4キャリア激突! 「Galaxy Z Fold8/Flip8」販売戦略の狙いと裏側を各社に直撃
2026年07月24日 09時00分更新
22日に発表されたサムスンの新型折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Fold8」「Galaxy Z Fold8 Ultra」「Galaxy Z Flip8」は、日本でもドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルから発売される。まったく新しい形の折りたたみモデルの登場や、各モデルが対応するミリ波の活用などを含め、3機種への期待と販売戦略を各社のキーパーソンに聞いた。
3モデルで裾野拡大! ドコモが狙う新たなユーザー層
ドコモはプロダクトクリエーション部長 大井達郎氏は3モデルへの期待を語った。
今回の新製品は、3機種とも個性が際立つ端末に仕上がったことに驚いた。折りたたみモデルにはまだ多くの可能性があり、動画視聴やマルチタスクなど、モデルごとの使い分けが非常に明確になり、お客様への勧め方も具体的になったと感じている。折りたたみスマートフォンの形状はこれが最終形だとは思っておらず、今後どのような新しい形が登場するのかも楽しみだ。特に今回のモデルはマルチタスクを駆使する層から、携帯性を重視する女性層まで、新しい市場をさらに開拓していける期待感のあるラインナップになったと確信している。
専門スタッフ1500名体制で「AIのすごさ」を徹底訴求
アフターケアで差別化
4社が同じ新製品を扱う中でどう差別化するかという点は、もはや端末だけで差がつく時代は終わったと考えている。我々の最大の強みは、Galaxyの専門スタッフ・Galaxyアンバサダーが全国に約1500名も現場にいることだ。購入時の納得感はもちろん、アフターサービスにも注力しており、即時修理の拠点数はキャリアの中でもトップクラスだと自負している。6月からは修理の取次店もさらに拡大させた。単に売るだけでなく、購入後も長く安心して使っていただくためのトータルな満足度を提供することこそが、ドコモならではの差別化の鍵になると考えている。
新モデルの大きな特徴であるAI、特に「エージェンティックAI」をお客様にどう訴求していくかは大きな課題だと捉えている。AIが自ら代行してくれる便利さは次元が違うものだが、まだ一部の層にしかその価値が伝わっていない。パーソナルな情報を提案するだけでなく、一歩踏み込んだサポートをしてくれるすごさを、いかにシンプルにお客様に伝えるか。Galaxyアンバサダーを中心に全スタッフで、お客様がAIのメリットを正しく、わかりやすく理解して日常で使いこなしていただけるよう、徹底したトレーニングを続けていくことが、普及に向けた我々の重要な役割だと考えている。
ミリ波への取り組みについては、5Gの体験を最大化する極めて重要な鍵だと考えている。我々はスタジアムやアリーナといった「熱狂」が生まれる場所を重点的にエリア化してきた。Galaxyの高いポテンシャルとミリ波の組み合わせは、その熱狂を保存し、誰かに伝えるための「最強のコラボ」と言えるだろう。
一方で、部材高騰などで価格は上がっているが、最新テクノロジーを楽しみたい層には最高のGalaxyを、価格重視の方にはエントリーモデルをという、二段構えで応えていく。
ミリ波強化で勝負、KDDIのGalaxy展開に見る本気度
KDDIの取締役執行役員 パーソナルコア事業本部長兼コア事業推進部長 佐々木正見氏には、新モデルの狙いと販売戦略を聞いた。
今回は3機種が同時に展開される完成度の高さに非常に興奮している。KDDIは初代からGalaxyの折りたたみを扱ってきたが、今年のモデルは昨年驚かされた薄さをさらに上回っており、かつてない体験を届けられると確信している。昨年あたりから「折りたたみから、次も折りたたみへ」というお客様が増え、市場の成熟を感じる。特に注目しているのは新しく加わったサイズ感だ。閉じれば普通のスマホとして操作でき、開けば高度なAIやエンタメを享受できる、まさにフォールドFoldとFlipの「いいとこ取り」をしたモデルであり、男女問わずどう受け入れられるか非常に楽しみである。
「繋がる体感ナンバーワン」へのこだわり
ミリ波強化と新サイズで女性層開拓を狙う
今回は4社が新製品を扱う中、我々は「繋がる体感ナンバーワン」という品質を掲げ、差別化を図りたい。プレミアムな端末だからこそ、プレミアムな通信でストレスなく使っていただきたいと考えている。特にこだわっているのがミリ波だ。サムスンとは長年共同で研究しており、昨年は「1秒ダウンロード」のデモも行なった。ミリ波は単に速いだけでなく、目に見える価値として提供することに意味がある。すでに1万5000局の基地局を展開し、さらに独自の中継装置や共用基地局の開発を通じて、駅やスタジアムなどの混雑エリアでも「繋がる喜び」を体感できるエリア構築を加速させていく。
新製品のターゲット層については、従来のFoldは男性に寄っていたが、今回の新モデル「Galaxy Z Fold8」は女性にも響くサイズ感だと見ており、電子書籍などを読むのにも非常に適した形状だ。店頭で手に取ったお客様自身が様々な利用シーンを想像していただけるだろうと考えている。これまでの折りたたみは、厚みなどの面で「持つ人を選ぶ」印象があったが、薄型化が進みフラットなスマホからの乗り換えも期待できるようになり、他メーカーの参入も含め、今年こそ折りたたみの層が大きく広がる予感がしている。
メモリー市場などの影響から価格高騰は避けられないが、今回の新製品はそれ以上の価値がある端末だと考えている。我々としても、MNPだけでなく機種変更も含めた全方位的な割引キャンペーンを用意し、多くの方に触れていただけるよう力を入れている。また、AIなどの高度な機能を適切に伝えるため、認定を受けた約900名のAndroidアンバサダーが店頭で特別な接客をする体制を整えた。
故障への不安に対しても、即時修理拠点の拡大や、ネットワークと保証をセットにしたトータルな満足度を磨き上げている。端末の良さをネットワークと共に届けていきたいという強い思いを持っている。
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