便性を最大化しており、サムスンのAIはプライバシーを尊重しながら生活のあらゆる場面で「目に見えないインフラ」として機能することを目指しているという。

AI時代には透明性やセキュリティーが重要になる

 さてイベントには、Googleのプラットフォーム&デバイス担当シニアバイスプレジデント、Rick Osterloh氏がゲストとして登壇した。同氏はAndroidを単なる「操作を補助するOS」から「ユーザーに代わってタスクを完結させるインテリジェントなシステム」へと進化させると宣言。

 Geminiは画面上の文脈を解釈し、複数のアプリにまたがる複雑なアクションを単一の指示で実行できる。このタスク自動化は現在、40以上の主要アプリで展開されている。

 また、「Gemini Notebook」は多様な資料を統合し、スライドや音声を即座に生成、仕事からプライベートまでカバーする個人の思考パートナーとなる。Googleはサムスンとともに、モバイルコンピューティングの新たな時代を定義していく構えだ。

Geminiのタスク自動化は40以上のアプリに対応

 続いてQualcommの社長兼CEO、Cristiano Amon氏が登壇し、サムスンとの30年に及ぶパートナーシップが生んだ「Snapdragon 8 Elite Gen 5 for Galaxy」の性能をアピールした。世界最速のCPU、強化されたGPU、そしてオンデバイスAIを司るNPUを統合し、高度なプライバシー保護と低消費電力を両立させている。

 ウェアラブル向けにも「Snapdragon Wear Elite」を初投入し、Galaxy Watchにおける高度な健康管理機能と長時間駆動の並立を支える。AIは今後、単なる「問いへの回答」から「意図の理解と実行」へと進化し、サムスン、Google、Qualcommの三社の強みが融合することで、真の「エージェンティックAI」が実現されると締めくくった。

ウェアラブルデバイスチップセットもAI対応品を投入

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