ここからは、開発者へのメディアインタビューが実施されたので紹介する。お話を伺ったのは、Senior Level DesignerのMichael Shannon氏、Game Designer IIのCasey O'Brien氏、Senior Technical DesignerのDevin Weisse氏。
──今回、数あるレジェンドの中でブラッドハウンドがリワークの対象に選ばれた理由や背景を教えてください。
Devin Weisse氏:ブラッドハウンドの能力やクラスが現在の環境では少し弱いということは、6ヶ月前のシーズン28の時点から認識しており、根本的なテコ入れが必要だと意識していました。Apex Legendsの初期からいるオリジナルレジェンドですが、ゲーム自体が大きく進化してきた中で、その進化に取り残されているのではないかという懸念があったのです。
ライフラインをリワークした時と同じように、アイコニックなキャラクターをより「モダン」にし、ハンターとしてプレイする楽しさを追求するために今回の改良を行ないました。スキャンで得た情報を生かし、アルティメットで敵の弱点や足跡を把握することで、チームメイトに頼るだけでなく、自分から仕掛けられるようなキャラクターを目指しています。
──今回のアップデートでワールズエッジが自然を取り戻しつつあり、ブラッドハウンドのストーリーも拡張されるとのことですが、ほかのレジェンドとの会話や新エリアに入った時のセリフなどは追加されているのでしょうか?
Michael Shannon氏:はい、マップアップデートに合わせて様々なレジェンド同士の掛け合いやセリフが追加されていますので、ぜひゲーム内で探してみていただきたいです。今回のワールズエッジでは、これまで「アウトランズ・ストーリーズ」のトレイラーでしか描かれていなかった、ブラッドハウンドのルーツである北欧風の村のイメージや部族のストーリーが初めてマップ上で表現されています。
企業による惑星の植民地化や自然破壊に対する反逆のストーリーであり、植物や生命が咲き誇って返ってきている描写もあります。特定のセリフをここで挙げるのは難しいですが、ブラッドハウンドたちが新しいPOIに到達した時のセリフなどを通して、この場所がストーリー上どういった意味を持つのか、何が起きたのかがプレイヤーにこれまで以上に明確に伝わるようになっています。
──新しいワールズエッジのマップについて、開発陣が最も注目してほしい変更点はどこでしょうか?
Michael Shannon氏:多くのプレイヤーが「仕分け工場(Sorting Factory)」の復活に興奮してくれると確信しています。初期からのプレイヤーにはノスタルジーを感じてもらえるでしょうし、シーズン10以降に始めた方には新しいPOIとして楽しんでいただけるはずです。
個人的には、ブラッドハウンドに関連した新POI「Tree Settlement」に注目してほしいですね。これまでのワールズエッジにはなかった、興味深いゲームプレイが生まれると期待しています。
──ワールズエッジが夜のマップになりますが、暗くなることで視認性への影響はないのでしょうか? 競技性とのバランスはどのように調整されましたか?
Michael Shannon氏:マップのビジュアルを変えてユニークなトーンにし、プレイヤーに新鮮さを感じてもらうことは重要ですが、同時に競技的な視認性や戦いやすさも非常に重要だと認識しています。プレイヤーが期待するクリアな視認性や戦いやすさを損なわないようにしつつ、夜の美しさや「グッとくるルック」を表現できるように、入念なバランス調整を行いました。
──武器のバランス調整についてお聞きします。新武器の追加や既存武器の調整を行なう際、使用率やフィードバックなど、どのような指標を最も意識していますか? また、シーズン30で注目してほしい武器があれば教えてください。
Casey O'Brien氏:結論から言うと、すべてを参考にしています。武器の使用率、キルレート、勝率といったデータだけでなく、ユーザーからの直接のフィードバックも重視しています。また、地域ごとのデータも参考にしており、例えば過去に日本でオルタネーターの使用率が高かったデータなどが調整に繋がったこともありました。シーズン30の注目武器を1つに絞るのは難しいですが、エネルギー系武器に大幅な変更が入っているので、ぜひ楽しみにしていてください。また、R-301がケアパッケージに入るといった多くの変化もあります。
――今回、拡張サプライボックスなどの削除でアイテム収集(ルート)の仕組みが大きく変わりますが、アサルトやサポートクラスのアイテム獲得ボーナスがなくなることへの補填はありますか? また、ルートシステム全体のバランスはどのように変わるのでしょうか?
Casey O'Brien氏:まずサポートとアサルトクラスへの機能的な補填については、今のところ考えていません。現状でもコントロールやリコンクラスと比べて非常に優位性があると考えているため、実際のプレイ状況やフィードバックを見て、今後調整が必要か判断します。
アイテム収集全体については、Apex Legends初期の頃の「ランダム性を受け入れ、手に入れたもので戦う」という武器漁りの体験に戻るようなイメージです。序盤から終盤にかけて、どこで戦い、どこを漁るかという選択がより重要になります。これにより、紫アイテムや新しい「Corrupted Attachments(コラプテッド・アタッチメント)」といった強力なアイテムを見つけたときの「パワースパイク(強さの跳ね上がり)」やワクワク感を、より強く感じてもらえるようになるはずです。
──最後に、ローバとランパートが強化された理由について詳細を聞かせてください。
Devin Weisse氏:ローバについては、今回のアップデートでアイテム収集の環境が大きく変わるため、まさに「武器集めとチーム強化」がテーマである彼女を調整するのに最適なタイミングだと判断しました。タクティカルアビリティやアルティメットをより高頻度で早く使えるようにし、新しい環境で活躍できるようにしています。
ランパートについては、シーズン27で調整を行った後もピック率が低迷していたためです。彼女が強い状況をさらに広げるため、アルティメット(シーラ)中の移動速度アップなど、機動力やプレイのしやすさを向上させ、より使って楽しいと感じてもらえるようにアップデートしました。
──ありがとうございました。
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